スウィートw

先日、近所の本屋に今年小5になる姪と行ってきた。数分目を離したら手にいっぱい筆入れやら鉛筆やらハンドタオルやらを持って来たので「ええい、そんなもんは要らん。返してこい」「やだ!」「こんなん何で俺が買わなくちゃいけないんだよ」「だって新学期で必要だもん!」などと散々押し問答をして結局買わされた。甘い、甘いぞっ私。

一方、私は買おうと思っていた本が散々探してもなかったので仕方なくこれを購入。今描いているCGの髪の描写がイマイチ決まらないので資料用に。おっさんが一人で買うと気持ち悪いが姪がいると買いやすい。姪には「きもっ!」と言われたが。

ていうか「愛されヘア」って、そんなに世の女性たちは愛されたいのか。ハゲかけのおっさんで良ければ愛されたガール、私にご連絡ください。

PrintMusic 2011

夜勤明けの睡眠中にクロネコ、佐川、佐川と宅配便に起こされた。また母が通販してるのかと思ったら1つは私のだった。イーフロンティアの直販サイトから購入した PrintMusic 2011 だ。ちなみに残りの2つは母が買った冷凍ギョウザと補正下着だけど。

Amazon でポチろうと思ったら在庫切れ。他だと送料が余計にかかる。じゃあどうせなら直販サイトで買おうと思ったら値段一緒で送料無料だった。おまけに作詞・作曲の入門本までつけてくれるらしい。震災の影響で発送が遅れ到着に1週間程度かかるとあったが、クレジット決済で購入したら2日後には届いていた。関東圏とはいえなかなか仕事が早い。売上を全額義援金として寄付するソフトもあるとのこと。ちょっとでも興味があったらどうぞ>【義援金版】AQUAZONE 水中庭園 エンゼル ダウンロード版・販売金額:1,000円(税込)

届いた箱を開けたら結構厚みのある本が同梱されていた。定価1,800円でCDまでついている。オマケとはいえ豪華だ。それに PrintMusic って MacOS X でも使えるハイブリッドなのね。昔はそういうソフトってよくあったけど今どき珍しい。早速インストールしようとしたらPCが微妙に具合が悪い。色々フリーソフトを入れすぎたのが原因だろう。CDまで読んでくれないのでレンズクリーナーかけたりチェックディスクやデフラグかけたり。PCを本調子にするのにえらい時間がかかってしまった。なんとか正常になってインストール完了。

基本的に以前紹介した Finale NotePad と操作感は変わらないのだが、有料だけあってできなかったことが色々とできる。装飾音入力とかレイアウトの自由度が断然いい。あと分厚い紙のマニュアルがついているのもうれしい。早速 NotePad 2008 で作ったファイルを読み込んで再編集。ステップ入力は慣れると割とサクサクできて快適。私は Sonar 使うときもスコア入力派なので五線譜は苦じゃない。細かく手直しを入れたら自分でも納得のいく仕上がりになった。なお PrintMusic だとスキャン入力もできるとのこと。OCRなのかな? 試しに今度ヴァイオリンの先生の手書き譜でも読み込ませてみよう。

NotePad でもできるがプレイバック機能といって、再生ボタンを押すと入力した音符をMIDI音源で鳴らすことができる。強弱記号やフェルマータを入れるとその記号通りに演奏される(機械的だけど)。デフォルトで入っている音源だけでなくVSTプラグインも使えるので、サウンドフォントを使ってリアルな楽器音で鳴らすことも可能。試しにフリーのVSTプラグイン sfz から AA Violin のサウンドフォントを読み込んだらデフォルトのMIDI音源よりリアルな音になった。初音ミクを呼び出せば無理くり歌わせることも可能だろう。とはいえ細かい調整がしにくいので、打ち込みソフトとしては使い勝手が悪い。でもこれはあくまでも音符の入力間違いをチェックするための機能。目的が違うからこれはこれで問題なし。

なおオマケについていた本は野口義修 著「楽しく学べる作詞・作曲」(ナツメ社)。挿し絵も豊富で音楽CDまでついている初心者向けの本。しかし中をパラパラめくると内容が濃ゆい。オノマトペとかの用語の解説など充実していて、私のようにデタラメに作曲してつまづく人にはとてつもなく参考になる。ギター1本でジャカジャカやるのに限界を感じている人はぜひ読んだ方がいいかもしれない。

今日、早速作り変えた譜面をプリントして先生に見せたら半ば呆れられるぐらい感心された。何せ一般で出版されている譜面は Finale で作られているわけだから同じ仕上がりだし。それだけでもいい買い物したなぁと自己満足。しかしそんなことにかまけてヴァイオリンの練習不足でレッスンはボロボロ。先生のシゴキも相まって腕と肩が悲鳴を上げて今サロンパス中。

憧れの曲

こないだわざわざ銀座まで行って買ったのはこれ。The Songs of Charlie Chaplin というチャップリンが映画の挿入歌として作曲した歌曲集。

喜劇王チャップリンについては誰もが知っているとは思うが、彼がマルチタレントであったことは案外知られていないかもしれない。映画制作において主演・監督・脚本・音楽・演出など、あらゆるものを一人でこなし、その全てにおいて優れた才能を発揮した天才肌の人だったりするのだ。自分で譜面を書いたり読んだりは出来なかったらしいが、独学でヴァイオリンやチェロを弾き、それを編曲家に聞かせて譜面に起こさせたらしい。

