ケトルチップ

 こないだ西友に噂の850円ジーンズを買いに行ったら売り切れだった。中途半端なサイズが3本だけ売れ残ってて次回の入荷も未定らしい。すごいね、価格に踊らされる消費者←ここツッコんで

 せっかく来たのに何も買わないのもアレなので、会社にストックする食品を補充しようかと店内をブラブラ。仕事で24時間外出できなかったりすることがあるので、私の机ン中、レトルトカレーやらチンするご飯とかスパ王とか長期保存の利く食品ばかり入っていたりする。社内の人には「非常用食品庫」と呼ばれている。

 値札見ながらKYすなぁとインスタントラーメンとかカゴに入れてたら、見たこともないポテチが売っていた。ケトルチップ・ライトリーソルト56g/168円。大量の在庫抱えて絶賛売れ残り中。米国製でいい値段なので、売場3往復して買うのを躊躇したが、あとで後悔するより買って後悔しようと購入。

 で、何かもったいない気がして今日まで10日間ほど置いたままにしていたが、今やっと封印を解いた。堅い、堅いねこれ。湖池屋のプレミアムのり塩もそんな感じなのだけれど、断然ケトルの方が荒々しい堅さ。2枚くっついてそのまま固まっちゃったみたいなものもあって、うっかり大量に口に含むと角で粘膜切りそう。国産ものよりちょっと油が多いかなと思うけど、うす塩でイモ自体の味がしっかりしていてなかなか美味しい。ぐぐってみたら「ケトル製法」なる特殊な揚げ方らしく、添加物とかも入れていないこだわりのクラシカル・ポテチとのこと。

 コストパフォーマンス考えると湖池屋の方に軍配が上がっちゃうけど、これはこれでおいしゅうございました。

今日は寒い

 今日は冷え込むので今冬はじめて火鉢導入。去年はいつ出したっけかなぁと思ってこの日記を確認したら10月31日に出していた。日記つけとくと便利だなぁ。なんという個人的メモの垂れ流し。

 で、さっきファンヒーターの修理をしている間、ウチのぬこはこんな所で暖まっていた。電源入れたまんまだったので確かに温かいんだろうが…写真撮ったらすぐ撤去。

つかの間の休日の午後

 母が使っていたセラミックヒーターが「ブチッ」と言って壊れたという。母は「直さなくてもいいよ」と言っていたが、カンタンに直りそうな気がしたので早速分解。中は案の定ホコリまみれだったので、掃除機やウェットティシューで徹底清掃。テスターを当てながら断線箇所かヒューズの飛びを確認。内部の導通は問題なさそうなのでAC100Vが来ているかどうか確認。何だかおかしいなとよく見たら、電源コードが融けて断線していた。何か重いもので圧迫して負荷がかかった模様。よく見るとジュータンが焦げて融着してるし。こんな単純なことに最初に何故気付かなかったのか、我ながら間抜け。それによく火事にならなかったものよ。

 そこらにあった未使用のプラグコードをブッタ切って内部の結線部分から丸ごと交換。つないでファンの回転とヒーターの動作を確認。さあ元通り組み立てようと思ったら、反射板の組付けがおかしく、ブリキがちゃんとはまっていないようだ。ついでだからとペンチで修正しながらきちんと組み上げたら、今度は本体に干渉してネジが閉まらない。なるほど、設計ミスを現場で適当に修正した結果のゆるい組み付けだったのか。どうりでバラした時から内部が歪んでいたわけだ。元のゆるい組付けに戻すのもシャクなので、板金修正して無理矢理収めた。

 モーター軸にグリスを塗って、コードが熱源やファンに干渉しないことを確認して組み立て完了。今、足下でテストしてみているが、今のところ異常はない模様。でも非常に非力。手を当てれば暖かいのはわかるが、50cm離したら暖房としての効果がない。ネットで型番を検索してみたが、2000円以下で売られているものだからこんなものなんだろう。ちなみに分解清掃と修理にかかった時間は1時間ちょい。新しいのを買った方が絶対安いなと思っていたら、母が帰って来て「新しいの2000円で買ったから、お前にそれやるよ」だそうな…

