肩ベルトはナスカンが命

ヴィオラとヴァイオリンの2本が同時に入る中国製コンビケースの肩ベルトがダメになった。ベルト本体は無事なのだが、ケースの輪っか(Dカン)に引っ掛けるフックが折れた。バイクで背負っていたときに折れていたらと思うと怖い。

ショルダーバッグなどでベルトが外せるものは大抵はフック金具、通称ナスカンがダメになる。そうなるとカバン自体買い直してしまいがちだが、使い勝手のいいカバンやケースってなかなか見つからないもの。できればお気に入りは長く使いたい。特にコンビケースなんて私の通っている教室でも持っているのは私だけという珍しいもの。買い換えようにもそこらじゃ売っていない。金具さえどうにかすればいいのだから汎用のショルダーベルトを探してみることに。

選ぶ基準は金具の耐荷重。コンビケースはやたら重いし、これを背負ってバイクに乗るから加速度が加わって並の金具では持たない。手にとって品質を見極めたいのでホームセンターやカメラ屋などを探してみたのだが、近所じゃショルダーベルトそのものが置いていない。致し方なくネットを彷徨って品定め。
  
最初アマゾンで高評価の値段も手頃なベルトを見つけたのだが、最近大統領が日本にケンカをふっかけた某国のものだったので却下。愛国心はさほどない私ではあるが、ここは信頼のメイド・イン・ジャパンを選びたい。

以前からダイソーで売っていた模造品の肩パッドを愛用していたのだが、これはパクられた本家の方エイテックス社製。サイトを見ると耐荷重最大80kgスーパーナスカンを使用とある。ケースはベルト2本で背負うから合計160キロ耐えられる。私がぶら下がっても余裕だ。

翌日届いて確認したがナスカンの造りがまるで違う。安物は鋳造品(溶かした鉄を型に流し込んで固めたもの)だがこれは鍛造品。ただプレスで曲げただけじゃなく叩いてハガネを鍛えてあるようだ。手持ちのペンチぐらいじゃ曲がりそうもない。
またこのナスカン、フックが回転するところにワッシャー(座金)が2枚かませてある。ここも他のベルトではダメになったところで、ワッシャーが省かれていると使っているうちに回転機構がダメになったり、台座が磨耗してフックがポロッと外れたりする。遠目に見てもわからないが、いい物はこういう細かいところが違う。さすが日本製、いい仕事してますねぇ。

で早速取り付けてレッスンに通っているのだが、今度は本体にDカンを縫い付けているところが微妙に伸びてきた。ホツレはないのでまだ大丈夫だが、そろそろ対策を考えないと。やはり安物ってダメだなぁ・・・