GIXXER 150 のミラー交換

購入してから結構乗り回している愛車ジクサー150。パワーは先代 XJR1300 と比べるまでもなく貧弱だが、キビキビと走り小回りが利いて、フルパワーを使い切れるところが良い。何より燃費が良く、結構ブン回しているのにリッター 50km 近く走る。ガソリンが高騰している今、すごくありがたい。

もちろん不満もある。駐輪する際にヘルメットホルダーがなくて困る。仕方なくメットはミラーに引っ掛けておくのだが、純正ミラーのジョイント部が緩く、すぐ向きが曲ってしまい煩わしい。

もう少し固くできないかと観察すると、ジョイントの付け根にネジを発見。増し締めしようとプラスドライバーで回したら「ペキッ」とプラスチックの割れる嫌な音がした。

ミラーが割れた!

位置からすると、どうやら内部でネジの先がミラーに貫通した模様。え? 意味不明。

ネジもめでたくバカになってしまい、締める前よりユルユルに。オーマイガッ! 2018年式なので5年経過しているが、もう経年劣化? 純正ミラーには Fiem と文字が書いてあるが、どうやらインドでバイクのライトやミラーなどの補器類を生産している会社のよう。これがインド・クオリティなのか…

仕方なくミラー探しの旅にネットの海を泳ぐこと数時間。調べてみたら2007年式以降、サイドミラーが新しい保安基準に適合しないと整備不良となることがわかった。罰則は違反点数1点、反則金6,000円(50cc 未満は5,000円)で、良いミラーが買えちゃう。ジクサーのような軽二輪は関係ないが、中型バイク以上だと車検も通らない模様。なかなか面倒になってきた。

タナックス(ナポレオン)- バックミラーの適合表および保安基準について(PDF)

保安基準ではサイズや形状はもちろん、50km/h 以上で走るバイクについては左右両側にミラーの装着が必要とのこと。さらに歩行者に当たったときに衝撃を吸収するよう、緩衝装置が取り付けられていないとならないらしい。

ミラーロックナット

そのため先代 XJR1300 などに付いていた直付けミラー(ステーにねじ込んでロックナットで止めるタイプ)は、どうやらジクサーにはNGとなってしまうようだ。なお 2006年式以前のバイクは適用外のため、直付けミラーでも整備不良にならないとのこと。

先代 2001年式 XJR1300
先先々代 1986年式 SRX400
ジクサー150のミラーの正/逆ネジ

ジクサーの純正ミラーはミラーステー側に逆ネジ、ハンドル側に正ネジが切られたアダプターを間に噛ましている(図解)。ぶつかった時にどちらかのネジが緩んで衝撃を吸収する、ということになっているようで、このアダプターが緩衝装置になるらしい。

なのでこのアダプターを再利用しようと思ったのだが、逆ネジが切ってあるミラーでないと取り付けられない。だが左右とも逆ネジのミラーは少なく、なかなか値段の安いものが見つからない(まあ純正でも片側1,800円ぐらいだが)。

結局再利用はあきらめて、Amazon で比較的レビューの評価が高く、よく売れている KEMIMOTO バイクミラー 汎用 左右セット(購入時10% OFF クーポン適用で2,862円)をポチッとした。

ホームページには住所もなく、メアドしか連絡先がない

数日して届いたミラーは思っていたより細身で、純正より横長だが縦は狭くシャープな印象。でも形状は似ているのでコッソリ交換されていたら気づかないかもしれない。

ミラー左右本体のほか8mm 正ネジ2本と8mm 逆ネジ1本、10mm の正ネジ2本と 10mm 逆ネジ1本、取付用工具のボックスレンチ(六角 10mm)が付属されていた。ちなみに逆ネジはヤマハの右側用でメッキの色が黄色。恐らく国産バイクのほとんどはこれで対応できるだろう。ただし説明書はなし。ジクサーには 10mm の正ネジ2本を使用。

金具にはスプリングが付いていて、強く締め付けなくてもバネの力でミラー本体がハンドルに固定されるようになっている。強い力で動かすと、そこを軸に回転するようになっているので、これが緩衝装置の役割をするようだ。うーん、むしろ純正品よりいいかも。

商品説明には、

【振動により緩みない】
スプリングが付きなので、バイクの振動をへらします。円錐のデザインで、ミラーアームとネジ をしっかり繋がってくれます。バイク振動で緩くなる心配なし!

https://amzn.to/3OADzzE

と怪しい日本語で振動軽減をアピールしているが、そこは期待できないかも。ヤマハSR ならともかく、ジクサーは非力で振動が気になるほどじゃないしね。

まずは取付金具を既存のミラーステーに回し入れ、17mm スパナで根元をしっかり固定。上側のナットを緩めワッシャー2個とスプリングを外してから、ミラー本体を差し込んでワッシャー、スプリング、ワッシャー、ナットの順に入れ直し。そして付属のボックスレンチを使ってナットを締めようとしたら、

付属のボックスレンチがミラー本体の穴に入らない!

