リア充?

 最近はキリギリスのようにヴァイオリンを弾きまくり、バイクであちこち走り周り旨いものを食っている私。ネットスラングでリア充とは「リアルで充実」していることを言うらしいが、果たして私はリア充なのか負け組なのか? そんなことをふと考えてみた。

非正規社員で収入は同年代と比べると恐ろしく少なく貯金もなく社会的な地位もなく妻も子供も恋人もいないし持病持ちだしオタな趣味どころかで同人までやっているしフトンでゴロゴロしてネットで時々ツッコミを入れるのが大好きだ。

 だが、

現実には目を背けていないし結構フリーな状況を楽しんでるしゼイタクはできないけれど生活に余裕あるし借金ももうちょいで完済しそうだしリアルの女なんか正直めんどくさいし格差社会を恨んでスネたりはしていない。

…うん、何だかどうでもいいや、というか考えているのがすごくくだらなくなってきた。

 某掲示板で年収700万で負け組とかグチってるのを見ると、つまり主観とかプライドの問題なわけだな。人がどう評価しようが自分が充実していると思ってればええやん。シアワセのモノサシ持ってウロウロしている意味がわかんない。自分をいちいちどこかに分類しないと生きていけないわけじゃないしね。やっぱ不惑になると強い。

 ちなみに本日は昼に食ったコーンフレーク1食のみ。風呂上りにノンアルコールビール飲んで旨かったし。充実、充実(欺瞞?

血の滲むような?

 カレーで英気を養ったら途端に元気が湧いてきたのでまた荒川土手に。近くのモトクロス練習場から聞こえるバイクのエンジン音に負けずと、休み休み2時間ぐらいかき鳴らす。最近、また肩が壊れ気味になってきたので、フォームを用心深く確認しながら練習。左腕が上がらなくなってきたら譜面台にヴァイオリンの頭を置き、開放弦で右腕だけのボウイング練習。薄暗くなるまで弦を掻き切るつもりで弾いていたが、弦は切れずに弓の毛は2本切れた。ていうかこんな熱血キャラじゃないだろ、私。

 風呂に浸かる前に弦の交換。今までトマスティーク社のドミナント(E線のみゴールドブラカット)だったが、ピラストロ社のライバル商品トニカを張ってみた。正直、音の違いがよくわからない。張った直後は弦が伸びて音程も狂うし音質も安定しないので、しばらく使ってみないと。でも張ってあった弦は半年近く経っているので、やっぱり劣化していたんだと思う。弦の振動は弱くなったが音程は取りやすくなった。

 風呂に浸かっていつもの柔軟運動。最近は風呂がトレーニングタイムになってツライ。風呂上りはハアハアゼエゼエして、体拭いたタオルが絞れそうなほど汗が出る。でも痩せないのはナゼだ? と、ノンアルコールビールを2本一気飲みしながら思う。

カレーなる日々だっちゃ

 今年の目標はチャレンジなので、思いついたらすぐに実行しようと思っている。比喩的にも肉体的にも病理的にも腰が重い人なので、「あとで」などと思ったらいつまでも実行できない。

 で、昨日は数年前から気になっている近所のインド料理店ラムじいさんのインドカレー(上尾支店:埼玉県上尾市谷津2-4-3)の存在を思い出したので行ったみることに。土日だとランチメニューじゃない分、お得じゃないけど、今行きたいと思ったんだから仕方ない。午前中はウダウダしていたのでSRXで2時過ぎぐらいに到着。

 場所は上尾駅の近くではあるが、細い一方通行の住宅街の入り組んだ路地の奥。「隠れ家的」ってやつだね。店に入ると大画面テレビにインドのポピュラーミュージックのPVと音楽が流れ、内装も暑苦しいほどこれでもかとインド。エアコン効いてて涼しいけど。

 インド人に「イラッシャイムァーセ」と出迎えられ、金属製のピッチャーとコップで水が出て、セットメニュー(1,660円)でマトンカレー(中辛)を注文。土日はドリンクサービスとのことでラッシーを選択。待っていると厨房の方からペッチャペッチャとリズムカルにナンを延ばす音が聞こえてきた。ラッシーは氷が入ってたけど冷えてなかったのでちょっと冷えるのを待って飲んだ。酸味が少なめでミルキーな感じ。おいしい。

 「オ待トゥアーセシマシター」と出てきたのは巨大ナンが乗っかった金属製のお盆。手でちぎろうとしたらアチいアチい。なんとかちぎって小さい椀に入ったカレーをつけて頬張る。ンマーイ。羊肉のクセもなく、飛びぬけたスパイスの刺激もなく意外にマイルド。ナンも焼きたての香ばしさともっちり感がたまらん。セット内容はナンの下にサフランライス、ケバブ(棒状の肉)、タンドリーチキン、コールスローサラダ。それぞれ見た目はクセがあり美味そうに見えないが、食べてみると洗練された上品な味。ゥンマーイ。

 フォークやスプーンも用意されているが、ほとんど手づかみでわしわし食べてると、店員が来て

 「ルァーストゥ・ゥオーダーヌィ、ヌァーリマスグァ?」

と、早口で呪文のようなヒンディー語を言われる。「え?」って聞き返したらなんだ「ラストオーダーになりますが?」って言ってたのか。「3時半ニ閉店ニヌァリマース」とのこと。ランチタイムももう終わりで客も私以外に女性客一人を残すのみだったし。米粒ひとつ残さず完食。うはー、充実すぎるランチだった。

 帰り際に「食ベルノ早イデスネ」と余計なことを笑顔で言われ、「美味シカッタデスカ?」と聞かれたので「美味しかったです」と答えると嬉しそうな笑顔を浮かべていた。「ムァータ、オ願イシマース」と言われ気持ちよく店を出た。バイクのグローブはめようとしたら、手づかみで食ってたせいで指の間にカレーがついていた。仕方なく舐めてからはめた。今度はちゃんと手を洗ってから店を出よう。