カゼひいてまんねん

昨日からノドが痛いなぁと思っていたらどうやらカゼらしい。今日になってすこぶる調子が悪い。バカはカゼを引かないと油断してたのがいけなかったのか、絵を夜中4時まで描いていたのがいけなかったのか、気づいたら火鉢の炭が燃え尽きて室温10度を切ってたのがいけなかったのか、面倒だと思って1日1食しか食ってなかったのがいけなかったのか、風呂上りにパンツとTシャツでしばらくウロウロしていたのがいけなかったのか、一緒に寝ていた猫のクシャミを顔に浴びたのがいけなかったのか、原因がイマイチ特定できない。

そんな中でも今日、会社でバイキン扱いされながらも新聞制作をこなし、このまま夜勤している私はエライ。誰か誉めて誉めて。クシュンッ。

産直アズママガジン

前にも書いたが私は吾妻ひでおの大ファンである。時として難解に、下品になりそうなネタを軽妙に操り、コロコロとしたキャラで癒されつつも実は中に毒が仕込んであったりする。だがその毒がまた中毒性があり…などと話し始めると2時間ぐらい費やしてしまうぐらい私は先生が好きだ。むしろ人生の師と仰いでいるぐらいとは言い過ぎだが、漫画家に「先生」をつけて話したくなるのは吾妻ひでおだけだったりするのでその信者ぶりをわかっていただけると思う。

で、月イチの愉しみ、吾妻ひでお公式HPで月替わりで公開されていた先生の絵日記が最近になって「しんどいのでしばらく休みます」と書かれてガガーンと思っていたのだが、なんと自費出版の新作が発売されていた。以前から自費出版をしていたようなのだが、私が先生のサイトを見つけたときにはすでに完売となっていた。サイトの発見が遅れて枕をかじりながら涙したアヅマニアとしてはこれは買わねばなるまい。サイトの通販方法に従ってメールを送信し、返信されてきた内容に従い、郵便局で小為替2,000円(2冊)分同封して郵送。数日して今日ポストに届いていた。

内容はサイトに公開していた2008年3~5月分の絵日記なので読んだ覚えのあるものばかりなのだが、やはり紙に刷られたものはいい。鉛筆描きのものをスキャンしたようだが微妙な階調がキレイに再現されているし、B5版なので高精細に先生の絵が鑑賞できるのがいい。表紙はアナログな水彩で、奥付すら一切写植(フォント)を入れていないという昔風の同人誌の体裁。手書き文字なのに「アママガジン」「アママガジン」と表記ゆれしてたりするのもご愛嬌。

角川書店刊「うつうつひでお日記」も持っているが、そちらはちゃんとペン入れしてトーンまで貼って写植まで入れてある分、どうしてもよそよそしいというか体裁が整いすぎてしまって魅力が薄れてしまっている。間に編集が挟まるとやはり毒が薄まるせいもあるのだろう(こちらはこちらで見やすいしインタビューとかもあるのでお得だが)。まあ内容だって朝起きてタバコでむせてテレビ見てうどんすすって本読んでアイス食ってJK(女子校生)ウォッチングして眠剤飲んで寝る、と人から見ると本当にどうでもいいことばかりだし。

しかしこれがファンにはたまらんというか、軽妙洒脱という言葉はまさに先生のためにあるのではと思うぐらい。「失踪日記」以来、鬱々とした内容を笑いに昇華させる手腕がさらに上がっている気がする。私は読んでて共感できるところが非常に多いのだが、もし先生に会って「共感しました」なんて言ったら「あれ、ウソだよ」とか言われそうで怖い。実は自虐ネタに見せつつウソをごちゃまぜにしてさらに可愛い女の子を好き勝手に描いて読者をケムに巻いているので、自分のことを書きながら実は「吾妻ひでお」というキャラを演じていたりする。かといってウソのような話が本当だったりもするので油断ならない。ウソ・大げさ・まぎらわしい表現も非常に多く、まず一般ウケはしないというかJAR●ってなんじゃろって感じ。

全盛期の吾妻ひでおを知っている人が見ると画風が少し変わって女の子もちょっと太めになってるけれど、やはり流麗な線と可愛いペンタッチは健在。ちょっとでも面白そうだと思う人は一家に1冊、いや観賞用と保存用に2冊、いや交換用にも3冊買いましょう。私もなぜか2冊買っちゃったけど(3冊じゃないんかいっ)。