穴が狭くて深いので、メガネレンチやスパナも無理。でも、これは Amazon レビューにもあった事前情報。付属の工具は投げ捨て、自前のソケットレンチ(10mm)を使ってみた。だが持っている TONE のソケット(外径 14.4mm)でも結構ギリギリの状態。コンマ数ミリの余裕しかない。

無理やり差し込んで何とか最後まで締められたが、ソケットを抜くときはキツくて苦労した。恐らくザグリ穴の寸法を決めるとき、塗膜の分で穴が狭くなるのを勘案しなかったのか、ザグリ用の切削工具の刃が摩耗して穴が狭くなったんだろうなあ。うーん、さすがチャイナ・クオリティ…

で、何とか両側とも取り付けて角度調整しようとシートにまたがって増し締めしていたら…ETC のアンテナを取り付け忘れていた! まあ、バイク整備あるあるですな。もう一度外して取り付け直し。

で、取り付けたらこんな感じに。以前よりミラーが小ぶりになった分、車体が大きく見えるかも。隣に比較対象がなければニーハン(250cc のバイク)に見えるかもね。イーネッ!(クレイジーケンバンドの人)

で、実際に走ってみたらやっぱり以前より小っちゃ! 見えにくくはないが、細くとんがった形状に違和感バリバリ。まあ走っていれば数分で慣れるでしょ。

長所としては従来品と違い、取付ナットをいちいち工具で緩めずミラーステーを前後に動かせること。スプリングで自由度がある分、ステーを回転させられるので、信号待ちでも調整できて便利。ミラー底面にちゃんと水抜き穴も開いているし、安い割にはいいんでないかい?

さて、ジクサーは積載性が非常に悪いので、今度はリアキャリアを買おうかな…その前にヘルメットホルダーか…

スロウライフ

すっかり更新の滞ったこのブログ。一昨年より大きな変化があったために気分が乗らないというのもあったが、最近でもこのブログの記事から Amazon アフィで小銭が入るので、義務感に駆られて投稿。まあ私的な備忘録でもあるし。

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UPSのバッテリー交換、リベンジ

前回、再生に失敗した APC BK500 の方はもう退役してもらうことにして、購入した新品バッテリーを活用する方向で。探したところ APC RS 550 (BR550G-JP) だったら LONG WP1236W がそのまま使えそう。

ヤフオクで探したところバッテリー切れ、保証なしの中古を発見。即決で送料込み3,600円。さらに1,000円引きクーポンを使ったので2,600円で入手できた。中身のバッテリーより安い。

BK500 と違い、ひっくりかえしたらドライバーも使わず、プラスチックのフタをスライドさせるだけでバッテリーにアクセスできた。純正品のバッテリーは APCRBC122J で、交換手順はシュナイダーエレクトリックのホームページにあるが、この製品もサポート終了とのこと。まあ先代の20年以上前のものよりマシか。

バッテリーを引き抜くためのベロがついているが、引っ張ってみるとそこそこ固い。案の定、外してみたらこちらもセルがパンパンに膨らんでいた。

もちろん、サイズはドンピシャ。これで新品バッテリーは無駄にならなさそう。

念のため、バイク用充電器で LONG WP1236W (ベトナム製 12V/9Ah) を再度充電し直してから挿入。

ファストン端子につないで元に戻したらあっさり起動。バッテリーゲージもフルだし、コンセント引っこ抜いてもちゃんと動作した。やったね、カトちゃん。

スイッチ一つしかない BK500 と違い、RS550 は全面液晶パネルで状態が細かくわかるので便利。また BK500 はバッテリー駆動時に矩形波出力だったが、今度の RS550 は正弦波で出力されるらしい(とはいっても現行品と違って近似正弦波らしいが)。PC の電源によっては交流入力が矩形波だと悪影響が出るものがあるらしいので、ちゃんと運用したい人は新しいものを買いましょう。

あと背面に LAN ケーブルがつなげられそうな RJ45 端子があったが、これは LAN につなぐのではなく、専用の USB ケーブルをつなぐためのインターフェイスポートだそうな。マニュアルはこちら。ヤフオクのジャンク品だから付属していないけれど。

さて、しばらくはこれで戦えそうだ。これで落雷や姪のドライヤーでブレーカーが落ちても心配ないぞ。

UPSのバッテリー交換、みたび

仕事でヘトヘトになって帰ってきた金曜日。家事やらを終えて自室に戻ると「み゙ーーーー」っとかすかな電子音。音の主を探してみると、PC 裏に鎮座している UPS からだった。ずいぶん前にアキバの中古店で購入した非常用電源、APC BK500。20年以上前の代物で、バッテリーはすでに2回交換している。

本体を持つと微妙に熱を持っていて、底ブタを開けてバッテリーを引っこ抜こうとしたが固くてなかなか抜けなかった。やっとこさ抜いたらセルがパンパンに膨らんでいた。危ない。

とりあえず Wi-Fi ルーターや PC は直繋ぎしたが、同居の姪がよくドライヤーでブレーカーを落とすので、UPS は無いと怖い。すでに APC (いつの間にかシュナイダーエレクトリックに社名変更) は本体サポートを終了し、交換用バッテリキット (RBC2J) も出していないので互換品を検索。というか純正品があっても高すぎるから、始めから選択肢にはないけれど。

中古購入直後に交換したGSユアサ PXL12072 (台湾製 12V/7.2Ah) は11年もったが、以前交換した LONG WP1236W (ベトナム製 12V/9Ah) は6年の寿命。半日悩んだが、結局安さに負けてまた同じ LONG 製を購入。というか6年でも十分高寿命だし。念のためバイク用のバッテリー充電器を使って補充電してから交換した。

本体横腹に交換日時を書いて設置し直し、コンセントを抜いて動作するのを確認して完了。次回はさすがに本体の交換をしないとダメかもしれない。でもこういう昔の機械の方が単純で壊れないんだよなぁ…

追記:
数時間したら「ピッピッピッ」とエラー音。電源入れ直したりしたが、本体がダメっぽいみたい…合掌(-人-)