ヴィオラの滑り止め(たぶん完結編)

以前のエントリーで色々な素材でヴィオラの滑り止めを試したが、私にとってのベスト・オブ・滑り止めは自動車用品の滑り止めマットに決まり。ひと月近く試したがこれといった不具合もなく、これが一番服の素材も選ばずホールドしやすかった。

第2候補であったセーム革は洗濯機で2回洗ったら臭いは収まったが、滑り止めマットに比べるとやや摩擦力で劣る。まあこれはこれで磨き布として再利用しているので無駄にはならなかったが。なおセーム革は初回の洗濯時やたらに細かいケバが落ちるので、色の濃い服と一緒に洗うと大変なことになるので注意(やって泣いた)。というかそもそも洗濯機で洗うものじゃないかもしれないが。

滑り止めマットの一番の懸念だった樹脂のこびりつきについては皆無。とはいえTシャツ1枚で弾いたあとは蒸気になった汗が裏板に網目状に付くし、新作楽器の柔らかいニスでは痕がつくと思われるので高価な楽器に使うのはオススメできない。このマットを自動車用品として使っている人(いやそっちが正しい使い方)に聞いたら直射日光や高温で粘着力が低下するらしい。洗えば多少は粘着力が甦るようなので、安いものではあるがボロボロになるまで使い倒そう。

さて前回のエントリーの Good Job! でこのようなメッセージを頂いた。

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はいりー はいりー りーろー らすかー

写真は撮れなかったのだが、昨夜ウチになぜかアライグマが出現。母が「タヌキ! タヌキが入ってきたよっ!」と騒いだので逃げた後を追ったら、なにやら大きめのシマシマの尻尾を持った中型犬ぐらいの動物が闇夜に目を光らせながらこっちを見つめていた。ウチの猫どもが「ウニャオオオオオオッ!」と威嚇しまくっているうちに暗闇に姿を消した。

この辺の林には未だタヌキはいるようなのだが、タヌキにしては模様が変。灰色っぽかったし尻尾がシマシマ。ネットで検索したらどうやらアライグマらしい。あれ? ここってウィスコンシン州だっけ? 母によると猫の食器からキャットフードをカリカリと盗み食いしていたそうで「何か猫にしちゃでかいし犬にしちゃ変な生き物だったよ」と興奮気味に話していた。あれはタヌキじゃなくアライグマだよ、と伝えたら「何でいるの?」って言うから「知るかよっ!」と答えておいた。まあ何が起こるかわからない世の中。そんなことぐらいでは動じない私なのである。

ところで、ウチの猫どもは易々と侵入を許したくせに、私が後ろに立ったら勢いづいて追い掛け回していた。まるで街のチンピラが「ウチの兄貴はすげえ強いんだぞっ、ビビんなよ?」と雑魚振りを発揮しているように見えて愉快だった。でもアライグマはWikipediaさんによると結構凶暴らしいので、少しビビってるぐらいがちょうどいいのかもしれない。

あータイトルは「あらいぐまラスカル」の主題歌冒頭部分>Hidy, Hidy, Little Rascal。子供の頃は何て歌ってるのか全然聴き取れなかった。

スパルタまんが道場

休日となると最近小学生の姪が私の部屋に居座ってはマンガ本を読み漁っている。姪はマンガを描くのも大好きで、近い将来私のように同人だのに足を踏み入れそう。こちらはなるべくそっち方面に行かせないように思っているのだが、好きだと言われれば仲間が増えるので正直こちらも嬉しい。とはいえ高校時代、勉強もせずにマンガばかり描いていた私を見ているこの子の母には「このオタ兄がぁっ」とにらまれそうだが。

姪は以前から私にマンガの描き方を教えてもらいたがっていたのだが、教えるのが面倒なのと理解できないだろうというのもあって「テメーには十年、いや二十年、いやいや三十年早いわッ」と適当にあしらっていた。また私が人にものを教えるときは基本スパルタなので女子供であろうと容赦しない。だが高学年になったこともあるので描画理論を理解できるぐらいにはなっただろうし、逆にスパルタで根を上げさせてとっとと私の部屋から追い出せると思ったのでおととい本腰を入れて教えてみた。

絵の下手な人というのは大抵曖昧な記憶で勝手に描く傾向がある。目は2つ鼻は1つ、口は1つと認識し、それぞれのパーツを頭の中で記号として処理してしまって、記憶に頼り描こうとする対象物の観察を怠る。なので変な手癖をつけて上達の妨げとなり応用も利かなくなる。もし本気で上手く描こうと思うなら今まで築き上げた手慣れを壊し、手を止めて描こうとする対象物を徹底的に観察して頭の中で立体として再構築しないとならない。

