カテゴリー: plants

実はそんな桜って好きじゃない。ホラ、キレイに咲いたでしょ、見て見て、みたいな主張をしているようで。人に誘われることがないのもあるが、花見はここ二十年近く行っていない。

普段「雑草」と呼ばれてたりする草が突然花を咲かせている。そんな不意打ちは好きだ。

　会社には徒歩で通っているのだが、途中雑木林のトンネルのようなところを通る。中途半端な田舎だが、緑がそこそこ多いのはやっぱりいい。一部竹も生えているのだが、最近竹の子がニョキニョキと生えているのを見かけるようになった。一晩で50センチぐらい伸びるので、行きと帰りで長さが変わってたりするのが恐ろしい。地下茎を張ってどこまでも横に侵食して町内が竹林になりそうだ。あの昆虫の翅のような皮が、節くれ立った触手のような茎がエイリアンのようだ。もしかすると本当に地球外生命体なのかもしれない。寝ている間に床を突き破って…ギャー！

　などとバカ書いてないで仕事しよう…

　モクレンが好きだ。葉もついていない裸の木から変にデカイ花がポコポコ生えてるのがバカっぽくて。よく見ると名の由来である蓮の花のような優雅さがないでもないが、基本バカだ。ようやく他の植物が新芽を吹き始め、まだ寒々とした風景の中、バカみたいに大量の白い花をつけている。まるで幼稚園のお遊戯会のちり紙の造花並みにありがたみがない。厳しい冬を耐え、光合成もままならないのに、昨年蓄えた生命力を開花で一気に使い果たす。でもそんな素振りも見せないバカっぷり。私もそんな生命をかけたバカになりたい。

　いつかは庭に植えたい１本。ヤフオクで探すか…