この記事はただのおっさんの愚痴というか、頭の中でスパゲッティ状態の記憶を解きほぐすデフラグみたいなものなので、積極的に読むことはおすすめしません。まあ私の備忘録代わりのブログだから好きに書かせろ(開き直り)。
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AliExpress2勝1敗
AliExpress とは中国アリババグループ(阿里巴巴集団)の海外向け通販サイト。今年アリババは11月11日独身の日(光棍節)セールで、7.9兆円とかどこぞの国家予算並みに売り上げたらしい。

私も便乗して AliExpress でバイオリン関係3品を購入したが、今回は2勝1敗。このところ負け知らずだったのでちょっと悔しい。
AliExpress は初回アクセスすると自動で日本語表示されるが、自動翻訳丸出しで怪しい。「5.threreはまだロットれる必要がある、最高のものほとんど」などと意味不明だ。英語にした方がずっとマシになるので、いつも設定で「English」に直している。というかその設定ボタンが[預金]となっている所がまたヒドいが。

こんな風にまるでフィッシングサイトのように怪しさ満点のサイトではあるが、商品ラインナップの豊富さと低価格は魅力的。さすがに通関の問題で食品類はないが、宅配で送れる物ならほぼ何でもあり、Amazon でも見つからないものが多くある。
それに中国だからと言って信用ならないと侮ってはいけない。ブラウザを閉じるとログイン状態を残さない仕様で、買おうと思ったらいちいち毎回パスワード認証しなければならない。スライド認証や画像認証など、煩わしいぐらいセキュリティがしっかりしている。どこぞのド○モとは大違い。またショップとの連絡はメールを直接介さずマイページのみで行い、何か不具合があれば24時間チャットでサポートも受けられる。英語なので結構大変だが。
何か商品に不具合があっても全額返金保証。おそらく運営側は「性悪説」でショップを管理しているのだろう。商品を受け取ったらこちらからマイページで受取通知しない限り、ショップに警告が行き、入金もされないようになっているらしい。ただしクレームの手続きも英語だが。
そういう所が信用できるので Amazon で良いなと思った中国製品があったら、同じものを AliExpress で探すことにしている。商品写真がまったく同じものなら同じ工場で作った製品である可能性が高い。ただし最長1か月程度待たされるので、急がないときだけ AliExpress で購入する。
この伸縮孫の手は Amazon で300~700円ぐらいで販売されているが、20本まとめて買ったら送料込みでも1本100円だった。ていうか20本買うとか業者か(あとでスタッフにおいしく配りました)。

そこそこ高価な中国製マイクロフォーサーズレンズ2本は AliExpress で購入したが、中国から直接買った方が断然安いし、さすがに自国ブランドの商品までニセモノということはないだろう(絶対とは言い切れないのが中国だけれど)。

ただし梱包には一切気を遣わない。「届くまでに中身が壊れなければヨシ」というスタンスで、日本のように外箱に傷がついたというクレームは通用しないだろう。
安ければ多少の傷は気にしない、1ヶ月ぐらいなら全然待てる、いざとなったら自力で英語で対応することができれば AliExpress はオススメだ。
さすがにノーブランドの電化製品や中国ブランド以外の商品(鬼滅の刃グッズが売っていたが、多分無許可)は買う気にならないが、たまに物色して AliExpress で購入している。
今回はバイオリンを床置きする際のスタンドが欲しくなったので最安値を探し、それとついでに別の弦楽器ショップで6弦ビオラ(これも以前 AliExpress で購入)用にあご当てと、カーボンファイバーのチェロ弓を買った。
で、先にバイオリンスタンドが2週間ぐらいで届いたのだが、そちらは後回しにしてまずはビオラ用のあご当ての方。独身の日セール期間中に買ったこともあり、注文から到着まで20日以上かかった。
裏の工作の粗いところもあるが、どうせ見えない所だし気になる人はサンドペーパーで仕上げればよい。早速交換してみると、格段に楽器がホールドしやすくなった。本物のローズウッドかどうかはわからないが、木目がキレイだから良し!

何よりも同等品が日本では少なくとも5,000円以上するのに、送料抜きで571円。やったね1勝!
送料がもったいないのでついでにカーボンファイバーのチェロ弓も購入。最近チェロをいじっていないが、前々からちゃんとした弓が欲しかったので購入。革巻きの所がゴムだけど、全然違和感ないしバランスも良くて持ちやすい。スクリューもスムーズでしなり具合もバッチリ。

古澤巌はチェロ用のカーボン弓でバイオリンを弾いているらしいが、試しにビオラを弾いてみたらいい感じ。この品質で3,430円とかマジか、2勝目!!
さて、問題のバイオリンスタンドだが、あれ? ちっちゃい…嫌な予感…

入らねーじゃん!

