人気者になろう(とは思わない)

無名な人がネットで人気になるためには工夫と手間が必要。私は知っていてあえてやらないけれど。

まずはブログのテーマというかジャンルを絞る。IT情報系とかグルメ系、可愛い猫画像、2chまとめやらエロとか何でもいいから1つに絞る。センセーショナルな話題だと食いつきは早いが短命に終わることが多い。なるべく他の人がやらない「スキマ産業」的なテーマで狭く深く、じっくり掘り下げるのがいい。他人のブログなんて大抵自分の欲しい情報を探しに検索エンジンからたどり着くのがほとんど。そういった訪問者がリピーターになるには他の情報は邪魔。日替わりでの話になったりヴァイオリンの話になったり、バイク、時にはカップラーメンの味の感想を書いたりすると常連客はつかない。いや、書くけれど。

テーマを決めたらとにかく毎日更新。時には1日10回ぐらい更新して誰よりも先に情報を書き込む。ネットはいわば情報戦。あちこちにアンテナを張り巡らせて読者に興味のある話題を提供しなければならない。ニートにでもなって1日中PCにへばりついてないと無理だ。それなら株とかFXとかやった方が経済的には有意義な気もする。いや、どっちもやらないけれど。

愚痴とかチラシの裏レベルの私信を書かない。普通の人は他人の愚痴や自慢話なんか金をもらっても聞きたくない。有名人なら許されるかもしれないけれど、おっさんの私生活など誰も興味がない。いや、書くけれど。

そしてSEO(検索エンジン最適化)を忘れない。検索上位に持ってくるためには、ヒットさせたい言葉をしつこいぐらいに出し、わざと表記ゆれしておく。たとえば「今日、ヴァイオリンの調子が悪くなったのでバイオリン工房に行ったらViolinがいっぱいあって驚いたばい、おりん」ぐらいやっとけばいいんじゃないだろうか。いや、やらないけれど。

さらにアクセスを稼ぎたいならとにかくあちこちにリンクを貼ってもらうこと。検索エンジンは多くのサイトからリンクされるサイトほど上位にヒットするようになっている。でも闇雲に知らない人に相互リンク申し込んだってリンクなんかしてもらえない。だから無料のブログサービスに片っ端から登録してダミーサイトを作る。別に機械に巡回させるためなんだから内容なんかどうでもいい。「ここのサイトはすごい」とか何とか自作自演する。いや、絶対にやらないけれど。

まあだらだらと書いたが、後半なんかひどく異常な行為であることがお分かりになっただろうか。はっきり言うと才能にあふれている人ですらそうそう有名にはなれない。自己アピールを強烈にやる人、普通じゃないことを躊躇なくやれる人こそ、ネット上、いや実生活でも勝者になれるのだ。いや、別に誰かに勝ちたいとか思わないけれど。

正直言うと私だってアクセス数が気にならないわけじゃないが、自分が楽しくないブログなんか続けても面白くもない。そんなわけで今日も有名人を妬みつつ、のほほんと平常運転。

なお、今日はエイプリルフールです。