GIXXER 150 にヘルメットロック

昔からのバイク乗りからすると、あるのが普通だと思っていたヘルメットロック(ホルダー)がジクサー 150 にはない。インド生産のバイクだが、本国じゃノーヘルが当たり前だからだろう(一応、着用義務はあるらしい)。どうやらスズキではオプションの用意もないみたい(サイズの合わないのはある)。

使い勝手を考えるとタンデムステップのフレームに取り付けるのがベストだと思うが、パイプの直径を測ってみたら19mm。汎用品のヘルメットロックだとだいたい22mm以上になってしまうため、寸法が合わない。キジマの専用も売っているが、なるべく安く済ませたいので以下の中華製の汎用品を Amazon で購入。

届くと箱にも入っておらず、チャック付きのビニール袋の簡易包装で説明書もなし。エコだし気にしない。ちゃんと六角レンチも付いているし(でも要らない)。

2か所の六角ボルトでクランプを締めて固定する仕様。フック側は長い六角ボルトになっており、施錠した時にはレンチ類が入らないので外される心配はない。

この汎用品は22mmから対応とあるが、これはあくまでも付属のスペーサーなどを使って調整するため、実際は穴がもっと広い。そのまま付けてもユルユルだ。色々考えたが、両面テープをパイプに巻き付けることにした。庶民の味方ダイソー製。

2、3回巻き付けて、付属のスペーサーも貼り付け。

でも取付位置がなかなか決まらず何回も貼り直し、テープをダメにしながら結局フレームのギリギリの所に取り付け。

長いボルトも取り付けて、何となく純正っぽく収まった。

だが弾力性のある両面テープぐるぐる巻きなので、揺すってみるとこんな感じ。

連写した写真をつなぎ合わせた GIF 画像なのでかなりグラグラして見えるけれど、重いシステムヘルメットを引っかけてもズレることはない。昨年9月から数か月使っているが、今の所外れそうな気配もなし。ヨシ!(猫省略)

ただし雨の日に乗っていないので、もしかすると水に濡れるとダメかもしれない。グラグラがイヤで不安な人はキジマの専用品を買いましょう。

あと問題なのは付属のキーを愛用のキーケースに付けると収まりきらないこと。ENEOS の EneKey などもあり、かさばってボタンが閉まらない。でも閉めなければヨシ!(ヤケクソ

これでようやくヘルメットを盗まれる心配はなくなった。昔、ホームセンターに行って面倒だからと ARAI のヘルメットをミラーに引っかけて置いていたら無くなっていたことがあったからね。以前も VT250 盗難未遂されたし。というか人のモノを盗む奴って、タヒんでしまえばいいのに…

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GIXXER 150 のミラー交換

購入してから結構乗り回している愛車ジクサー150。パワーは先代 XJR1300 と比べるまでもなく貧弱だが、キビキビと走り小回りが利いて、フルパワーを使い切れるところが良い。何より燃費が良く、結構ブン回しているのにリッター 50km 近く走る。ガソリンが高騰している今、すごくありがたい。

もちろん不満もある。駐輪する際にヘルメットホルダーがなくて困る。仕方なくメットはミラーに引っ掛けておくのだが、純正ミラーのジョイント部が緩く、すぐ向きが曲ってしまい煩わしい。

もう少し固くできないかと観察すると、ジョイントの付け根にネジを発見。増し締めしようとプラスドライバーで回したら「ペキッ」とプラスチックの割れる嫌な音がした。

ミラーが割れた!