てゆーか安いからってチョーシこいて、こんなに買っちまったじゃないか!

とりあえず2個使えば立つが、日本刀かッ!

やっちまったなぁ! 負けたよチクショー!
とはいっても送料込みで5個1,483円だけどね。でも牛丼3杯食えたなぁ…
結局 Amazon で買い直し。

って、全然サイズ違う…
バイオリン用メガネ
私はほぼ1日中パソコン仕事をしているので、老眼が進んでもう70cm以内の視界が壊滅的だ。さらに2016年に上野駅ナカの JINS で作った仕事用メガネのフレームが割れてしまったので新調しなければならなくなった。残念ながら上野の店は閉店したので、その後にできた自宅から歩いて行ける眼鏡市場へ。

視力検査した時の店員の対応が丁寧で、仕上がったメガネも疲れにくく良かったので、ならば後日もう一本バイオリン用の眼鏡を作ろうと思い立った。
実は最近、五線譜の線がにじんで見えて、ソとラの判別がしづらくなっていた。シャープ(#)とナチュラル(♮)の判定もムズイ。楽譜を読むだけなら市販の老眼鏡で十分なのだが、レッスンとなると先生の顔の表情がわからず、アイコンタクトが取りにくい。

こんな見えづらい状態でバイオリンを弾くと、すごいストレスになる。肩こりもひどくなる。気力もそげる。
ならば遠近両用メガネと思って、以前 JINS で作ったのを試すも、通勤用に手元30cmのスマホで焦点が合うように作ったので、70cm 先の譜面台にピントが合わない。というか私は手元が見えないだけで裸眼で両眼とも1.2ぐらいあるので、遠近の両立が本当に面倒。
色々ググってみたら光学機器メーカーの HOYA の広告、ヴァイオリニスト千住真理子の記事(PDF)が見つかった。どうやら楽器演奏には「中近(ちゅうきん)」と呼ばれる室内用レンズが良いらしい。
再度眼鏡市場に行き、先日作ったPC用メガネ(焦点は70cm)と同じ度数で中近を作りたいと相談。するとこないだの店員ではなく店長から「それ程進んでいないようですので」と「近近」レンズを勧められた。キンキンケロンパ? シャボン玉こんにちは?
店長が裏でゴソゴソして、目盛のついた丸眼鏡にレンズを数枚組み込んだのを持って来た。試すとなるほど2m以上はボケるが1m以内が広範囲に見やすい。ソーシャルディスタンスではピントが合わないが、これなら先生の表情ぐらいはわかる。

フレームは文豪系の丸眼鏡が良かったのだが、私の顔幅に合うものがなくて国産の鯖江フレームに。レンズは HOYA ではなく、ニコン製になった。
1週間ほどで仕上がり、その場でかけてみると、手の届く範囲が良く見える。「これでオイラもイツァーク・パールマンだゼ」と思って自宅でバイオリン構えてみると、あるぇー? なんだか違和感。どうにも譜面が読みづらい。むしろ外した方が見やすいぐらい。
ブルーライトカット、ハードコーティングオプション入り24,200円もしたのに意味ないなっ。と思ったが、演奏で頭が動くとメガネが下にずり落ちてしまうのが原因だった。インテリメガネよろしくクイッと上に上げると見えるが、バイオリンを弾くとすぐスコンと落ちて焦点が合わなくなる。受け渡しのとき、店長不在で新人クンぽいのが調整してくれたんだが、イマイチだったかー。
後日店に持って行ったら今度は店長が調整してくれたが、この鯖江フレーム、頑丈なのかちっとも曲がらない模様。ツルが耳裏にしっかり引っかかるよう、時間をかけてグググッと曲げてもらった。おかげで首をヘビメタライブ並に振っても動かなくなった。だったら i-ATHLETE にしときゃ良かったじゃん、ってツッコミは無しの方向で。
そんなわけでそのメガネをかけてコレを書いているのだが、若い時の視力が戻ったかのようにすこぶる調子が良い。だがバイオリンを弾くとまだ微妙な気がする。どうやら慣れの問題らしい。しばらく掛けたまま過ごすと、手元だけでなく2mぐらいの範囲もピントが合ってくる。眼鏡市場では度が合わなければ6カ月以内なら無料でレンズ交換してくれるらしいが、とりあえず様子見で自室用メガネとして慣らし運転中。
細かい作業用、枕元用、マンガ読書用、パソコン用、目がめっちゃ疲れてるとき用、夜間運転用サングラス…と、節操なく度無し〜4.0まで試していたらこんな感じに。

