空の色

カメラのレンズのせいなのか、感光体の特性なのか、空をカメラで撮ると不思議な青になる。目で見たときよりもずっと彩度の低い、むしろダークグレーに近いブルー。絵で描くときにはまず使わない色だ。

空はカメラの技術用語で言う無限遠(∞)の景色。遠すぎて宇宙から降り注ぐ可視光線は波長の長い青色成分しか残らないはずだが、実際は大気中の光の乱反射で複雑な色が混じり合い鮮やかな青にはならない。

反射光をカットする偏光フィルターなどを使えばプロの写真家が撮ったような鮮やかな青空になるが、それでも実物の色とは異なる奥行感のない青になる。二次元の平面上に焼き付けられた映像は現物とは別物。写真に撮ったり絵に描いたりするには色調整など若干の脚色をしてやらないとリアルに見えない。

また色に限らず構図や広角レンズの効果などの誇張表現も時には必要。二次元に置き換えた時点で写真だろうと結局は嘘になる。そこに多少の嘘を塗り重ねたところで誰も文句は言わない。

・・・などと割り切れるようになったのはつい最近の話。

LEDのあかり

去年、輪番停電だの節電だの言ってたのは一体何だったのだろう・・・

それはともかくウチは節電うんぬん言う前から節電意識が高い(貧乏ともいう)。昭和の家みたいにクーラーはつけず極力扇風機でしのぐ。つけたとしても1日最大3時間までと決めている(28℃に下がったら消す)。冷蔵庫の開け閉めも口うるさく、照明も最小限。それでもさらに節電できるならしたいと思っていた。
  
以前買った安物シーリングライトのインバーターが何やら調子悪くなったので、この際だから流行のLEDライトにしてみることに。価格もこなれてきて1万以下でも買えるようになったし。何よりチカチカと点滅する蛍光灯は余計に電気を食うと知っているから気が気じゃない。

以前に天井金具は取り替えているので交換はカンタン・3ステップ。あれ、4ステップだったか。点灯してみると前より明るい。以前の蛍光灯サークラインが42W+36Wだったのが、今度のは部屋の隅々まで照らして36Wと半分以下。4段階に明るさ調整できて一番暗い25%出力だと9W。本を読むには暗いが普通に生活できるぐらいには明るい。懸念だった光の色もLEDにありがちな青っぽさはなく自然。今までの照明とは一体なんだったのか。

しかし今までヒモで引っ張って入切していたせいか、リモコンがあるのに手が自然と天井の方に伸びてしまう。長年のクセ恐るべし。

グリーンカーテン7

植物の成長ってのは凄いなと思って時系列に写真を並べてみる。

まずは7月22日の投稿


8月1日の投稿


8月21日の投稿


そして今回。

室内から見るとさほど茂ってないようだが、外から見るとわっさわさ。
  

でも根本の方は相変わらず寂しい。

しかしグリーンセンターで買った苗には「花トケイソウ」とラベルがついていたはずなのに、未だ花がつかず・・・

肩ベルトはナスカンが命

ヴィオラとヴァイオリンの2本が同時に入る中国製コンビケースの肩ベルトがダメになった。ベルト本体は無事なのだが、ケースの輪っか(Dカン)に引っ掛けるフックが折れた。バイクで背負っていたときに折れていたらと思うと怖い。

ショルダーバッグなどでベルトが外せるものは大抵はフック金具、通称ナスカンがダメになる。そうなるとカバン自体買い直してしまいがちだが、使い勝手のいいカバンやケースってなかなか見つからないもの。できればお気に入りは長く使いたい。特にコンビケースなんて私の通っている教室でも持っているのは私だけという珍しいもの。買い換えようにもそこらじゃ売っていない。金具さえどうにかすればいいのだから汎用のショルダーベルトを探してみることに。

選ぶ基準は金具の耐荷重。コンビケースはやたら重いし、これを背負ってバイクに乗るから加速度が加わって並の金具では持たない。手にとって品質を見極めたいのでホームセンターやカメラ屋などを探してみたのだが、近所じゃショルダーベルトそのものが置いていない。致し方なくネットを彷徨って品定め。
  
最初アマゾンで高評価の値段も手頃なベルトを見つけたのだが、最近大統領が日本にケンカをふっかけた某国のものだったので却下。愛国心はさほどない私ではあるが、ここは信頼のメイド・イン・ジャパンを選びたい。

以前からダイソーで売っていた模造品の肩パッドを愛用していたのだが、これはパクられた本家の方エイテックス社製。サイトを見ると耐荷重最大80kgスーパーナスカンを使用とある。ケースはベルト2本で背負うから合計160キロ耐えられる。私がぶら下がっても余裕だ。

翌日届いて確認したがナスカンの造りがまるで違う。安物は鋳造品(溶かした鉄を型に流し込んで固めたもの)だがこれは鍛造品。ただプレスで曲げただけじゃなく叩いてハガネを鍛えてあるようだ。手持ちのペンチぐらいじゃ曲がりそうもない。
またこのナスカン、フックが回転するところにワッシャー(座金)が2枚かませてある。ここも他のベルトではダメになったところで、ワッシャーが省かれていると使っているうちに回転機構がダメになったり、台座が磨耗してフックがポロッと外れたりする。遠目に見てもわからないが、いい物はこういう細かいところが違う。さすが日本製、いい仕事してますねぇ。

で早速取り付けてレッスンに通っているのだが、今度は本体にDカンを縫い付けているところが微妙に伸びてきた。ホツレはないのでまだ大丈夫だが、そろそろ対策を考えないと。やはり安物ってダメだなぁ・・・