フォトショのショートカット

 Photoshop を使っていてブラシやエアブラシに切り替えたり、消しゴムツールのブラシサイズを変更するのに、ツールバーに戻るのが非常に面倒だなぁと思っていたら裏技を発見。文字ツール選択時以外で IME(日本語入力)がオフになっている時に単純に「E」キーを押すだけで、瞬時に消しゴムツールに切り替えることができたのだ。同様に「B」でブラシ、「J」でエアブラシに切り替えられる。タブレットで絵を描くときに利き腕じゃない方(私は左)を使って切り替えれば、移動が最小限で済むので断然効率が良い。
 他にも調べてみたら上の図のように割り当ててあったので、覚えやすいように自分が良く使う他のショートカットと一緒に画像を作ってみた。

 画像については再配布とかもおけ。味気ないけど壁紙に使用するといいかもしれないw
 ただし Photoshop 6.01 でしか試していないので、他のバージョンで「違っている」と文句言われても受け付けませんので、あしからず。

追記:
以下のリンクに印刷用置いておきますね(PSDファイル 2559*1920/350dpi)。
http://www.mezzo.jp/tool.zip

ハービー・ハンコック/処女航海

 さっきまで何かミョーに頭が痛かったのだけれど、さっきちょっと寝たらだいぶ良くなったので、起きてゴソゴソ。
 なんか日記を作ったら物凄い勢いで更新しまくっている。というか色んなパターンで動作検証しないと、と思うと夜も眠れなかったり。別に不具合が出てから直せばいいんだけれど、どうもこの辺がビンボー症。

 まあそんなことより日記を作って一番やりたかったことは好きな音楽のレビューをやりたかったわけで。「批評」なんておこがましいことはあんまりしないで、純粋に「音を楽しむ」レビューにしようと思うつもり。何せ音楽は聴いてみなければわからないけれど、聴ける機会は少ないし。検索してちょっとピンとでも感じてもらったら私としては嬉しいのデス。

 では記念すべき第1回は「夜の海で泣きたい音楽」の私的ベストに輝くハービー・ハンコック/処女航海(Herbie Hancock/Maiden Voyage)。10年ぐらい前に独り暮らししてたときには、カセットに録音したのを持ち出して、海辺にバイクを止めて一瞬マジになって泣いた、そんな青臭い思い出の1枚。

 このハービー・ハンコックという人はジャズピアニストでも器用な部類に入る人で、ロックでもクラシックでも、何でも弾けるので、逆に一部のジャズ愛好家には認められつつも嫌われたりしているが、私は好きだ。で、このアルバムはスイング・ジャーナルという雑誌でゴールドディスクに選定されている定番中の定番。今さら私が取り上げてどうこう言わなくても検索すればイロイロと評価が出てくるかと思うが、誰も書かないような視点で書くよう挑戦してみる。まあ何かしらカブるとは思うけど…

 このアルバムはクラシックの組曲のように海をテーマにして構成されている。ジャズは即興で演奏する音楽なので、最低限のルールだけ決めてあとはミュージシャンの好き勝手にやってしまうのが「普通」だったりするが、これは恐らくかなりハンコックがスコアを書いて他のプレイヤーを制限しているようで、その点はクラシック的であるかもしれない。ある意味ジャズというのはギリギリの危なっかしさを愉しむフシもあるので、そういう点でこのアルバムは、ジャズ初心者でも安心して聴けると思う。

 だがこのアルバムは、この時代(1965年録音)にマイルス・デイビス率いるミュージシャン達(もちろんその中にハンコックもいる)によって作られたモード奏法(さまざまな音階を軸にした音楽構成)で演奏されている。従来のコード奏法(和音を軸にした音楽構成)から脱却しているため、未だ多くのポップスやロックがコードに縛られているのを考えても古臭さはない。まあモード奏法が普及しなかったのは理論と演奏が難しかったからで、その分ミュージシャンにとってもハードルの高いものと言えるから、統率が必要だったのかもしれない。

 と、ここまでは恐らくどこかでも書かれている内容かもしれないので個人的な感想を。とにかく「泣き」である。表題曲「処女航海(Maiden Voyage)」の中でトランペットのフレディ・ハバードが16小節一気に吹き切るところがあるんだけれど、このフレーズが泣ける。たまに自分で口笛を吹いてみるが息が続かないから涙目になるし。多分、鼻から吸いながら口で同時に吹くという「循環ブレス」の使い手か、恐ろしい肺活量の持ち主なのだろう。というかそんな技術面はともかく、琴線に触れるこのフレーズは私のベストの一つだ。
 そしてその後、波が砕け散るようなハンコックのピアノ。出港の緊張感から凪の外洋に移り行く様が目に浮かぶようでもある。
 次の曲では緊張感みなぎるホーンのユニゾンから始まるアップテンポの「ハリケーンの目(The Eye of The Hurricane)」。トニー・ウィリアムスのドラムスは船体に叩き付ける波しぶき。緩急激しい曲調から、乗組員の緊張感が伝わってくるようだ。

