ひさびさ創作料理

先日うっかり会社の仕事の新聞作成を忘れていた。あぶなく間に合わないところだった。だが、いつも料理を頼んでいる人に言うのも忘れたから記事が間に合わない。仕方ないので自分で久々料理をでっちあげ。

顧客に配布するものなのでそれなりに気を遣う。季節感、手軽さ、目新しさ、そしてマーケティング戦略的に。帰宅後「はっちゃけ~はっちゃけ~」と3時間ほどコーヒー飲みながら思案していたらひらめいた。関西名物ネギ焼きを正月に余った餅で作ろう。生地を餅に置き換えても多分、旨いはず。

ネギの青い部分を多めに小口切り、餅は5ミリ厚に。桜海老と一緒にごま油引いたフライパンに放り込み、本だしと湯を放り込んでフタ。餅が柔らかくなったらグチャグチャ混ぜて水分飛ばして両面焼き。焼け目がついたら花かつおと青のり、ソースとマヨネーズかけて出来上がり。

いや、なかなかこれは旨いっ。タコと紅しょうが入れてタコ焼き風にしたらもっとおいしいかも。チーズとハム入れてピザ風とか、ゴマ入れてしょう油塗ってお焼き風もいいなぁ。でもこれ、切り餅4個がペロッと食えてしまうので危険な食べ物だ…

白金カイロ

もう数年以上前だと思うが、妹からもらったジッポー・ハンディウォーマー。いわゆる白金触媒式のカイロ。昨冬以前まで行方不明だったが、昨年になってようやく発見。

使い方は中にジッポーオイルを入れて中ブタをしてその点火口の石綿に火をつける。火といってもメラメラ燃えずにぼうっと赤くなる程度で、火が着いているのかいないのか見た目にわからない。でもこんなんでほぼ1日もつし結構暖かい。ハンディとは言うが手を暖めるより左の胸ポケットに入れて使っている。心臓に近いところで温めると血が温められて循環して全身が温まるような気がするから。寒中をバイクで走るときもあるとないとでは大分違う。なのでカイロが行方不明だった昨冬はバイクの出動率が減っていたような気がする。

欠点といえばジッポーライターと一緒でオイルの入れ加減がわからない。一応付属品のオイル計量容器もあるが、いつもチューッと適当に入れている。なので燃焼時間が読めない。それに一度着火すると消せない。裸火ではないので放っておいても問題ないが不経済だ。だが消火する方法をみつけた。コンビニの小さなレジ袋に入れて口を縛れば空気が断たれて消える。こうすれば後で再点火して使えるので便利。使い捨てないのでゴミにならないし、長く使えるから地球にやさしい気がする。

とはいえ冬季にバイクで走るときは靴下用の使い捨てカイロも使う。数十分も走ると手先足先が冷たくなってツーンと痛くなるので。ただし手だけは無対策なので、長時間走るときは信号待ちでエンジンに手を当てて温めている。もし街中で信号待ちで前かがみになっているバイクの人がいたら、そういうことなので温かい目で見て欲しい。バイク用のグリップヒーターが欲しいけど、我慢できない寒さになったら道も凍っているだろうから走れないし。やっぱりこの時期は屋根のついた乗り物が欲しい。

What Your 火 Is What You Get

うっかり今、火鉢の炭を切らしてしまっている。火鉢に使う炭はけっこう種類を選ぶ。いわゆる「備長炭」と呼ばれる密度のある硬い炭でないと火持ちが悪いからだ。だが本物の備長炭は樫の木などを使って作るので値段が高い。コストパフォーマンスを考えるとオガ炭という、おが屑を固めて焼成した整形炭の方を選ぶこととなる。だが、これがなかなか売っていない。いつもヤフオクで出品している業者から格安のを買っているのだが、今回は入札してみたら即決じゃなかった。締め切りまであと2日近くあるのでその間がもたない。仕方なくどこのホームセンターでも売っている練炭を買ってきた。

練炭は14個で2000円弱ぐらい。一度火をつけると炭の入れ足しもしないで6時間以上もつので経済的。だが途中で消火できない。無理やり水などかけて消そうものなら爆発しかねない。原料が石炭系なので木炭より火力がやたらに強い。練炭火鉢の通気孔のフタで若干の調整はできるが、せいぜい2センチ程度のスライドしかしない上、動かしてもその数ミリの調整が反映されるのは数分後なので温度調整が難しい。そして空気をやたらめったら汚す。まさに一酸化炭素中毒で死にたい人にはもってこいの代物。でも練炭での中毒死はマジに苦しいと思うのでおススメできない。

