この木なんの木

 金曜の夜勤明けから3連休だったのだが、完全に潰れた。家から半径500mも移動していないのに。

 原因はこれ。ウチの玄関先に生えてる木。春になると茶色い毛糸くずのような変な花を咲かせ、夏にはやたらに葉を茂らせて、冬になる前に大量の落ち葉を落とす名前も知らない木。コイツがとにかく枝を伸ばす。とうとう全高5mを超えてしまったのだが、それだけじゃ飽き足らず、隣の空き家にまで枝を伸ばし、そこの窓まで突き破る勢い。仕方ないので脚立とボロボロのノコギリを持ち出して枝を落とすことにした。

 脚立が中途半端に低いので、一番下の枝まで届かない。隣の家のガレージに足を乗せ、太い枝に登って作業開始。電線にかかりそうな小枝から最大直径10cmのものまでとにかく手でギコギコと切断。足元は不安定だし、生木なので中心に近づくと歯が立たず切れなくて悪戦苦闘。途中ノコギリの歯が欠けたりもしたが、汗だくになって障害となりそうな枝を軽トラック1台分切り落とした。

 問題はこのあと。昔「降りるときが気が抜けて一番危ない」と聞いたことがあるけれど、登るのがやっとの所を降りるのだから余計怖い。何とか脚立まで降りることができて脚立から降りようとしたその時、脚立の脚が地面にズブッとめり込んだ。そのままバランスを失って落ちそうになったが、木にしがみついてズサーと下がっただけで何とか下まで落ちずに済んだ。だが、その際に腹と手を擦り、おまけに全体重を上半身だけで支えたので、その後筋肉痛と擦り傷で痛くなった。

 結局今日までその養生のために休日を潰してしまった。昨日は姪がずっと私のあやしいデータだらけのPCを占拠して、1秒たりとも目が離せなかったし。3連休だったというのに体も気も休まらなかった。ひふう。

 しかし子供の頃は木なんかよく飛び乗ったり登ったりしたものだが、中年になると全然ダメだなぁ。その頃と比べると、体重は3倍あって体力は半分しかないけどね…