位置からすると、どうやら内部でネジの先がミラーに貫通した模様。え? 意味不明。

ネジもめでたくバカになってしまい、締める前よりユルユルに。オーマイガッ! 2018年式なので5年経過しているが、もう経年劣化? 純正ミラーには Fiem と文字が書いてあるが、どうやらインドでバイクのライトやミラーなどの補器類を生産している会社のよう。これがインド・クオリティなのか…

仕方なくミラー探しの旅にネットの海を泳ぐこと数時間。調べてみたら2007年式以降、サイドミラーが新しい保安基準に適合しないと整備不良となることがわかった。罰則は違反点数1点、反則金6,000円(50cc 未満は5,000円)で、良いミラーが買えちゃう。ジクサーのような軽二輪は関係ないが、中型バイク以上だと車検も通らない模様。なかなか面倒になってきた。

タナックス(ナポレオン)- バックミラーの適合表および保安基準について(PDF)

保安基準ではサイズや形状はもちろん、50km/h 以上で走るバイクについては左右両側にミラーの装着が必要とのこと。さらに歩行者に当たったときに衝撃を吸収するよう、緩衝装置が取り付けられていないとならないらしい。

ミラーロックナット

そのため先代 XJR1300 などに付いていた直付けミラー(ステーにねじ込んでロックナットで止めるタイプ)は、どうやらジクサーにはNGとなってしまうようだ。なお 2006年式以前のバイクは適用外のため、直付けミラーでも整備不良にならないとのこと。

先代 2001年式 XJR1300
先先々代 1986年式 SRX400
ジクサー150のミラーの正/逆ネジ

ジクサーの純正ミラーはミラーステー側に逆ネジ、ハンドル側に正ネジが切られたアダプターを間に噛ましている(図解)。ぶつかった時にどちらかのネジが緩んで衝撃を吸収する、ということになっているようで、このアダプターが緩衝装置になるらしい。

なのでこのアダプターを再利用しようと思ったのだが、逆ネジが切ってあるミラーでないと取り付けられない。だが左右とも逆ネジのミラーは少なく、なかなか値段の安いものが見つからない(まあ純正でも片側1,800円ぐらいだが)。

結局再利用はあきらめて、Amazon で比較的レビューの評価が高く、よく売れている KEMIMOTO バイクミラー 汎用 左右セット(購入時10% OFF クーポン適用で2,862円)をポチッとした。

ホームページには住所もなく、メアドしか連絡先がない

数日して届いたミラーは思っていたより細身で、純正より横長だが縦は狭くシャープな印象。でも形状は似ているのでコッソリ交換されていたら気づかないかもしれない。

ミラー左右本体のほか8mm 正ネジ2本と8mm 逆ネジ1本、10mm の正ネジ2本と 10mm 逆ネジ1本、取付用工具のボックスレンチ(六角 10mm)が付属されていた。ちなみに逆ネジはヤマハの右側用でメッキの色が黄色。恐らく国産バイクのほとんどはこれで対応できるだろう。ただし説明書はなし。ジクサーには 10mm の正ネジ2本を使用。

金具にはスプリングが付いていて、強く締め付けなくてもバネの力でミラー本体がハンドルに固定されるようになっている。強い力で動かすと、そこを軸に回転するようになっているので、これが緩衝装置の役割をするようだ。うーん、むしろ純正品よりいいかも。

商品説明には、

【振動により緩みない】
スプリングが付きなので、バイクの振動をへらします。円錐のデザインで、ミラーアームとネジ をしっかり繋がってくれます。バイク振動で緩くなる心配なし!

https://amzn.to/3OADzzE

と怪しい日本語で振動軽減をアピールしているが、そこは期待できないかも。ヤマハSR ならともかく、ジクサーは非力で振動が気になるほどじゃないしね。

まずは取付金具を既存のミラーステーに回し入れ、17mm スパナで根元をしっかり固定。上側のナットを緩めワッシャー2個とスプリングを外してから、ミラー本体を差し込んでワッシャー、スプリング、ワッシャー、ナットの順に入れ直し。そして付属のボックスレンチを使ってナットを締めようとしたら、

付属のボックスレンチがミラー本体の穴に入らない!