最近売られているものはマッチ練炭と呼ばれる火薬つきのもの。練炭火鉢に練炭の火薬面(黒っぽい方)を上にセットし、マッチで火をつける。すると大量の火花と煙を撒き散らしながら点火する。この作業は外でやらないと文字通り煙に巻かれるので要注意。火花が治まったら五徳フタをし、通気孔全開でそのまま外で30分以上放置。全体に火が回るまでは石油系の臭いがプンプンしてしまうから。フタの孔からジェット状に炎がグワーっと上がっていたら、通気孔を塞いでやっと室内に入れられる。でも太い針金製の取っ手を持って歩くのが危ない。今、よく見たら手指の毛が焦げてパーマになっていた。火ぃ。

オガ炭も火が着きにくくて扱いにくいが、練炭もなかなか面倒(特に換気)。部屋を閉め切って1時間もつけていると頭が痛くなってくる。なので今、窓を開けて寒さに打ち震えながらこの文を打っている。

暖房すら自分の思い通りにならない人生を考えてしまうひと時。私はいったい何と戦っているのだろうか・・・

ジッポーが戻ってきた

昨日仕事から帰ってくると佐川の貴重品便が届いていた。通販で何か買った覚えもないので「なんだ? 私のファンからのプレゼントか?」などと思ったら昨年修理に出したジッポーだった。

タバコはごくまれに気が向いたときにしか吸わないmezzoであるが、ライターだけは色々持っている。とはいえ自分でライターを買ったことはないし、持ち歩くこともしない。利用方法といえばせいぜい妹からもらった白金カイロに火をつけるぐらい。このジッポーはいつの間にかウチにあったもので、どういう経緯で私の手元に来たのか記憶にないもの。多分、親が拾って私にくれたものだと思うが。

ジッポーは底面の記号で年代がわかる。ジッポーのサイトのボトムコード表で確認すると「 D IX 」は1993年4月製らしい。18年も経つのでさすがにあちこちヘタっており、特に回転させて火花を飛ばすヤスリ状の円盤(フリント・ホイール)が磨耗してほとんど点火できなくなっていた。使うことがほとんどないとはいえ、直せるのなら直しておきたい。

パーツ交換ができないものかネットで調べてみたところ、なんとジッポー社はライターを無料生涯保障しているそうだ。「ライターの機能的な故障に対して、その状態、使用年数を問わず、これを無料で修理致します」とのこと。保証書等がなくても大丈夫らしい。ジッポージャパンのサイトから修理シートPDFをプリントし、指示通りライター内のオイルを抜いて(郵便法では可燃性ガス等の発送は厳禁のため)から、プチプチや封筒に包んで愛知県のジッポーサーヴィスに郵送。1ヶ月強かけて忘れていた頃にやっと修理から戻ってきた。

佐川の袋を開けるとさらに二重に封筒に入れられたジッポーと、古いインサイドユニット(中のライター/オイルタンク機構)、それに新品のフリント(火打石)2個が入っていた。修理に上がったジッポーのフタを開くと独特の「カキン」という心地よい金属音。中には金メッキの真新しいインサイドユニットが入っていた。フリントホイールを回すと勢いよく火花が散り、純正オイルを入れて再度回すと大きな炎が上がった。新品同様、というか中身が完全に新品になった。

何度か点火と消火を繰り返していたら開閉時に違和感を感じた。なんだろうと思ったらヒンジまで修理されていた。以前はグラグラガタガタしていたのだが、よく見るとヒンジが丸ごと新品に取り替えられている。すごい。以前はオイルを入れても数日で空になっていたのだが、フタの締まりがよくなったのでそんなこともなくなるだろう。マニアな人はあちこち新品にされてしまうことに抵抗あるかもしれないが、私は大満足。すごいぞジッポーサーヴィス。

再度封筒の中を調べてみたが請求書はおろか、修理箇所について説明した書類など何も入っていなかった(これまた郵便法では封書以外の小包、宅配便に通信文を入れるのは厳禁だった気がするので)。ジッポー社の「神対応」は本当だった。ありがとう、ちゃんとこれからは純正品使うよ。

♪キン、シュボッ、♪カポッと何度も点火を繰り返し、ライターとして当たり前の機能になったことを喜ぶ。久々葉巻でも買って吸ってみたくなった。