私は都市として機能するために最低限の整備はむしろ必要だと思っている。なので環境破壊だのを声高に叫ぶ気はない。だいたい人間が作ったものなんてたかが知れている。ちょっと気を抜けば自然は容赦なく人間の望む秩序を穏やかに壊しながら忍び寄る。野生動物のように生きたくなければ、自然を壊し、自然に抗い続けなければならない。 “コンクリートとアスファルト” の続きを読む
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グリーンカーテン7
うどんげ
グリーンカーテンの世話のあと、庭の植木や雑草を刈っていたら優曇華(うどんげ)の花を見つけた。花と言ってもこれはカゲロウの卵。カゲロウって幼虫はアリジゴクで肉食なのに、成虫になると途端にヘナヘナとして弱々しい。でもカゲロウは害虫駆除に役立つ昆虫。孵化するかどうかはわからないが卵のついた葉は植木に引っ掛けておいた。蚊だと容赦なく殺すけれど。
そういえば根絶やしにしたはずのアメリカオニアザミが草刈りしていたらあちこちで復活していた。トゲがあるのでスコップを使って斜め横から抜いて退治。トケイソウも外来種だけれど、コイツとセイタカアワダチソウは許さない。
人間が気持ちいいと感じる「緑豊かな自然」って手をかけないと作れない。と、蚊に刺されたスネにかゆみ止めを塗りながら思う。裏庭はほったらかしなのでそれこそ「大自然」でヤブ蚊の巣窟。
グリーンカーテン6
小学生の頃、宿題でやらされたアサガオ観察日記は速攻で枯らして終了させたような気がする。だが今は誰にも頼まれるでもなくトケイソウの世話をし、こうしてブログまで書いている。これがオトナになったってことか。
トケイソウは日照が足りないとあまり枝分かれせず、日光を求めて上にばかり伸びるようだ。こないだまで伸びすぎた枝を剪定して枝分かれを期待していたのだが、調べたらどうやら花芽は枝の先端(成長点)につくらしい。枝を切ると花が咲かなくなるとのことなので、上に伸びようとする枝は下にUターンさせて洗濯バサミで仮留め。片っ端からスキマにねじ込んで誘引を重ねたらようやく最近グリーンのれんぐらいになった。トケイソウでグリーンカーテンを作る際はマフラーでも編むかのように蛇行や交差させるのがコツなのかもしれない。非常に手間がかかってメンドクサイ。
トケイソウはさすが熱帯(中南米原産)の植物だけあって、日照時間が長ければ長いほど成長する。軒まで伸びたところは葉が大きく枝分かれも多いが、根元は隣の家や植木に日照が遮られる時間があるため枝分かれをほとんどしない。よく茂ったグリーンカーテンを作りたければ、それこそ日射病レベルの日照があった方がいいようだ。
最近葉が茂るにつれ、朝がラクになった気がする。日中エアコンをつけなくても部屋の中の温度は30~32℃程度。例年だと晴れた日は36℃とか信じられない室温になることがザラだったので、グリーンカーテンはそれなりに効果があるようだ。とはいえ曇天の蒸した日だと意味はないが。
涼しいのかアゲハチョウやアシナガバチ、カナブンやら色んな虫が葉の裏に来るようになった。でも葉はマズいらしく虫食いは一切ない。トケイソウは気温の低い雨の日など気候に弱いが、病虫害に強いというのはポイント高いと思う。
しかし枝葉は立派になってきても花芽が相変わらずつかない。とりあえず先日追肥に草木灰を加えてみた。ハイポネックスよりもチッソ分少な目の花工場も買ってきた。草木灰は遅効性のものなので数日では効果が出ないだろうが、茎や葉は元気なのでしばらく様子を見てみよう。