 音から映像のイメージを膨らませることができるアルバムは、そうざらにない。

はぐれ刑事辛辣派

母と一緒に再放送を見ながら思った。
殺す気はなかったのに話がモメて突き飛ばしたら、後頭部が何かに当たって死んだっていうパターンが多いような…

いや、好きですよ、やっさん。でも、課長はも~っと好きです。
犯人は多分、課長(出張費でモメて)。

ぴったん、たんた文字コード

 先日行った「ごそっと」更新の内容だが、今まで HTML 4.01 Transitional でソースを記述していたのを XHTML 1.0 にし、さらに文字コードをシフトJISから EUC-JP にほとんど変更した(paint/upload bbs を除く)。ページ数が少ない割には結構手間がかかり、見た目にはほとんど変わっていないので報われない更新だった。
 市県民税を滞納し、法令さえちゃんと守れない管理人が XHTML を Strict で書けるわけがなく、もちろん Transitional。W3C のチェック用サイトでチェックすると最低でも5つは指摘される出来の悪さ。おまけに過去のブラウザに対応しなくなったので、MacOS 9 の IE では「?」が表示されるようになってレイアウトも変なところが出てしまった。今まで Netscape 4.x にも対応するようにしてきたので自分的にはイヤなのだけど、Netscape も開発が停止されたことだし、時代の流れには逆らえないと全ブラウザ対応はあきらめた。

 でも一番苦労したのが文字コード。最初シフトJISから UTF-8(Unicode)に変更したのだが、メールフォームがどうしても文字化けしてしまう。原因は文字コード変換に jcode.pl というフリーのスクリプトを利用しているからで、UTF が出てくる前の2002年に開発が終わっているため対応していないからだ。現在はその後継に Perl モジュールで Jcode.pm が開発されているため、こちらを使えば問題なくメール送信処理前の UTF-8>JIS への変換ができるようになっている。CGI を書き換えて Jcode.pm を参照するようにすれば、最新の Perl5 ならばスンナリと動くはず。で、Windows のローカルテスト環境では問題なく動いたのだが、レンタルサーバにアップしたら 500エラーで動かない。コンソールでデバッグすると syntax OK だが、エラーログを見ると意味不明のエラーを吐いている。小一時間いじってみたが、原因がわからない。仕方なく jcode.pl に戻して EUC-JP にしたのだが、そうするとサイト内で3つの文字コードが同居するという、何とも気持ち悪いことになる。それならばいっそ EUC に統一した方が良かろうと、結局 UTF-8 導入はあきらめた。

 などとごちゃごちゃ書いたが、フツーに PC を使う人にとってみれば「何のことやら」と思われるだろう。文字コードについては他で調べてもらうとして、日本語には文字コードが4種類ぐらい存在しているのだからややこしい。これはネット上で繰り広げられてきた「文字化け」戦争の戦歴みたいなもので、最終的にはほぼ全ての言語をカバーできる UTF-8(あるいは UTF-16)でその終止符を打てることになっているらしい。

 最初インターネット上で使われていたのはJISという日本工業規格のもので、これは未だにほとんどのメールで使われている。でも半角カナが ASCII(欧米の標準)のコードとカブって文字化けするという欠点(だから PC のメールで半角カナが使えない)を持っていたため、そのカブってる分をずらす(シフト)ようにして修正されたのがシフトJIS。Windows や MacOS 9 までは日本語の処理をこれで行っている(OS X は Unicode、Vista は知らない)。
 しかしこのシフトJISも CGI で正規表現などの処理にかけるとこれまた文字化けしてしまうことが判明。原因は正規表現のエスケープキーで使われる「¥(バックスラッシュ)」がある特定の漢字の(以下略)とカブるから。ならば最初から正規表現バリバリに使うことを前提にしている日本語 Unix の文字コードを使えばいいと、EUC(拡張ユニコード)が大手のサイトで使われ始める。ところがこれも各々の言語の人たちが勝手に割り当てたものだから、当然言語が違うとカブるわけで、すると文字コードが違うと全然違う文字に化けてしまう。そこで全言語の文字を一つのコードで統一すればいいんじゃない? となり、UTFが作られた。UTF を使えば今まで不可能だったアラビア語やタイ語などの文字の同居が可能となり(Wikipedia とかがそう)文字化け戦争も一応の決着がついたかに見えた。

 でも何でこんな歯切れの悪い言い方をするかというと、まだまだ多くのソフトウェアが UTF に対応し切れていないのが現状だから。私も今回の更新で長年使ってた複数ファイルの文字置換ソフトで UTF のままうっかり変換をしたら、全部文字化けしてしまって、最初から全部書き直す羽目に陥ったり。まだまだ戦いは続くようなのである…