HP HPE-360jp を延命 その1

10年以上前に購入した HP HPE-360jp/CT だが、既にハードディスクは4代目が稼働、マザボのバックアップ用コイン電池(CR2032)も2回交換している。DVD-RW ドライブだけは BD-Rに換装したが、基本買った時のスペックのまま。最近は創作活動もほとんどしていないし、5年前に無償アップグレードで Windows 7 64bit pro から 10 にしたから不自由はなかった。

しかし最近になって Windows アップデートの度にどんどん動作が重くなってきた。メモリは購入当時思い切って 8GB 積んだのに、最近の PC は当たり前のように SSD だし、メモリーも下手すると2ケタ積んでいたりする。そのせいか最近のアプリはメモリーを大喰らいするようで、ブラウザですらものすごくメモリを占有するようになった。Firefox なんか時々固まったようになる。たかがホームページ見てブログ書くだけなのに。

いい加減にもう買い替えかなと思いつつ、新しくしたところで何か新しいことをする予定もないので延命処置をした。メモリーと USB3.0 拡張ボードの増設だ。

使っている HPE-360jp/CT は AMD の Phenom II X6 2.7G 搭載で、メモリの規格は古い 240ピンのDDR3、PC3-10600 1333MHz が4スロット。どうやら最大でも 4GB × 4 =16GB までしか積めないらしい。でも Amazon に Rasalas の 16GB キット(8GB × 2)で 20GB の増設に成功したレビューがあったので、こちらを購入してみた。

久々に筐体を開けたら CPU クーラーにびっちり綿ぼこりが付いていた。ファンを外してフィンの間を掃除機で吸い、ファンはウェットティシュで丁寧に掃除。

もう一度近場にある金属を触って静電気を逃がす儀式をしてから開封の儀。おそらく購入以来抜いたことのないメモリを全部外し、スロットを掃除機で吸ってから 2GB 2本を 8GB に差し替えて挿入した。

ワクテカしながらケーブルをつなぎ直して起動。

起動しねえwww

ビープ音が鳴って BIOS 画面で固まってしまった。

しかし、私は初めて買ったパソコン(富士通の FM-V)の筐体を購入3日目で開腹して拡張ボードを挿し、メーカー保証を捨てた男。Windows 95 の頃から CPU 換装はもちろん、クロックアップやらハンダ改造やら散々やらかしてきた。ここで諦めずメモリスロットに挿す順番を変えてみた。

ッシャァッ!!

2GB と 8GB を交互に挿したらイケた。ネットに情報のない頃は、トラブルの度に徹夜でトライ&エラー繰り返して解決してきたものだが、今回はあっけなかった。残念(嘘)。

で、増設後の使用感だが、体感的に大して変わらない…ムムム、やはり起動ディスクそのものを SSD にしないとダメか…

気を取り直して後日 USB3.0 ポートの増設。最近 SD カードでデータを移すことが多くなったのだが、純正の内蔵カードリーダーだととにかく転送が遅い。100GB 超えると3~4時間かかる。

いろいろ悩んだ結果、Amazon レビューで評価が比較的良い、エアリア SD-PEU3V-2E2IL3 を購入。ついでに SD / microSD 両対応の Anker 2-in-1 USB3.0 ポータブルカードリーダー も買った。

HPE-360jp は PCI Express のスロットが4スロットあるのだが、すでに ATI Radeon で2スロット分ふさがっており、さらに余っている所が x1 だけ。なので USB3.1 は増設できない。まあ USB3.0 でも今よりは十分速くなるので贅沢は言わない。

一番上のスロットは板でふさがれていたが、ドライバーの絵が刻印されていたので、押してみたら、

カンタンに取れた。

10年使ってて知らなかったわ。

で、拡張ボードに電源つなげて、

グサッと挿して、

止金具を元に戻して終了。マイナスドライバ1本あればできるカンタンなお仕事です。

ドライバも入れずに、デバイスマネージャーであっさり認識。

純正の内蔵カードリーダー(USB1.1)で microSDXC カードを読み込むと、10MB/s あたりでのろのろ転送してたのに、最大 90MB/s ぐらい出てる! HAEEEEEEEEE!!!

ていうかギガ転送時代に何言ってんだ感はあるが、私にとって不都合はなくなったのでヨシ! 気が向いたらフロント周りの USB も 3.0 にしたいが、とりあえずこのままでもあと数年は戦えそうだ。

何やらムーアの法則も微細化の限界らしく、昔ほど PC も劇的に進化していないし。3Dやらないならこのマシンで充分。とはいえこんなしょーもない延命化はオススメしません、ハイ。

というわけで後半につづく