建った住んだ片付かない

一見、片付いているような

だいぶブログの更新を空けてしまった。家が落ち着かないと仕事だけで精いっぱいだったのだが、建て替えと引越しも1月末には無事完了し、ようやく仕事も気持ちも落ち着いてきた。なのでリハビリがてら久々投稿。

越してから3ヶ月は経つというのに、まだ封すら解いていない段ボールが20個ぐらいある。ほとんどが本だ。写真のようにセミオーダーの本棚を3本設置したのに、入り切らないことに気づいて我ながら驚愕している。

 
こんな感じ

引っ越しの際に長年使っていた本棚はほぼ捨ててしまった。パーティクルボードという、オガクズを接着剤で固めた板で作られたそれは本やレコードの重みで反ってしまい、ひどいものでは止めたビスの所で板が割れてしまっていた。安かったから仕方ないが、できれば家具は買い替えずにずっと使っていたい。

耐荷重を重視するとスチール棚なのだが、本を入れるには使いづらいし格好が悪い。木製で重さに耐えられる棚はないものかと検索していたら、イキクッカというシステム家具にたどり着いた。しかしこちらの棚は奥行が30cmのものしかなく、それだとコミックや文庫、新書などの小さめの本が置きにくい。だが同社は本棚屋 別館も運営しているようで、材質の同じ北欧パイン集成材を使っているようだ。耐荷重は明記していないが、材質が同じものなら十分耐えられるんじゃないかと踏んでこちらを注文。

こんな状態で1ヵ月

80センチ幅のA4ベース+A4・2段棚+A5ベース+A5・2段棚+A5・1段棚の組み合わせを3本発注。送料含めて12万近くなったが、私が手を伸ばして届く高さで2m40cm幅を用意したらニトリでも10万近くなるだろう。そんなパーティクルボードの安物を数年ごとに使い潰すよりは、ちょっとお金を足して頑丈なものを買い、ン十年使った方がずっとリーズナブルかもしれない。

カムロックがスグレもの

注文から3週間程度で届いたが、棚板などはすでに接着済なので、結構大きめの箱で12箱が玄関先に山積みに。小雨がパラついてきて慌てて部屋に押し込めたら疲れてしまい、仕事も忙しかったのもあってそのまま1ヶ月放置。あまりの数にしばらくは梱包を解く気力も湧かなかった。

積んで1週間経つが反っていない

ようやく最近になってようやく組み上げ(とはいってもダボと金具でジョイントするだけ)たが、思った通りの頑丈さと質感で気に入っている。ベースユニットの奥行がちょうどアナログレコードにピッタリなのだが、100枚超を目いっぱい詰めてもほとんど反らない(前のパーチクルボードの棚は、積んだ瞬間からメキメキ言っていた)。触り心地もすべすべしっとり。スチール棚のように冷たくないのもいい。

これはいい買い物したと、本棚にゴキゲンで詰めていたのだが先述通り蔵書が入り切らないことが判明。同じ本棚を買い足したいが、これ以上増やすと窓やクローゼットをふさぐ形になってしまう。どうしよう。

開けていない箱がまだこんなに

でもこんなこともあろうかと、ロフトベッドにしておいたのだ(G★SOLID ロフトベッド H139cm 梯子有)。その下にキャスターつき本棚を設置すれば、余裕で収まるはず。パーティクルボードのものしかなかったが、下のアイリスオーヤマだと割と耐荷重が他より高いので何とかなるかなと期待して5個発注。

とはいえ少しは老後とかも考えて身軽にしておいた方がいいのかなぁ。これでもコンピュータ関係の本や雑誌など大量に捨てたのだが、どうしてもあとで資料になるんじゃないかと思う本は捨てられない。数えたことがないので不明だが、一体何冊あるのだろうか・・・

Maia Bang Part 1 終了

最近ブログだけでなくヴァイオリン練習もサボり気味なのだが、先日のレッスンでマイア・バングの教本1冊がやっと終わった。習い始めてほぼ2年半かかった。

終わったといっても先生にオマケしてもらいながら次へ次へと進んでいったので、ちゃんと課題が弾けていないのがほとんど。それにこの教本は一人で弾くには楽しくない曲が多く、次のレッスンまでに家でマトモに開いて練習しなかったことも多々あった。なので終了と言っても後ろめたい思いがあったりする。

とはいえ2年半前よりは格段にテクニックはついているので、それなりに一応頑張ってこなしてきたんだなぁ、と感慨深い。いつかはちゃんとやり直したいという気持ちもあるけれど、多分この本はもう二度と開かないだろう。とはいえヨレヨレになったこの本を捨てたりはしないけれど。

1冊終わったからといっても、未だ片手で数えられる程のペーシ数しか進んでいない本が2冊。そこへ新たにマイア・バングのPart2とPart3が同時に加わった。だから後ろを振り返っているほど余裕がない。ヴァイオリンは終わりの見えない技術の積み重ね。いくら課題をこなそうが次から次へと難題が課せられて、自分が巧くなったとは思えないようにできている。

人前で演奏するのに躊躇なくできるようになるのは一体何冊教本をヨレヨレにしなければいけないのだろうか。多分自分の演奏に納得いかないまま、フライング気味に無理やり下手な演奏を人に聴かせるしかないのだろう。