で、届いたときに郵送の際に同封した私の手書きの宛名カードの脇に「様」が追加で書かれていたのだが、アヅマニアが見慣れたこのヘナヘナな文字。こ、これってもしや本人の字…? 角川刊の方でも日記に為替の引換や宛名書きをやっている描写があったけれど…くわえタバコでペタペタ封筒詰めしている先生の姿が想像できて泣ける。

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不規則変化生活

さっき起床。最近寝る時間がメチャクチャ。眠りが浅くて睡眠時間が長い。何にでも病名をつけたがる昨今、自分が病気だと思いたくはないが睡眠障害かしらん?

節分はとっくに過ぎているのだが今日になって豆を食った。昔は親と一緒に家の中で豆まきをして、父が恥ずかしいぐらい大きな声で「おにはーそとー」とやったものだが、今でもどうやら母は一人で豆まきをしているらしい。この時期になると封の開いた豆がずっと台所に置きっぱなしになっている。

数え年+1個とか諸説あるらしいが、とりあえず満年齢分数えて食ってみた。そのあと袋から追加でボリボリ食うのであまり意味がない気もするが。

ひさびさCD購入

ここ数日乗りなれない電車に乗ってあちこち出かけてきた。KMCの紹介のためにキンのツボにヴァイオリンの先生と一緒に行ったり、人の家のPCを診断しに行ったりとか。前も書いたが基本ヒキコモリなmezzoはそれだけでぐったり。

こないだ帰りの大宮でトイレに行きたくなってアルシェに寄ったのだが、この建物は5階のトイレしか開放していない上、THE NACK5 TOWN というCDショップの中を通過しないとたどり着けない。通り過ぎるつもりだけのつもりがこんなことに。CD4種8枚6,060円也。たまたま中古が10%引きセールな上、在庫処分的に投売りになってるものばかりだったのでついうっかりと。本屋とCD屋はこれだから危険だ。

最近は絵描きのBGMにPCのMP3ファイルばかり聴いていてCDの出番があまりない。作業用BGMはイージーリスニングでないと音に集中してしまうから。その反動か今回はマニアックな感じの洋楽ばかりチョイス。クラプトンとかジェネシスとかウィンウッドとか。その中でちょっと面白そうなのが輸入盤のオムニバスアルバム「Kings of Blues」。いわゆる古い音源の寄せ集め。ブルースってあまり聴くことはなかったのだけれど、新品5枚組2,000円が714円となっていたのでこれは買うしかあるまい。あれ? これってどこぞのおせち商法か?

しかし5枚組の割にはケースが薄い。なんだろうと開けてみたら納得、紙ジャケだった。おまけに保護用の袋にも入っておらず直にCDが入っている。さすが輸入盤。まあ聴くには不具合ないが、出し入れしてるとキズになりそうなので後でケースに別保存するか。

さっき出かけ前にとりあえず敬愛するレイ・チャールズだけ聴いてみた。おお、かなり初期の録音で声が若くて高い。聞き覚えのあるトラックも何曲かあって、確かLPでも持っているはず。この頃(と言っても何年頃だ?)のレイはナット・キング・コールの影響が大きいのでブルースっぽくはない。「じゃあ何?」と言われても答えようがないのだけれど。私にとってブルースとは「ブルーノートのペンタトニックスケールでコード3つの I – IV – V 進行の黒人の恨み節」ぐらいの認識しかないので。マディ・ウォーターズも入っているので、これ聴いてやるせないヴァイオリン弾けるよう勉強しときます。

しかし久々に行った NACK5 TOWN、工事シートみたいなので公開スタジオが隠してあるし、品揃えもどんどん少なくなっていくような。他じゃ見かけない割とマニアックなCDもあるんだけどね。渋谷のHMVが閉店したぐらいだからそろそろヤバイのかなぁ。そうなるとちょっと困る。そりゃネットで買えば大抵のものは入手できるけれど、音楽情報を常に追っかけていないと何買っていいかわからないし、店舗じゃないと知らなかったものを掘り出す楽しみも味わえないからね。今回もエリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドのライブ盤見つけたから即買いしちゃったし。買ったものの詳細とかはそのうち気が向いたら。