続・カレー

 またカレー。思い立ったらすぐカレー。

 今日は夜勤上がりにそのままSRXで大宮市場に。めざすはキッチンニューほしの(さいたま市北区吉野町2-224-1 総合食品卸売市場内)。目当ては名物ジャンボカツカレー(950円)だ。

 大宮市場って初めて中に入るのでイマイチわからない。結構広くて探した。ぐるっと外周1周したらやっと見つけた。入ったら右方面なのでお間違いなきよう。

 今回は朝の10時前に到着したのでガラガラ。向かいに座っているおっさんはテーブルに突っ伏したまま動かない。女性客を意識した「市場の食堂」らしからぬ内装ではあるが、時間帯を間違えるとガテンな雰囲気間違いない。食後のコーヒー(サービス価格100円)をつけて注文。待っている間、いかにも長距離の運ちゃんってて感じのパンチが遅い朝食を取りに来たし。店員は仕入れのトラブルとか仕込みのことについて話し合っていた。まあこっちも仕事帰りで作業着だから油断してるよね。

 で、来ましたよ、ドーンと。写真ではスケール感がわからないがデカイ。楕円の皿の長径が30センチ。この手の大盛りはご飯の量でごまかすパターンが多いものだが、ご飯は普通の大盛り。

 まずはカレーを一口。デミグラスっぽい牛肉の香りがするいわゆる「洋食屋のカレー」。懐かしい味がする。そしてとにかくカツがデカい。衣は薄めで中の肉の厚みは1センチ超えている。いわゆるカツカレー用に平たく叩いて伸ばしたワラジカツではなく、ちゃんとした豚カツ。変に柔らかくないのでスプーンじゃ切れない。つまり肉が詰まって「にくーっ」て感じ。「柔らけりゃいいってもんじゃねえ、俺は肉が食いたいんだ」という貴兄にはたまらない食感。つまり感覚的には豚カツライスをカレーソースで食っているという主従関係が逆転した食い物。これはまさにカツカレー界の下克上や~♪

 途中、カレーとライスが足りなくなりそうなことに気づき、卓上のソースでカツと千切りキャベツを味わったりしながら完食。食後のコーヒーはホットで頼んだけど、ブラジルとマンデリンのブレンドで私好み。はふう、至福のひと時。

 帰りはまだまだ喧騒が続く市場。忙しく動く作業車や配送車を避けながら帰宅。市場内は道交法関係なく、中で働いている人優先だかんね。客だからって進路譲らないのはルール違反だぞ。これはmezzoとの約束だ。

 と、書きながら思い出すデミ風味のカレー臭。美味しい物食べると後で残り香がしているように記憶がよみがえるよね。はふーんと鼻からシアワセ。

とにかくトニカ

 今使っているヴァイオリンは一番最初を除いてずーっとトマスティーク社のドミナントという弦を張っていた。最初張ってあったのはピラストロ社のゴールド。多少楽器を鳴らすことができるようになったらE線のキンキン具合がすごく嫌で、隣のA線から移るときに音質が変わって気持ち悪かった。ドミナントに換えたら音が柔らくなったので、結局そのまま何の疑問もなくドミナントを張替え続けた。

 最近、ヴァイオリンを再開するのにあたり、ネットで情報が以前より収集しやすくなって、色んな弦の評判が見れるようになった。でも音色とは個人の好みで大きく左右されるもの。実際張ってみないとわからないのが正直なところ。

 さて、十ウン年ぶりに張ったピラストロ。トニカもようやく落ち着き始めて音色のクセがわかってきた。というかこれというクセがないのがわかった。実に優等生的。G線A線の低音はドミナントより深みはない。しかしA線E線は雑味のないハッキリとした発音。やっぱりE線はキンキン言うが、胸をかきむしりたくなるような音ではなく、鈴のような華のある音色。悪くはない。多分昔とは音の感じ方も変わったのもあるだろうが、ピラストロの悪印象は消えたかも。

 でもドミナントのガシューっていう雑音がない分物足りない気もしないでもない。まあ高いものなのでこのまま使い続けて様子見。次回はインフェルドの青赤やラーセンとかヘリコア、いっそオイドクサなんか試してみようかな、とも思うがどこかの楽器店のブログ(URLは失念)に「弦をしょっちゅう取っ替え引っ換えしてる人は腕がイマイチ。そんなことより練習してた方がいい」というようなことが書いてあったしなぁ…