ふかふか布団は誰のため

夜勤明けに帰宅したらこんな状態。

実はこの布団、前日に天日干ししてシーツやタオルケットも洗濯済み。最近この猫が私の布団にずっと居座って汚したのでキレイにしておいたのに。

ウチの猫は自由に外を出入りしているので、うっすら汚れている。布団引いて寝直そうと猫をひっくり返したら、やはりうっすら汚れてしまっていた。こないだはシーツの上に毛玉も吐いていたし。ああ・・・

曲決め

ついこないだ発表会が終わったと思ったらもうクリスマスの演奏会の話が。ヴァイオリンはゆっくりじっくり習おうと思っていたのにせかされまくり。

クリスマス会は参加人数が少ないため、小さな会場を貸切にして合奏メイン。しかし今年は一人一人ソロを取って他の人がその伴奏をするという形式にしたとのこと。いわゆる Featuring 誰々って感じか。で、先生に「アナタは何の曲をやりたいの? 次回までに決めておくように」と言われてしまった。ヴィオラ伴奏で後ろに立って目立たぬようにしようと思っていたのに。

候補の曲は一晩考えて第3候補まで決めたが、問題は譜面を探しても見つからない。正確に言うとあるにはあるがピアノ譜だったりして目的のものと違う。自分的にはヴィオラをメインに据えてヴァイオリンを伴奏に回したいのだが、そんな譜面などあるわけがない。

ジャズの人ならヴォーカル譜渡して「キーはGmであと適当に」で済むのだろうが、ヴァイオリンの先生によるとクラシック畑の人は譜面に書いてないと移調もできないそうで。音大生でもジャズはできないって人が大多数なそうな。ていうか譜面があったって私はマトモに弾けないけれど。ううむ、こうなったらPCで編曲して楽譜を作るしかないか? 弦楽四重奏の曲なら以前作ったことあるし。欲しいものがないなら作ってしまえ、というのは昔から同人をやってた人間の悪いクセかもしれない。

まだクリスマス会の練習は始まっていないので先日は基本練習のレッスン。こないだから重音(二弦以上を同時に鳴らす)の音階練習が始まったのだが、第3、第5ポジションへの移行もあるので左の指と腕が超絶にキツイ。例えるなら楳図かずおの「グワシ」の指の形で痒い背中のピンポイントを狙って掻くようなキツさ。弦を2本きちんと押さえられないからネコの悲鳴のようなキシャーという恐ろしい音が鳴る。肉体的・精神的にキツイ。

ちょっと上手くなったかな? と思うとさらに大きなハードルが出されて途端にガタガタになる。年に2回発表会で尻を叩かれる。これで上手くならない訳がない。楽器習得とは忍耐・努力・根性という体育会系な行為だ。

金ちゃんの塩

なんか今月はほぼ毎日更新・・・でもそろそろ息切れ。

先日の妹の富山引越しの際、高岡市内のドラッグストアで見つけた金ちゃんヌードル。「旨いしお」は初めて見た。関東圏では金ちゃんラーメン自体滅多に見ないのでつい数個まとめ買いしてしまった。

カニカマみたいなものも入ってシーフード味かと思いきや、日清ともサッポロ一番とも違う。でも太目のスナック麺に良く合う塩味のスープ。食事というよりおやつ感覚。金ちゃんのオリジナル醤油と同じくチープだけどどことなく懐かしい。

徳島製粉のラインナップを見ると「旨味カレー」なんてのもあるみたい。何となく味の想像がついてしまうし、多分その想像は間違っていないだろう。でもそういうベタなものって世の中には必要だ。もっと関東圏にも進出して欲しいが、家族に食わすとイマイチな反応しか帰ってこないので無責任なことは言えない。

ドナドナ、ドゥーシーヴォー

もう動かなくなってから十数年経過したシトロエン2CVを先日処分した。

つい数年前はモノに対する執着心が強かったため、処分しようなどと考えもしなかった。今回は家族の圧力もあって手放すことになったのだが、この歳になってきたら色々枯れてきてモノを捨てるのに躊躇しなくなってきたようだ。