穴が狭くて深いので、メガネレンチやスパナも無理。でも、これは Amazon レビューにもあった事前情報。付属の工具は投げ捨て、自前のソケットレンチ(10mm)を使ってみた。だが持っている TONE のソケット(外径 14.4mm)でも結構ギリギリの状態。コンマ数ミリの余裕しかない。

無理やり差し込んで何とか最後まで締められたが、ソケットを抜くときはキツくて苦労した。恐らくザグリ穴の寸法を決めるとき、塗膜の分で穴が狭くなるのを勘案しなかったのか、ザグリ用の切削工具の刃が摩耗して穴が狭くなったんだろうなあ。うーん、さすがチャイナ・クオリティ…

で、何とか両側とも取り付けて角度調整しようとシートにまたがって増し締めしていたら…ETC のアンテナを取り付け忘れていた! まあ、バイク整備あるあるですな。もう一度外して取り付け直し。

で、取り付けたらこんな感じに。以前よりミラーが小ぶりになった分、車体が大きく見えるかも。隣に比較対象がなければニーハン(250cc のバイク)に見えるかもね。イーネッ!(クレイジーケンバンドの人)

で、実際に走ってみたらやっぱり以前より小っちゃ! 見えにくくはないが、細くとんがった形状に違和感バリバリ。まあ走っていれば数分で慣れるでしょ。

長所としては従来品と違い、取付ナットをいちいち工具で緩めずミラーステーを前後に動かせること。スプリングで自由度がある分、ステーを回転させられるので、信号待ちでも調整できて便利。ミラー底面にちゃんと水抜き穴も開いているし、安い割にはいいんでないかい?

さて、ジクサーは積載性が非常に悪いので、今度はリアキャリアを買おうかな…その前にヘルメットホルダーか…

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スロウライフ

すっかり更新の滞ったこのブログ。一昨年より大きな変化があったために気分が乗らないというのもあったが、最近でもこのブログの記事から Amazon アフィで小銭が入るので、義務感に駆られて投稿。まあ私的な備忘録でもあるし。

“スロウライフ” の続きを読む

XJR1300のウィンカーLED化

愛車のヤマハ XJR1300(RP03J・2001年式)の他の灯火類は昨年 LED 化していたのだが、ウィンカーだけは後述の問題があるので先延ばしにしていた。しかしこないだフロントのポジション球が切れてしまったので、どうせならと LED に交換することに。

以前は Amazon で車・バイク用 LED のレビューを見るとボロクソ書かれているものが多かったが、最近は質も良くなったようで価格もこなれてきたようだ。私のペケジェーもすでに20年近く前の絶滅種のキャブレター車。ちょっと乗らないとバッテリー上がりしてしまうので、少しでも電装系に負担をかけたくない。やるなら今でしょ!(今どき林先生も言わない)

購入したのはこちら。左からフロント用にまめ電の S25 30SMD ダブル アンバーBAY15d ピン角180°段差あり 2個セット、リア用に S25 30SMD シングル アンバー BA15s ピン角180° 2個セット、それとデイトナ バイク用 ウインカーリレー 2ピン 95437 だ。ネットで調べた結果これらがポン付けできるらしい。7,000円近くかかるわけだから、買って取り替えられなかったらサイアクだしぃ。まじぴえんだしぃ。チョベリバ。

などと怪しいJK語はともかく、私のペケジェーはウィンカーレンズが前オーナーによってクリアーに交換されているので、アンバー(琥珀色・オレンジ)のピン角度180°をチョイス。最初からクリアーレンズの車種はピン角度が180°でなく150°らしいので要注意だ(小糸製作所 – 主な白熱電球(金属口金付タイプ)の種類)。もっと安いものもあるが、信頼できそうな国産のまめ電にした。個人商店的なメーカーらしく、パッケージに手書きで「ダブル」「シングル」と書いてあるのがほほえましい。

左:シングル 右:ダブル 底の端子の数で区別がつく。ピンの角度は180度と150度の2種類があるので要注意

リア用はシングル球だが、中・大排気量車はフロントがポジション(車幅灯)を兼ねているためブレーキランプと同様ダブル球になっている(球が切れるまで気付かなかったw)。この辺の交換はドライバー一本でできるので問題なし。