ラスト・すかいらーく

 先日、すかいらーくの最後の店が閉店と聞いて久々に川口へ。

 すかいらーくは私のレストランデビューの場所であった。子供の頃は月イチペースで親に連れて行ってもらったものだ。父が一番高いビーフステーキを注文するのに対し、母や子供はそれより安いメニューで遠慮するという小市民的家族。私はいつもガーリックチキンかもろみチキンのステーキ。使い慣れないフォークとナイフでぎこちなく食べた。テレビで見た西洋料理の片鱗を味わうのが誇らしげなようで、でも自分には場違いな気がして、いつも緊張していた覚えがある。まだコンビニもほとんどない時代のことだ。
 次第に照れ臭くなって親と一緒に外食へ行かなくなった。自分で給料を稼ぐようになってからはそんな安っぽい所と馬鹿にした。しばらく行かないうちに近所のすかいらーくはいつの間にかガストに変わっていた。すかいらーくとは全く違う店だったが、安いからいいやと別に気にも留めなかった。たまに地元の友人と話すのに使ったけれど、年を重ねていくと話す機会も減り、ファミレス自体滅多に行かなくなった。

 昔、川口に住んでいたので前を何度か通過したが、川口新郷店は初めて行く店だ。敷地内を植木や鉢植えででリゾート風にアレンジしてあった。ドアを開くと平日の午後3時だというのに、空席待ちの客が5名。厨房と客席から聞こえる騒がしい音で盛況なのがわかる。私みたいに好奇心で遠くからやってきている客もいるのだろう。かなり回転が早いらしく、数分待っただけですぐ席に案内された。
 財布を確認したら、しまった、千円札が1枚しかなかった。すでに席に座ってしまった以上、これから金を下ろしに行くのも気が引けるので仕方なく1000円で収まるように注文。すかいらーくハンバーグとライス。待っている間に店員がお冷を追加してくれた。

 混雑の割には料理が早く到着。恐らく焼き場担当が午後3時だったから手が空いていたのだろう。ジュウジュウと鉄板で音を立てるハンバーグの付け合せにはクレソン、コーンとブロッコリ。そしてデミグラスソース。今の他店なら下手すると400円前後になるメニューが単品で714円+ライス210円。味は想像通りで、恐らくガストのそれと原料は同じ気がする。だが焼き具合はいい感じにウェルダンだった。「やわらか~い」なんてものより、私は多少歯ごたえのある方が好きだ。クレソンは別に旨いものではないが、その苦い味で懐かしい気分になった。

 しかしガストや他の店では感じないもっと懐かしいものがあった。サービスだ。店員は忙しなく動きながらも気配りを忘れず、食べ終わった食器やお冷の追加などこまめに行っていた。また笑顔で生き生きとした接客だった。同じチェーン店でも差はあるのだろう。だが、恐らくこれが最後まですかいらーくを守り続けた店の実力なのだろう。「ガストとは違う」という店員の意気込みのようなものを感じた。全国最後の店の最終営業という高揚感もあったのかも知れない。しかしそこには他店で見るマニュアル対応がなかった気がする。「○○へようこそ」という口先だけのもてなしではない、プラスαが確実にあった。

 最近は私が親を外食に連れて行くようになった。色々な店を巡るが、不愉快になる程ではないが当たり障りのない対応の店が多くなった。いわゆるマニュアル通りの対応。以前ガストに行ったときには、空席に食べ終わった食器が放置され、無駄な動きで回転が悪く、なおかつ若い店員に笑顔がなかった。値段も相応なのでこちらも不満はない。むしろ安い時給で働かされているバイト店員に高いサービスを求めるのは酷だ。会社の経営方針が悪いんじゃない。低価格のためならサービスは要らないと言う程、客の質も落ちたのだ。
 高い店に行けばいいと思う人もいるかもしれない。だが実際はそういう店にも質の悪い客が多い。他人の奢りで某ホテルの最上階のレストランで食事したこともあるが、宴席でガハガハ騒ぐ客がいたのも事実。この間も市内で一番高い鰻店で同じ目に遭った。金さえ払えば何をしても構わないという態度の人間を最近あちこちで見かける気がする。そんな客ばかりのこの世の中、もてなす心は無駄と切り捨てなければいけない時代なのかもしれない。