Mersenne公開中

いい加減作ったアプリMersenneの紹介ページでも作らないと、と思っているのだが持病の神経痛の悪化でブログの更新すら億劫。

しかしギーク御用達の情報サイトGIZMODEの姉妹サイトであるTABROID(タブロイド)さんにこのアプリを取り上げてもらった。↓
 「数学も萌えれば好きなれる!
 数字大好き「メルセンヌ」お嬢と遊ぼう」

おかげで公開してから全く相手にされなかったものが急激にDLされまくり始めたので、何か書いとかないとと慌てて更新。

上記の記事でとても好意的に取り上げてもらい、うれしくてそのまま外に飛び出し両手広げてわーいわーいと走り回りたくなったが、幸か不幸か神経痛で動けない。とはいえ自分で作りながら正直こんなん萌えんのか?と思っていたのもあるし、妹や姪に見せても散々不評だったので本当にうれしい。コンタケさん、ありがとう。

そもそもは某掲示板で冗談でiPhoneのCMっぽく

>>18 名無しさん (LeS6oarb) 09/04/08(水) 10:31 (1)

 ( ´∀`)「この世の中ムダばっかりじゃないのか?」
 ( ´∀`)そんな風にイライラしたときにはこの「メルセンヌ」
 ( ´∀`)あなたの代わりにょぅι゙ょがたどたどしく素数を数えて
 ( ´∀`)とりあえずマターリすることができます
 ( ´∀`)あなたの生活のちょっとしたスパイスに、このiPhoneを

などと書いたのがきっかけ。今年になってようやくAdobeのCS5.5を買い、Flashだけでアプリが作れると聞いたのでチャレンジしてみたのだった。

しかし昔仕事でActionScriptやJavaScript書いていたから何とかなると思っていたら大間違い。噂には聞いていたがAS3に大苦戦。動かないわ動いてもエラーを吐くわカクカクするわでなんだこりゃ状態。そもそも作ろうとするものが自分のプログラミング能力の限界を超えていた。そのためただ寝るだけの動作に2週間かかったり、数週間かけて組んだプログラムを全部やり直ししたりとか四苦八苦。仕事の空き時間にネタ探ししたり、絵やデザインも何度も描き直した(一人で全部やっているので)。

とはいえダラダラやり続けるといつまでも公開できないと思い、期限を決めて足掛け2ヶ月で公開できるレベルにこぎつけた。いまだどうやって直せばいいのかわからないところが多いのだけれど、解決できるところから追々直すつもり。AIR依存じゃないネイティヴアプリにしたり、iOS版作ったり、声を入れてみたいと夢は広がるけれど今のところは保留で。

ところでこのアプリの最初のコンセプトはいかに無駄で無意味なことに全力投球するか。そもそも素数を数えて何が楽しいか自分でもよくわからない上、正直言うと私は数学がキライなのだ。

でもさすがに無意味すぎると誰もDLしてくれないと思ったので、小話とか入れてタテマエ的には数学が好きになれるかもしれないアプリとして作ってみた。実際小話ネタを探して調べてみると数字の面白さを再認識し、いつかは私も微分積分を勉強し直したいと思ったりもした。というのも私は暗算は苦手だったけれど、小中までは数字や数学記号が好きだったはずだ。でも文●省の学習指導要領というノルマを課せられた数学教師に数字の面白さを潰されたような気がする。おかげでΣやθなどのギリシャ文字にいまだ拒否反応を示してしまう。

数学ギライを国や教師のせいにするのはよくないけれど、でもこのアプリが数学に興味を持つキッカケになるといいなぁと思ったりしないでもないでもなかったり。そんな風に単なるジョークアプリに意義を求めてしまうのはやはりジジイ化してる証拠か・・・まあ作った本人すら目的があやふやになったので、多分ナデナデしたりデコピンして日頃のストレスを発散するのがこのアプリの正しい使い方だと思う。もう、好きにしちゃって。

調弦しやすい弦の巻き方

季節の変わり目になると出る持病で、このところ首の付け根と肩関節が猛烈に痛くて練習休止中。とはいっても普段もそんなマジメに練習してはいないが。ちっともヴァイオリンが上達しないわけだ・・・(ブツブツ)・・・などとグチばっかり書いててもしゃあないのでたまには役に立つ記事を。
  
こないだ鈴木「大砲」号の弦をインフェルドの赤に張り替えてもらった。新品の弦は伸びやすく2、3日は落ち着かない。何度も調弦しているうちに糸巻き(ペグ)の角度が気に入らなくなってきたので弦を巻き直した。