交換してポジションランプを点けたところ。ヘッドライトはすでにLED化済み

しかしウィンカーの場合、電球を LED に換えるとハイフラッシュ(ハイフラ)が起きてしまう(下の動画参照)。これは電球式のウィンカーを点滅させる構造が、コンデンサーの放電/蓄電による電圧差でリレーを ON/OFF させるアナログ回路だから。LED に交換すると電球よりずっと消費電力が低くなるため、その分コンデンサーの放電量が足りず、すぐ蓄電されてリレースイッチが働いてしまい結果点滅回数が増えてしまう。ウィンカー球が切れると、切れていない方の点滅が早くなるのはそのせいだ。

自動車・バイクの方向指示器は保安基準で「毎分 60 回以上 120 回以下の一定の周期で点滅するものであること」と定められている。高速点滅させると場合によっては整備不良とみなされ、車検も通らない。

ならば抵抗を噛ましてワット数を増やせばいいのだが、それでは消費電力が増えて何のための LED なのか、となってしまう。

今回はハイフラ対策のため、デイトナの電球/LED 両対応のリレー(中身はおそらくトランジスタによるデジタル回路)を用意。これならいざとなったら電球に戻しても問題ない。似たような黒い箱が多くてあちこち探したが、ウィンカーリレーは左サイドカバーを外した右奥にあった。

ゴムの台座を差し込んであるだけなので、ここはドライバーも要らず、上に引っ張り出すだけ。あとは古いリレーを横のツメを押しながら抜き、新しい方をカチッと差し込めばOK。ただし固定用のゴムの台座だけ合わないので、古いリレーから抜いて流用。場所さえわかれば意外とあっけない。

オリジナルよりちょっと小ぶり

エンジンをかけてテストしてみるとバッチリ点滅。ついでだから比較動画を撮ってシンプルに編集してみた。

初めて YouTube に動画投稿しちゃったよw(職場ではよく動画編集しているけれど)。SNS 嫌いでブログに固執するおっさんなので、直接ここに動画ファイルを置こうと思ったが、さすがにレン鯖の転送量オーバーが怖いので。てゆーか閲覧者そんな来ないってば…

ともかく動画を見ると一目瞭然。電球の方は点滅がボヤッとするが、LED の方は明るくスパッとキレが良い。また昼間もクリアレンズ内に電球のオレンジ色が見えなくなりスッキリとした印象になった。まあ他の人が見ても気づかないだろうから自己満足ではあるが。

左が LED、右が交換前のオレンジ電球

とはいえ最大のメリットは消費電力。単純計算で通常走行時はフロントのポジション灯8W×2だったのが1.2W×2に(16W→2.4W/-13.6W)。ハザード点灯時ならリアも合わせて23W×4が4.3W×4(92W→17.2W/-74.8W)と大幅な節電に。この時しばらく乗っていなかったのでバッテリーが上がり気味だったのだが、その割にはアイドリングだけで電圧がすぐ上がった気がする(交換前に測るのを忘れたが)。

バッテリーが上がり気味でエンジンかかりにくかったのに、アイドリングだけですぐ12V近くに回復

以前渋滞した都心を走行中にバッテリーが上がったことがあった。その時はたまたま下り坂で押し掛けして何とかなったが、平地じゃ大排気量車マルチの押し掛けなんて無理。その心配がなくなるだけでもありがたい。まあ新しいバイクならそんな心配もないのだが…

さて、今月は購入してから3度目の車検。灯火類をほとんど LED にしてしまって無事通過するのか。そこは追って報告したい。

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そういえば前回の記事で「余計なカスタムなんかするな」的なことを書いていたような…アー、聞こえない聞こえない…

追記:その後、バイク屋にて車検を通してもらったところ無事クリア。ただしバイク屋によると「ヘッドライトの光軸出すのにちょっと苦労しました」とは言っていた…