HP LP2475w を Windows7 64bit で色補正

色々あったものだから下書きのままずっと放置していた記事。ウダウダ言っててもしゃーないんで通常運転に戻すよ。

HPの高輝度液晶モニタ LP2475w のモニター調整用ユーティリティ、Display Assistant にようやく Win7 64bit 版ができた。

HP Display Assistant Utility

たまにはモニターの色調整でもやるかと思って最新のドライバがあるかどうか探したら、ちょうど今月7日に公開されたばかりらしい。以前まで XP 以前しか対応していなくて、仕方なく XP でモニター調整をしていたのだが、これでようやくメインマシンでも調整できるようになった。

ダウンロードしたら27MBと結構でかい。インストールして再起動を促されたのち、タスクトレイに現れたアイコンから起動したらXPと画面が変わってカッコよくなったが設定項目がやけに少ない。以前のように色補正とか細かい設定ができないじゃん、と思ったら右上矢印クリックでアドバンスモードに切り替えられるようになっていた。ヘルプで探せば書いてあるのだろうが、色々不親切なのは海外製なのでご愛嬌。

色補正のやり方は以前書いたエントリーと同じなので割愛。やはり使っている間にだいぶ赤の輝度が落ちたようで、再調整したら色味がガッと変わった。今回新しくできたと思われるクイックビュー(アドバンスドモード>カラーマネジメント>色補正>クイックビュー)という機能で調整前と調整後の色合いが切り替えてわかるようになったのが便利。試しにデジカメで撮影して比べるとこの通り。

左が補正前で右が補正後。全体が黄色っぽく傾いてグラデーションの色味も不揃いだったのがきちんと補正されたのがわかると思う。人間の目は自動補正機能が働いてしまうので、比較対象がないと色調が正しいか区別できないもの。でもこうして並べれば一目瞭然なのでわかりやすい。なお、自分の目が信用できなくなったら、このようにデジカメでモニターを直接撮影するときちんと出力されているか確認できるのでオススメ。

また、新しい機能に「デスクトップ分割」というものもついた。これを使うと開いているウィンドウを同じ大きさに調整して並べてくれるツールで、右上の最小化ボタンの横をマウスオーバーするとアイコンが現れて、クリックすると Display Assistant で設定した分割方法でビシッと並べてくれる。人によっては便利なツールかもしれないけれど、私は使わないかな。なお、デスクトップ分割機能についてはサブモニターとして使っているI・Oデータの方でも使えたが、色補正の機能などはHPのモニターにしか使えないのであしからず。

とにかくお絵描きをしたり、写真を補正したりする人は正しい色味で作業するためにもカラーマネジメントをサボっちゃダメ。本当は測定機械を使ってきちんとマネジメントした方がいいのだが、私は未だビンボーなためにその機械が買えないけど。

自粛で萎縮しない

被災地から離れたここも混乱状態が続いている。私もよせばいいのに先日都内に急用でバイクで銀座まで行ったらひどい目に遭った。不謹慎と言われるかもしれないが「バカだなぁ」と笑い飛ばしてくれればと、自戒をこめて公開。

急用というのはある楽譜の入手。ネット決済で楽譜をプリントできるサイトをアテにしていたのだけれど目的のものが見つからない。必死にサイトを探しまくったら銀座のヤマハに唯一洋書の在庫があるのを発見。一応通販もできるらしいが、翌日までには間に合わせたかったので、直接銀座までSRXで買いに行った。電車だっていつ止まるかわからない状況だったし。でもこれがそもそもの間違い。

往路分のガソリンは間に合うが帰りの分がない。途中並ぶのを覚悟で給油すればいいやと思ったらとんでもない。半分以上のスタンドは休業の札を掲げ、営業中のスタンドはキロメートル単位の列ができていた。バイクといえども割り込みは許されないので最後列に並んで待っていたら、歩道の人に「先のスタンドはやってないよ」と言われた。礼を言って列から離脱したら1キロ先で店員が店にロープを張っていたところだった。適当に目星をつけて幹線道路から外れたスタンドを探してみたが、結局確実にガソリンを入手できるところは皆無。そうこうするうちにガソリンも残りが怪しくなってきた。

結局、自前の給油所(一般に非公開)を持っている会社の支店に泣きついて給油。以前世話になったことがある支店なので挨拶も兼ねてお菓子を手土産に持っていったら「かえって高くつくようになっちゃって悪いわね」と言われた。しばらく行かない間に半分以上人が入れ替わっていたのでさびしい思いもしたけれど、13.4リットル入れて当面のガソリンは心配なくなった。遠回りになったが仕切り直して銀座に。

銀座のヤマハは初めて行く場所だが迷わず到着。でも遠回りしたので到着に4時間もかかってしまった。さすが銀座だけあって高級感のある建物。駐車違反の取り締まりもないだろうと思い店前にSRX駐車。ヤマハの前にヤマハは絵になると自己満足。店内は「節電協力の為」と照明が落としてあったが、むしろこの手の店は薄暗い方が高級感があるような気もする。3Fの楽譜売場に向かい、すでに電話連絡で取り置きをしてもらってあったので即購入。珍しい楽譜があるのでゆっくり見てみたかったが、時間が遅くなったのもあったので、特売コーナーをパラパラ見ただけですぐ帰路へ。

途中、会社の人からもらった義理チョコのお返しを銀座風月堂で購入して、さらに板橋のわ蔵で味玉とんこつラーメンに味玉追加で1杯だけ食った。って早速都内まで来たのなら色々行かないとと思ってしまう貧乏性。わ蔵は最初看板の電気が消えてるので休みかと思ったらここも節電だった。看板を落としたら客足が遠ざかるし、自粛ムードで商売上がったりだろうなぁ。都内は輪番停電もなくて恵まれてはいるが、やはり経済的な損失はかなり被っていると思う。

