EVO WiMAX ISW11HTのアップデートができない

先日、HTC EVO の Android OS 2.3 アップデートがあったが、私のEVOでそれができない不具合が起きた。結果的には本体を初期化(MENU>設定>SDカードと本体のメモリ>工場出荷時の状態に戻す)して直ったのだが、そこに至るまでの経緯をメモ。

以前のアップデート以来だと思うがシステムソフトウェア更新から「今すぐチェック」で手動アップデートをかけると「チェックしています」のまま動かなくなった(通常なら「この電話は最新の状態になっています」などとメッセージが出る)。他の機能やアプリについては全く問題なく使えるので、次回のアップデートで試せばいいやと思い自動アップデートを有効にして様子見していた。

だが22日にOS2.3のアップデートが公開されてもサーバーにアップデータを読みに行っている気配がない。サーバーが混雑しているのかと思って数日待ってみたがやはりダメ。もしかするとインストールしたアプリが干渉しているのかと思いセキュリティソフトを無効にしたり、他のアプリもアンインストールしてみたり、WiFiを切ってWiMAXや3Gで接続し直したり、何度も設定変更しては再起動したり、そのまま一晩放置してみたりしたが「チェックしています」から先に動かないしエラーも出ない。どうやらアップデート用アプリのネットワーク設定が壊れてサーバーを読みに行っていない模様。

これはダメだと思って後日auショップで診てもらったのだが、最初担当したのがニキビの残る若い女の子。何となく嫌な予感はしたがやはりこちらが話をしても要領を得ない。ずっとPCに向かってサイトのFAQを確認しているようだったが、おそらくスマホはいじったことがないのだろう。同じ質問を繰り返してくるので私が辟易してイライラし始めたら「しばらくお待ち下さい」と言われ、今度は20台後半のメガネの女の子が窓口に。

今度のメガネっ娘はあらゆるAndroid機種に精通しているらしく、本人もIS04を使っているらしい。こちらがマーケットアプリしか入れていないこと、root化などのシステム変更は行っていないことを伝えたらすぐに理解してくれた。さすがメガネっ娘は話が早い。こちらの予測した原因についても気持ちよく反応を返してもらったが、どうやら私のは前例のない症状らしく、今までの対処法では直せなかった。

電話SIMの設定が消えたら怖いので本体初期化だけは試していないことを伝え、私から「SDカードにバックアップは取ってあるから初期化してみますか?」と提案。電話番号等の設定には影響ないとのことなので「工場出荷時の状態に戻す」で本体内のデータを全消去。バッテリー残量が半分程度になっていたため充電コードをつないでもらい、初期化が終わってから再度チェックを試したところ見事アップデートを読み込むようになった。アップデートには30分程度かかるとのことだが、充電中で動かせないためそのまま窓口でメガネっ娘と雑談。

アップデート中、ブートローダー画面が出たときはさすがにメガネっ娘も焦ったようだが、私はUNIX系OSで慣れているのでササッとボタンを操作して解決。そんなことするものだからヘビーユーザーと見抜かれて、メガネっ娘は半ば自虐的に自社製品の悪いところなど気さくに話してくれたりして楽しかった。でもiPhone5の発売について聞いてみたら「私も今朝ニュースで知ったんですよー」などと他人事のようにサラリと返すからメガネっ娘もあっぱれ。今度デートに誘いたいぐらい。

結果的にはauショップに行って自己解決したようなものだったが、私はau/KDDIのカスタマーサービスの質はかなりレベルが高いと思っているので、今回もそれを実感して今後もau/KDDIを使い続けようと思った次第。メガネっ娘にお礼を述べて帰宅し、元の使い勝手に戻すべく再設定。

しかしバックアップをJSバックアップで行っていたのだが、OSをアップデートしてしまったためか、SDカード内の直前の圧縮データを復元しようとすると「バックアップファイルが壊れている可能性があります」と出て使えなかった。以前に取っておいた住所録(Googleにはアップしていない本体内住所録)の選択バックアップは復元できたので大事には至らなかったが、システムを含めたフルバックアップはOSアップデート後ではどうやら使えない模様。仕方なくアプリ等はもう一度ダウンロードし直してほぼ元の構成に戻した。でも公開中止になったり、対応しなくなったアプリもあったりしてちょっとした喪失感を味わうことに。ダンシング・ミクのライブ壁紙もなくなってしまい寂しい。

Androidは数ヶ月使って安定していてなかなか優秀だと思っていた。だがやはりバグのないプログラムはない模様。大事なデータについてはこまめなバックアップがやはり欠かせないようだ。