映画についてはだいぶ前に観たっきりおぼろげな記憶しかないのだが、音楽については今でも強く印象に残っている。なのでヴァイオリンをやり始めた頃から何となく、最終目標として映画「ライムライト (Limelight) 」の主題曲「テリーのテーマ (The Terry Theme) 」を弾きたいと思っていた。ヴァイオリンの先生にもその事は話していたのだが、今年の夏の発表会の曲を決めることになって「どうせなら演りましょう」ということになってしまった。

アメリカの著作権法は某ネズミーの会社が議会に圧力をかけて著作者の死後75年まで延長されているのでチャップリンの版権はまだ残っている。なのでネットにフリーの楽譜があるわけでなく、入手がなかなか難しかった。ようやく先日の混乱の中で入手できたのだが、しかしヴァイオリン譜ではない。先生に見せたら「歌ものでも大丈夫よ」という話になって結局モダンタイムズの挿入歌「スマイル (Smile)」についてはそのまま歌詞の部分のメロディを弾くことになった。

ところが入手した楽譜の「テリーのテーマ (The Terry Theme) 」についてはピアノソロ用の譜面。メロディラインがピアノの大譜表(ト音記号とハ音記号の2段のやつ)に埋もれているのでそのままじゃヴァイオリンで弾けない。仕方なく一番高い音を抜き出して譜面を作り先生に見せたら「あなたはホント凝り性よねぇ」と感心されながら「これで行きましょう」ということになった。他の生徒さんは普段使っている練習曲集とかから選んでいるみたいだけれど、つくづく私ってワガママな奴である。

しかし、このワガママがまさかこんなことになろうとは…多分、続く。

産直アズママガジン

前にも書いたが私は吾妻ひでおの大ファンである。時として難解に、下品になりそうなネタを軽妙に操り、コロコロとしたキャラで癒されつつも実は中に毒が仕込んであったりする。だがその毒がまた中毒性があり…などと話し始めると2時間ぐらい費やしてしまうぐらい私は先生が好きだ。むしろ人生の師と仰いでいるぐらいとは言い過ぎだが、漫画家に「先生」をつけて話したくなるのは吾妻ひでおだけだったりするのでその信者ぶりをわかっていただけると思う。

で、月イチの愉しみ、吾妻ひでお公式HPで月替わりで公開されていた先生の絵日記が最近になって「しんどいのでしばらく休みます」と書かれてガガーンと思っていたのだが、なんと自費出版の新作が発売されていた。以前から自費出版をしていたようなのだが、私が先生のサイトを見つけたときにはすでに完売となっていた。サイトの発見が遅れて枕をかじりながら涙したアヅマニアとしてはこれは買わねばなるまい。サイトの通販方法に従ってメールを送信し、返信されてきた内容に従い、郵便局で小為替2,000円(2冊)分同封して郵送。数日して今日ポストに届いていた。

内容はサイトに公開していた2008年3~5月分の絵日記なので読んだ覚えのあるものばかりなのだが、やはり紙に刷られたものはいい。鉛筆描きのものをスキャンしたようだが微妙な階調がキレイに再現されているし、B5版なので高精細に先生の絵が鑑賞できるのがいい。表紙はアナログな水彩で、奥付すら一切写植(フォント)を入れていないという昔風の同人誌の体裁。手書き文字なのに「アママガジン」「アママガジン」と表記ゆれしてたりするのもご愛嬌。

角川書店刊「うつうつひでお日記」も持っているが、そちらはちゃんとペン入れしてトーンまで貼って写植まで入れてある分、どうしてもよそよそしいというか体裁が整いすぎてしまって魅力が薄れてしまっている。間に編集が挟まるとやはり毒が薄まるせいもあるのだろう(こちらはこちらで見やすいしインタビューとかもあるのでお得だが)。まあ内容だって朝起きてタバコでむせてテレビ見てうどんすすって本読んでアイス食ってJK(女子校生)ウォッチングして眠剤飲んで寝る、と人から見ると本当にどうでもいいことばかりだし。

しかしこれがファンにはたまらんというか、軽妙洒脱という言葉はまさに先生のためにあるのではと思うぐらい。「失踪日記」以来、鬱々とした内容を笑いに昇華させる手腕がさらに上がっている気がする。私は読んでて共感できるところが非常に多いのだが、もし先生に会って「共感しました」なんて言ったら「あれ、ウソだよ」とか言われそうで怖い。実は自虐ネタに見せつつウソをごちゃまぜにしてさらに可愛い女の子を好き勝手に描いて読者をケムに巻いているので、自分のことを書きながら実は「吾妻ひでお」というキャラを演じていたりする。かといってウソのような話が本当だったりもするので油断ならない。ウソ・大げさ・まぎらわしい表現も非常に多く、まず一般ウケはしないというかJAR●ってなんじゃろって感じ。

全盛期の吾妻ひでおを知っている人が見ると画風が少し変わって女の子もちょっと太めになってるけれど、やはり流麗な線と可愛いペンタッチは健在。ちょっとでも面白そうだと思う人は一家に1冊、いや観賞用と保存用に2冊、いや交換用にも3冊買いましょう。私もなぜか2冊買っちゃったけど(3冊じゃないんかいっ)。

で、届いたときに郵送の際に同封した私の手書きの宛名カードの脇に「様」が追加で書かれていたのだが、アヅマニアが見慣れたこのヘナヘナな文字。こ、これってもしや本人の字…? 角川刊の方でも日記に為替の引換や宛名書きをやっている描写があったけれど…くわえタバコでペタペタ封筒詰めしている先生の姿が想像できて泣ける。