ポジション移動の春

1stポジションから3rd、5thへすっかり更新が滞っている今日この頃・・・

今年のヴァイオリン発表会で弾く曲をうっかり決めかねていたら、いつの間にか勝手に先生に決められてしまった。それも自分ではあと2、3年しないと弾けないと思っていた曲。なんたってこの曲、とにかくポジション移動が多い。

ポジション移動というのはヴァイオリンの弦を押さえる左手をまるごと前後に移動するテクニック。これができると今まで出せなかった高い音や憂いを帯びた音を出すことができる。だが今まで小指で押さえていた所を中指で押さえたり、今まで押さえたところのない所まで手を伸ばさなければならない。

ヴァイオリンはギターと違ってフレットなどの目印は何もついていないので、前後に動かしまくると途端に音程が狂う。ましてやハイポジションなどと呼ばれるネックの根本からボディの方へと登っていくと、指と指の間隔を狭めなければならないので、音程がさらに狂いやすい。腕が内側に折りたたむような格好になるのも辛い。

高すぎてわからないこの曲で一番高い音は5線の上にさらに4本も加線があって、もはや何の音だかわからない。そこにさらにシンコペーションや3連符、5連符。スライドやビブラート、フラジオレットまで盛り込んである。何だこのヴァイオリン・テクニックのバーゲン状態。夏までにまるで弾ける気がしない。

でもこの曲が通して弾けるようになったら万年初心者から脱却できるかなぁ。うん、がんばろう・・・