だからと言って様々な思い出のあるクルマをポイとは捨てられない。いつかは直して元気に走らせたいと思っていた。だが万年貧乏症候群に罹患してしまった私にはもう無理だ。とはいえスクラップにするのだけは避けたい。なのでいつかはお世話になろうと思っていたモンテカルロさんに初めて連絡を取って相談に乗ってもらった。

現状写真を撮ってサイトにアップしてメールを送るとすぐに返答を頂いた。残念ながら現在スペースの関係で引き取りは難しいとのこと。でも親身にあちこちへ連絡を取っていただき、最終的にシトロエンマニアの方をご紹介いただいた。
  
親にゴミ入れにされてしまっていたので全部片付け、引取りの当日ホコリを払って少しでもキレイにしておこうと雑巾がけをした。予定の時間より早めにキャリアカーが到着。挨拶もそこそこに撤収作業開始。

すでにタイヤも潰れてレッカー移動すらままならない状態だったため、タイヤも持参していただいて交換。妹のダンナさんにも手伝ってもらい、何とかキャリアカーに積み込むことができた。ボロ屋根の車庫で雨が多少しのげた分、思ったよりは腐ってはいなかったようだ。貰い手の方に一時抹消登録の書類を預け「部品取りにでも好きにしてください」と言ったら「シャーシは意外にしっかりしているから生かしましょう」と答えてくれた。
  
このシトロエンは元々友人が中古で購入した車。フィアットパンダを買うつもりで当日いきなりこれを選んでしまったらしい。このカラーリングは彼が自家塗装でしたもので、パリ・ダカールラリーで走った2CVを模したもの。でも直す端から錆びていくのに嫌気がさし、買い替えを機に別の友人に譲られることとなる。

今度のオーナーは人一倍運転の荒い奴だったが、走行性能の部分での耐久性は優れていたので大きなトラブルもなく数年は乗っていた。だが引越しの関係で手放すためスクラップするというので「捨てられるんなら貰っとこう」そういう軽い気持ちで私が譲り受けることになった。

私の代になってくるといよいよ色々な所がヤレてきた。雨漏りはするし駆動系のゴムはヘタるし床に穴は開くしシートのスプリングが飛び出て痛いしランプは切れるし西武自動車に車検を出したらボッタくられるし。

それでもちょこまか直しながら通勤や旅行に大活躍。前オーナー2人が越えられなかった草津の峠を、私は運転しながら標高に合わせてチョークで混合気調整を行って登り切った。真夏に屋根を全開にして走っていたら池袋で熱射病になって木陰で休んだのも、今となってはいい思い出だ。

602ccの空冷水平対向2気筒OHVエンジンは非力。高速の合流はアクセルべた踏みで命がけ。もちろんクーラーなどなく、大雨が降ればワイパーが追いつかず曇った窓を拭きながら勘で走る。クッションはいいがサスペンションのストロークが大きいため交差点を曲がるだけでも激しくローリング。バイクのような細いタイヤ、半分しか開かない窓、ブリキのおもちゃのように頼りないボンネットやドア。欠点だらけの車だった。

だが街中を走ればみな笑顔になった。街行く人は指をさし、止まれば笑顔で声をかけてくる。ファニーでハッピーなクルマだった。トラブルが起きても一緒に乗った仲間と大笑いした。運転にはスポーツ走行並みの技術が必要なので、マシンを操っているという征服欲も満たされた。多少のトラブルも一人で乗り切れる知識と度胸もついた。

だが8万キロを過ぎた辺りでクラッチが限界に。ダイナモも壊れて充電しなくなり、バッテリーが完全に上がる前に何とか車庫にたどり着き、そのまま数年が経過。車検が切れ、運輸省から廃車の督促状が来てナンバーも返納。次第に熱も冷めて庭のオブジェと化していた。

しかしそのオブジェももうここにはない。いや、悲しむことはない。私の手元で腐らせる方がこのクルマにとって不幸だったのだ。新しい持ち主のところで元気な姿になることを祈ろう。Adieu, Deux Chevaux! (さよなら、二馬力)