ほとんど安物だが用途を絞れば意外と百均メガネでも使えたりするので侮れない。
とはいえ合わないメガネをかけたり、メガネなしで見えないのを無理して見ようとすると、脳が補正をかけて「見えてる」風にするらしい。そのままにしていると脳にかなり負荷がかかるとのこと。まあ PC でグラフィック処理とかエンコード始めるとファン回りっぱなしだもんね。脳もオーバーヒート気味が続くと脳梗塞とかの遠因にもなるとかならないとか。
どっちみち視力が悪くなると疲れやすくなるので、ちゃんと視力測ってメガネ作った方がいい。アラフォーになって最近疲れやすく気力がなくなってきたら、視力低下も疑った方がいいッスよ。
毛無峠
先日、ようやく行きたいと思っていた毛無峠に行ってきた。

毛無峠(けなしとうげ)とは群馬県と長野県の県境にあるところで、時折ネットで未開の地グンマーとしてネタにもなっている、有名な看板のある所だ。群馬県なのに群馬側からの県道は閉鎖されており、長野県からぐるっと回ってこないとたどり着けない。おかげで下道で往復440kmの道のりになってしまい、久々のツーリングもあって疲れてしまった。

看板に「この先危険につき」とあるが、 群馬県側の県道は、硫黄の採掘場跡らしく、どうやら硫化水素が漂っているらしい。看板周辺では匂いもしなかったが、規制線の先を降りると本当に危ないのだろう。 錆びたチェーンをまたいでちょっと先を覗いてみたが、赤岩がゴロゴロとした道があるだけで何も見えなかった。

採掘用なのかロープウェイか何かの鉄塔が錆びてそのまま放置されていて、所々赤岩が露出していて、ハリウッドのロードムービーのような景色が広がっている。日曜日もあってか意外と人が多く、車やバイクが数台止まっていた。ラジコングライダーを飛ばしている60代以上のグループもいて、思ったほどの荒涼感はなかった。


「毛無」の名の由来のように、クマザサやシダ、コケ類などが生えるだけで木がほとんどない。



ここまでの道中は長野県側から県道112号大前須坂線をひたすら登る、そこそこ急坂で曲がりくねった峠道。途中で分岐して下ってゆくと次第に舗装が荒れてきて、岩肌が露出し、近づくにつれてそれが自動車同士がすれ違い困難な砂利道(途中、すれ違いポイントはある)に変わる。慣れないドライバーやライダーは要注意だ。

人がそこそこいたとはいえ、簡易な砂利道の駐車場が作ってあるだけで、事務所も出店もトイレもない。途中の道でも休めるところがない。行ってみたい人は観光地ではないので転んで怪我してもパンクしても自己責任でよろしく、と言っておこう。なお冬季の11~5月は大前須坂線が通行止めになるとのこと。
https://www.pref.nagano.lg.jp/suzakaken/doro/heisa.html
そういえば今回、ちょっと古めのミラーレス一眼、OLYMPUS の PEN Lite E-PL3 に交換レンズ3本を積んで行ったのだが、特に超広角の中国製レンズ LAOWA 単焦点 広角レンズ 7.5㎜ F/2 MFT でとてもいい絵が撮れた。
オリンパスは青のキレイさに定評があるらしいが、この LAOWA を使うとさらにキレと深みが加わったような気がする。それにF値が2と明るく、室内でも結構使える(開放だと時々暴れて JPEG ノイズがひどくなる時もあるが)。レンズも広角にありがちな出っ張りがないので、φ46mmの普通のプロテクトフィルターがつけられる。 それにズボンのポケットに無理やり押し込めば入るぐらいコンパクト(ちょっと重いけど)。 なので必ず持ち出している。
フォーカスも絞りもマニュアルだけど、無限遠∞にしておけばよほど被写体が近くない限り、だいたいピントが合う。絞りはシャッタースピードと相談しながらなるべく絞っておけば、ノイズで暴れることも少なくなる。何よりほとんど歪みなく広範囲に風景が撮れるのでホントおすすめ。
ていうか、あれ? いつの間にか、めっちゃレンズ沼になってない?