だからこそ使える金をどんどん色々なところに回さないと、血流が止まって経済が壊疽してしまう。もちろん生活必需品の買いだめは問題だが、趣味嗜好品まで「不謹慎だ自粛しろ」と口だけで批判するのは復興の妨げにしかならないと私は思っている(一応書いとくけど募金もしてるから)。首都圏は確かに物流が混乱しているがモノは確実にある。風月堂、閑古鳥が鳴いてケーキがいっぱい売れ残っていたしね。復興は長期戦になるだろうし慌てる必要はないけれど、被災していない我々は落ち着いた生活を取り戻すことが先決だと思う。って、混乱の中バイクで出かけている奴が言う資格ないかもしれないけれど。

ようやく真っ暗になった頃になって家の近くまでたどり着いたら輪番停電で信号が消えていた。家に入っても真っ暗で、冷え切った体を温めようにも風呂が沸かせない。石油ストーブ前で30分くらいカタカタ震えながら「もう出かけねえよ」と反省するのであった。

日本は大丈夫

今日はバラエティに富んだ休日だった。輪番停電はあったし、ようやく鏡割りをしたし、長野に住む旧友から久々の電話があったし。その友人によると長野は地震じゃさほど被害はなかったらしいが、浅間山が噴火するんじゃないかと戦々恐々としているとのこと。余震もまだ微妙にあるし、こちらもたしかに気が抜けない。

こんな状況ではあるが、さらに今日はヴァイオリンのレッスンにも行ってきた。さすがにキャンセルしようかとも思ったが、今日は先日のキャンセルの延期分だし、先生宅も地震でどうなったか気になっていたし。SRX で行ったが道路はあちこち大渋滞。ガソリンを求める車列が国道の一車線を完全に塞いでいる状態。異様な光景。

そんな渋滞をすり抜けて先生宅に到着。テレビや電子レンジが床に置いてあったので、やはり揺れは相当だったようだ。グランドピアノも車止めの台座から落ちて50センチは動いたとのこと。軽いものより重いものの方が大きく動いたらしい。とはいえその時先生は留守中だったとのことで、電車が止まって何時間も歩いて帰ったそうな。何にせよ怪我もなくてよかった。

いつもレッスンが始まる前に30分ぐらい雑談してしまうのだが、今日はもっぱら地震の話題。どうやら先生の身内で安否確認が取れない人たちがいるとの事。こういう時ってどういう風に返していいものか悩むが、大抵は当たり障りのない返事しかできない。「きっと大丈夫ですよ」なんて本人にとって気休めにもならない言葉だから。とりとめもない話をして気を紛らわすのがベストかどうかはわからないが、結局そうした。主な話題は「幸せ論」。興味深い話だったがそれについてはまた今度の機会にでも。次の人のレッスンがないこともあって、話が長引いてレッスンが始まったのは1時間以上あとになってしまった。

ここのところちゃんと練習していないのでボロボロ。とはいえ譜読みの訓練はしていたおかげで初見でもなんとか指が動いた。でもなまった腕が悲鳴を上げた。メソッドのあとは夏の発表会に向けての曲決め。私が昔から弾いてみたかった曲を2つ先生に提案したら「良いじゃない、私もこの曲好きよ」と言ってくれた。でも候補として2曲出したのに両方弾くことになってしまった。「ええー? 2曲ですかぁ?」と声を上げたらニヤニヤと笑っていた。相変わらず先生は強引だ。というか最初はやはり元気がなかったようだったけれど、少しは明るくなってくれたようだ。そんなこんなで先生宅に結局2時間も居たのだけれど、約束があったのをすっかり忘れていて慌てて先生とお別れ。SRX をすっ飛ばして大宮駅に。

受付時間ギリギリで大宮献血ルームウエストに到着。午前中に状況を確認して成分献血を予約していたのだ。大宮駅構内にある献血ルームは地震で機器の被害があったらしく休止中とのこと。そのせいもあってか到着したら大勢の人で賑わっていた。

今回私は血小板献血で。入口の貼り紙でも「東日本地震のため、血小板献血を優先的にお願いします」と貼ってあった。でも血小板献血は50分程度と時間がかかる上に血液の濃さもある程度ないとできない。だが怪我の止血用途など需要は多いはず。ヴァイオリン習うほどヒマで時々鼻から噴くほど血があり余っている私がやらないでどうする。

待合室で待っていると今日は若い人が次々と訪れてきた。だいたい大学生ぐらいだろうか。友人グループもいたし、今日初めて献血に訪れた人も多くいるようだ。みんなやっぱり何か動きたいと思っているんだろうなぁ。おぢさんは思った。これなら日本は大丈夫、すぐ復興できるさ。

ちなみに私の場合、献血はボランティアっていうより定期健康診断が主な目的だったりする。だが今日はなんか検査でビミョーに心臓とか肝臓とか血圧とか糖尿とか引っかかりそうになった。うーん、いよいよ壊れ始めてきたかもしんない…

輪番停電

朝UPS(非常用電源装置)のアラームで起こされた。停電なう。

交通量が普段より少なめとはいえ、信号が消えて誘導の警察官もいないのに今のところ近所では滞りなく車が流れている。日本人ってすばらしい。

ウチは幸いLPガスなのでお湯は沸かせる。ただし電話が光回線なので不通に。なあに多少の不便がなんだ。被災地に比べればこんなもん。我慢をみんなで分け合えば、きっと大変な目に遭っている人たちにその分わずかでもプラスになるはず。