EeePC 901 16Gレビュー その1

 図体の割には小さいものが大好きなmezzo。誤解のないように書いておくがmezzoはロリコンだから、変に間違ってもらっちゃ困る。まあそんなことより、とりあえずいじくりまくって気がついたことを実機にてメモ+画像編集(GIMP 2.6)。

 まずはインターフェイスの使用感の悪さ。なんかボタンがえらい硬い(「えらい」というのは西日本方面の方言らしく「とても」「ひどく」みたいな意味らしい。私は関東産だが広島出身の死んだ婆ちゃんから感染ったらしい)。「カチッ」というより「ガチッ」てな感じ。多少乱暴に扱ってもいいように、もしかすると最初は硬いのかもしれない。

 でもタッチパッドはそのくせ、えらく敏感。タッチパッドに指を滑らせているだけなのに、何かの拍子で窓が勝手に開いたり閉じたりして非常にイラつく。最新のドライバをAsusのサイトから落として当ててみたが、多少よくなった程度で私の象のような指ではやはり使いにくい。そんなわけでマウスのプロパティからElantech Smart-Padのオプションを開き、ボタンとスクロール以外を全部無効にしてしまった。二本指でスクロール機能が使えるのはiBookでも同じだが、iBookよりシビアに指の位置を感知するため、ちょっと斜めになると動かない。あとデフォルトではスクロールが早すぎるので最遅にしてみた。でもおそらく以上は私の指が太いせいなので、あとは慣れるしかないだろう。

 キーボードはやはりピッチが小さいせいか、今もミスタッチを繰り返している。だがキーストロークは十分にあるし、昔使っていたWindows CEのハンドヘルドPC、日立ペルソナの感覚に近いから、そのうち昔のカンを取り戻して慣れるだろう(ていうかこの文打ってたら慣れてきた)。でも何よりFnキーがCtrlキーの右にあるのがいい。私はデスクトップで慣れてるせいか、Fnキーが外側にあるとCtrlと間違えて押しまくって発狂するので。

 付属のマウスは最初小さすぎて手が疲れたが、慣れてくるとクリック感の心地よい、オマケにしてはなかなかいいマウス。暗闇で使うとスクロールホイールが赤外線の赤い光でぼんやり光って妖艶。

 画面は老眼の始まった私には若干キツイが、まだ何とか大丈夫。1024×600という中途半端な解像度は最初戸惑うが、ブラウザのメニューバーをカスタマイズして面積を節約すれば何とか。というか片手でつかめるサイズがいいのであって、某T氏のように数キロある17インチフルサイズノートを持ち歩く根性など私にはないからこれでいい。

 だが、一番困ったのが時々微妙に固まること。何かの動作に対してワンテンポ、下手するとフリーズしたようになる。ぐぐってみると、どうやら「プチフリ(プチフリーズ)」という現象らしい。これはSSD(ソリッド・ステイト・ドライブ/フラッシュメモリ・ドライブ)特有の症状で、まだまだフラッシュドライブのドライバやコントローラなどが未成熟なのかWindowsの問題かわからないが、ストレスになるし実用上非常に問題だ。

 ぐぐってみるとどうやらプチフリは Windows SteadyState というMicrosoftで無料配布しているソフトで改善されるとのこと。これは元々公共の場所に設置するようなPCで、利用者が勝手に変更を加えないようにするためのソフトなのだが、ディスク管理機能でキャッシュ領域をディスク上に強制的に確保するため、起動ドライブへのランダムアクセスが減るという。早速試しに職場でインストール。

 「ハードディスクの保護」を有効にするとドライバをインストールし始めてまた再起動を要求される。またSteadyStateを起動したら「すべての変更を永続的に保持する」にチェックを入れておく。これをやっておかないと、インストールしたものやら登録したお気に入りやら、新規に作ったファイルですらすべて元に戻って消えてしまうので注意(いや、それが本来の目的のソフトだけど)。

 また再起動すると起動時のWindowsロゴマーク下に「Windows Disk Protection is comitting changes, please wait…」などと表示されて、起動が3倍ほど遅くなった。つまり新規作成したファイルや変更をかけた部分は、シーケンシャルにそれをSteadyStateが確保したキャッシュ領域に一時保存し、次回起動時にそれを正しい位置に書き加えるという仕組みのようだ。起動は遅くなるが、起動してしまえば以前と違ってサクサク動いて気持ちいい。プチフリはほぼなくなったようだ。何か設定変更するたびに再起動を要求されるのはウザイが、Microsoftにしてはいいソフトかも。

 でもインストール後、自動ログインが無効になってしまった。自動ログインを有効にするためには「ファイル名を指定して実行」で「control userpasswords2」を入力。自分のユーザー名選んで「ユーザーがこのコンピュータを使うにはユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外してパスワード入れずにOK、とメンド臭い。またSteadyStateのキャッシュ領域のためにディスクの残り容量が極端に減ってしまったので、あとで「キャッシュファイルのサイズの変」(『更』が抜けているw)でデフォルトの4.9GB(50%)になっていたものを、気持ち減らして4.0GB(41%)にしてみたら、再起動後に「すべての変更を永続的に保持する」が無効になっていたりと、微妙にバグっぽい。あと「ハードディスクの保護」が有効のままだとデフラグもできなくなるので、デフラグ前にはそれを解除しないとならない。やっぱりWindowsのファイル管理が悪いのかも…

 では次回はメモリの増設とか。