姪の絵を見ると見事に「まーる描いてチョン」に毛の生えたレベルなので、まずはそのやり方を全否定。立体を意識させるために冷蔵庫からタマゴを取り出し、マジックで十字線を描いてそれを観察させて紙に描かせてみた。一筆書きのように一発描きしていた全身図については体の等身の比率を示し、薄いラフな線で補助線やアタリを描くことを説明した。そして人体には直線や平行線は存在せず、S字の微妙なカーブで構成されているという私の発見した「S字理論」、骨格を意識した描写などを大雑把に説明。あとは輪郭線の強弱変化によるマンガ表現の手法など、実例を挙げながらマンガ文法についてさらっと流して今後自分で研究するための課題を与えた。

さらに絵というのは90%が忍耐であり、長時間の集中に耐えられる精神力が必要なこと。ある日魔法のように突然上手くなることはなく、退屈な訓練を繰り返して緩慢に上達するものであること。さらに訓練を繰り返しても上達が止まることがしばしばあること。日頃から勉強を惜しまず常にどん欲に様々なジャンルのものを吸収することなど、どう考えても小学生には厳しすぎる絵描きの心構えを真剣に説いてみた。まあこの程度で根を上げるなら早めに諦めがついていいだろうし。

最初は茶化すような雰囲気だったのが段々神妙な顔つきになり、ひたすら均等に線を引くストローク練習をさせたら言葉少なになった。いじけたかな? と思ったら結構真剣に線を引き始めていた。前から打たれ強い奴だと思っていたが、普通なら根を上げるストローク練習を止めようとしない。どうやら本気のようだ。

・・・もしかして、火ぃ点けちゃった?

6/28追記:
今日、妹(この子の母)に聞いたら「おっちゃんは話が長いんだよっ」と言ってたそうな。

暑いッ暑いいぃぃぃッ

暑いのでただのグダ話。

昨日は熊谷で記録的な最高気温になり40℃近くになったとか。主にPC作業を家でやっていたのだが午後になると猛烈に暑くなってきて、扇風機とサーキュレーターを全開で回していた。クーラーはつけなかったが、いざというときのため今年初めてフィルタ洗浄。でも使用頻度が少ないので全然汚れていなかった。

こんな暑いのに最近やることが多い。PM-4000PX のライトマゼンタのインクが切れたままだったので一昨日Amazonで発注。昨朝届いて早速以前買ったカートリッジに詰め替え。ヴァイオリン発表会のプログラムのデザイン・印刷を頼まれているのでイラレの作業も進める。今回はオンデマンド印刷に発注するつもりなので完全データで作成。でもEPS画像埋め込むとPostScript対応プリンタじゃないとギザギザしたドットで出てくるのでちと面倒。DTPは独学で覚えながら印刷屋を「完璧だ」と唸らせたこともあるのでそれなりに自信はあるが、自分の趣味以外では仕事を請けない主義。ていうか「できる」と言うと何故みんな私をアテにするのか。

室温35℃の中ようやくできるところまで終わらせ、ヴァイオリンの先生にFAX。そうしたら猫が足元でウネウネして牛乳を催促し始めた。牛乳は切らしていたので暑い中、徒歩で買い物。アイスも買ってきて牛乳は猫に、アイスは姪と親にあげた。私は冷たいものを飲むとすぐ腹を壊してしまうので、ずっとポットに入れた熱々のプーアル茶を飲んでいた(ちなみに中国茶は好きでもなんでもない)。昼食は母が長いこと放置していたパンをカビ部分むしってトーストして食った(ちなみにパンも好きでもなんでもない)。これは何かの罰なのだろうか?

DTP/DAW用のサブマシンの電源を落とし、メインマシンを起動して今度はお絵描き。この時期はタオルを腕の下に敷かないとタブレットが汗でベッタベタになる。私が絵を描くためのお絵描きエンジンは暖まるまでに30分ほどかかるが、その間は五感が鋭くなってかなり神経質。ペンがヌルッとしたり腕がベタッとしたり猫のうんこが香ってくると一気に集中力が途切れる。集中し始めれば食事もトイレも寝ることも忘れられるんだが、そっちもそっちで問題だったりする(よく膀胱炎になる)。

湯気が出そうな頭をヘッドバンドで水冷しながらタブレットでカキカキ。ようやく調子が乗ってきたのだがこのあと夜勤のためタイムアップ。後ろ髪引かれる思いで家を出ようとしたら、廊下の崩れた物の上に猫が乗っかっていた。少しでも風通しのいい涼しいところに居たいらしい。ていうか母、少しは片付けろっ!

なんか活動的になったように見えるけれど、私は夏が大キライ。どうして夏になるとこう用事が多いんだろ・・・全部冬にしてくれ・・・