長年ヴァイオリンを習っている人でも知らない人が多いが、糸巻きの角度を合わせてやると片手で調弦がしやすくなる。ベストの角度は人によって異なるとは思うが、私は指板に対し45~90度ぐらい。左側のG/D線の糸巻きの向きが揃っている方が回すときに干渉しにくい。3枚目の写真のように中指と薬指を渦巻きに添えやすくなり、微妙な加減も慣れれば片手だけで行えるようになる。

弦の種類や楽器によって長さが違うので、糸巻きの穴からのはみ出し量はトライ&エラーでやるしかない。でも何度も巻き直しをすると弦の寿命が縮むので1本ずつ時間をかけて慎重に。新品に張り替えたときは若干伸びることを考慮しよう。

引き出す時はピンセットなどを用意しておくとやりやすい。はみ出しが多くなることもあるが、箱の中や他の弦に触れるとビビリ音の原因となる。切ると端がほぐれやすくなるので切らない方がいいという人もいるが、私は邪魔臭いのでニッパで切ってしまっている。

巻き方も雑にするとピッチが狂う。最初のひと巻きは穴からはみ出した弦の反対側でひと巻きして緩み止めにし、弦の上に重ならないようコイル状に均等に巻く。張り終わったら指板の上で弦を軽く引っ張っておくと締まってピッチが安定しやすくなる。また弦を張り直すと駒の角度も狂ってくるので、直角がちゃんと出ているかも要確認。駒が表板から浮いていたりすると音もマトモに伝わらないし、角で表板に傷がつくし最悪駒が倒れてしまう。

糸巻きの回りが渋かったり、逆に緩かったりするときはペグソープをあらかじめ塗っておくとスムーズになる。だが木工製品は年月で狂ってくるものなので、あまりにひどい時は素直に弦楽器工房に出して修正してもらった方がいい。きちんと調整された楽器は驚くほど音が合わせやすいので。

調弦にストレスを感じてしまうと音程に対する意識も低くなってしまい、音を正しく取る練習の妨げになる。音感を鍛えるためにも神経質になるぐらい楽器のコンディションを気にしよう(偉そうだな)。

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20余年生きたねこ

昨夜から様子がおかしかったが、今朝になったら死んでいた。恐らく22歳の最長老。昨日の朝までは走り回るほど元気だったのに、突然ゼンマイが切れたような死に方だった。でも己の欲望に忠実で自由奔放な猫だったので大往生だと思う。

普段猫を抱いて寝ると心臓の鼓動がやたらに早いのに気がつく。安静時でも人間の倍以上打っている。哺乳動物の一生の鼓動数は20~23億回らしい。小動物は心拍数が早い分、短命だということだ。

そう考えると寿命なんてタイマーであらかじめ生まれたときから決まっているようで嫌な気分になる。だがそれが現実。ならば後悔しないよう残された時間を有意義に使いたい。

5弦&スズキ Reborn

アントニオさんに出していたヴァイオリンが戻ってきた。2挺も出したのに覚悟していた費用の半分で直ってしまってびっくり。弾くとノイズがキレイに消えていて二度びっくり。

左の鈴木楽器製作所製(制作年不詳)の方。見た目に不具合はないのだが、まったくメンテナンスされていなかった個体なので音に角が目立ち、弦が高くて押さえ辛かった。しかしアントニオさんの調整ですっかり別物に。いつ張ったかわからない中国製の弦からトマスティーク社のインフェルド赤に張替えてもらったのもあるが、弾きやすく大きな音の鳴る楽器になった。今後これをパガニーニの愛器ガルネリ「カノン」にあやかって大砲とでも呼ぼうか。

右のヘフナーの5弦エレアコヴァイオリン(1993年製)も購入以来これまたメンテされていない楽器。裏板を叩くとポコポコと異音が鳴っていた。アントニオさんに持ち込むと「私がこれ欲しい」と言いつつこの異音に首をひねっていた。でもさすがアントニオさん、戻ってきたらすっかり異音が消え、5弦すべてがバランスよく鳴るようになっていた。C線の共鳴がヴィオラともヴァイオリンともつかない妙なニュアンスを出して不思議な音色。今まで弾いていなかったので楽器が鳴り切らず音は小さいけれど、しばらくは鳴らしまくって眠っているのを起こしてやらねば。ではこちらは眠れる獅子とでも呼ぼうか。

ヴァイオリンは弦を交換するだけでも音が変わるから楽器の個体差がすごい。それぞれに一長一短があるため、それぞれの個性を引き出すにはテクニックが必要だ。そのため取っかえ引っかえ弾いていると自分のいい加減なところが音に出るので自分の弱点がわかる。一人で何挺も持ってバカみたい(実際バカ)だが、そういうメリットも一応あったりする。とはいえ今月給料出たらまた2挺出さないと・・・やはり楽器が複数あると大変。