葛飾北斎は90になって「あと5年生きてれば本物の画家になれたのに」と言ったらしい。誰だかヴァイオリニストの巨匠も「弓のテクニックを完璧にマスターした頃には老人になっている」みたいなことを言ったらしい。絵もヴァイオリンもそういう意味では一生モノとして向き合わないとならないものなのかもしれない。

実に厄介なものを趣味にしてしまったものだ。

銀ブラで楽譜貧乏

梅雨入りで小雨がパラつくので久々電車移動。本社に行く用事を済ませたあと、急に思いついて銀座へ寄り道。SUICAを持っていると途中で行き先変更しても切符を買い直さなくていいし、そのまま地下鉄への乗り換えもできるので便利だ。

おそらく楽譜の在庫数では日本で一、ニを争うんじゃないかと思うヤマハ銀座へ。HTC Evoで銀座線の最寄り出口もスマートに検索。地上に出ると道を行き交うお姉さんはやはり美人が多い。そうでない方もオシャレ。思ったより歩くなと思いながらようやく店に着いたら定休日だった。ガーン。

だがここまで来たのに帰るのはイヤなので、Evoで「銀座 楽譜」と検索かけたら山野楽器がヒット。さっき来た道を戻ったら今度は開いていたのでホッとした。さすが銀座の一等地に建つ店はどれも高級感が漂っている。店頭に用意してある傘袋に500円の傘を入れて入店するのが申し訳ないような気がする。いや入るけれど。

探していたのはモーツァルト・3つのデイヴェルティメントのミニ楽譜。A5版で持ち歩きしやすいし、打込みのMP3を聴きながら総譜で確認したかったので。あとヴィオラ用の楽譜ってどこに行ってもなかなかないものだが、この店はヤマハ程ではないけれど割と充実していた。バッハの無伴奏チェロをヴィオラにアレンジした洋書を見つけたので、チェロ用と合わせて購入。どうせ弾けもしないのに。

なお購入時に店員に「こちらヴィオラ用ですがよろしいですか?」と確認された。こういう機転って案外利かないもの。他の接客を聞いていても店員が「こちらの版が一番よく使われるもので、私もこれを使いました」などと言っていた。やはり銀座の店は一味違う。
  
せっかくの楽器屋なんだからとデジピや弦楽器のアクセサリも物色。私から漂う貧乏オーラが店員を寄せ付けないのか、一度も声をかけられなかった。べ、べつに声かけてもらわない方が面倒じゃないからいいんだもんねっ! ささ、寂しくなんかないんだからっ、ふん!

と貧乏人のヒガミ根性丸出しだが、ショッピングモールに併設されているような楽器店と違い店員が楽器買わそうと邪魔をせずに、客にゆっくりと物色してもらおうという銀座ならではの配慮なのだろう。オトナの余裕。すごいわ、銀座。私がスマートにこの街で買い物できる日はたぶん来ない。

とまた貧乏を恨みつつ後日Evoで打込みを聴きながらヴィオラの練習。今までの譜面で弾いていたらあちこち音が違うことに気がついた。おかしいと思って早速買った総譜でチェックしたら打込みミスを発見。打込みはネットにあったフリーのMIDIを練習用に再編集したもの。ダウンロードしたフリーのパート譜でも記述ミスが3箇所ぐらい見つかった。ネットで探せば版権フリーのものがいっぱいあって便利だなぁと思っていたけど、やはりちゃんと買ったものでチェックしないと怖いなぁ。

とはいえ店で売られている楽譜が正しいかというと、同じ曲でも様々なヴァージョンがあったりするらしい。実際バッハの無伴奏チェロの楽譜も編者の違うのが何種類かあったし。洋版で明らかにカラーコピーみたいな安っぽいペラの楽譜が700円ぐらいしていたし。研究熱心な人は全部揃えるのだろうか。私はそこまで熱心じゃないけれど、弾けもしない楽譜を買いまくって貧乏に拍車がかかっている。楽譜ってホント薄くてお高い本ばかりだ。

一人でお茶を

紅茶で思い出したのだが、昔、コミケに熱心に出店していた頃にこんな本を出したことがあった。タイトルは「あんくる・すとれんぢ」。当時志村けんの「変なおじさん」が流行っていたのでそれに便乗して出した誰得な本だ。

今はどうか知らないが、当時コミケでは中身も見ずに可愛けりゃオッケーでバンバン表紙買いする奴がほとんどだ、と言われていた。ならば表紙はファンシーでポップン・ガーリッシュなのに、中身はオッサン絵ばかりで読者をガッカリさせてやろうと思い作ってみたのだった。

並べてみたら表紙に引かれて寄ってくる人間は多かった。でもみんな中身ちゃんとチェックしとるやないか! 結局ほとんど売れず、20年近く経った今でも封を開けていない在庫の山が残っている。

さて、話を戻すと紅茶の話ではないがこの本で「Tea for Two ~ 二人でお茶を」というマンガを描いた。一見、少年誌にありがちなラブコメだが、もちろんヒネクレ者の私がそんなものをストレートに描くわけがない。

今見るとアゴが変にでかいし線は汚いし最後は下ネタだし。それでも読みたいって方は続きをどうぞ。