置きヴィオラ

左から2番め弦楽器はこれ以上増やさないぞ、と思っていたのだが増えてしまった。先月底値楽器屋さんでポチッてしまった。16インチヴィオラ 22,000円也。

会社公認で会議室借りて昼休みにヴァイオリン練習をやっているのだが、置きヴァイオリン(鈴木楽器製造製)はあるけれどヴィオラは諏訪楽器の1本しか持っていない。毎日ケース抱えて満員電車に乗りたくないから、ヴィオラの代用でヘフナーの5弦ヴァイオリンを持って来てしばらく練習していた。

だが今回発表会でやる合奏曲はヴィオラで16分音符を弾きまくり。ただでさえ指が絡まりそうなのに5弦の狭い指板ではストレスばかり溜まる。とりあえずヴィオラの形していれば練習にはなるだろうと置きヴィオラ用に格安のを購入してしまったという訳。

届いてみたら価格にしてはマトモだし、すぐ弾ける状態に調整はしてあった。ただし駒がまったく削られていないせいか、ミュートがきっちりはまらない。音も弦がドミナント風の何かが張ってあるせいか、2012年製と新しいせいかまるで鳴らない。全弦アジャスタつきのテールピースのネジも回りがしぶい。弾いているとピッチがすぐ狂う。
Allan Drexcell って誰やねん? グリッサンドじゃなくてグリスアップ 会社の会議室
しばらく会社に持ち込んで練習していたが、弾きにくくてストレスが溜まってきたので会社帰りにアントニオさんに預けて調整してもらった。数日後に上がってきたらホンモノのドミナントに張り替えられて、駒もスリムに。持った時の感触が軽くなったような錯覚を覚えるぐらいガラッと弾きやすくなった。何度か試し弾きして好みの音色にその場で調整してもらったので、これで演奏の不出来を楽器の責任にできなくなった

ちなみに今までの諏訪ヴィオラの方が音色は上品。こちらの Allan Drexcell は若干音にトゲというか雑味があって、ストレートに鳴らずに音量が出ない。私の腕のせいもあるがC線を力強く弾くと指板でビリビリ暴れる。ただし諏訪ヴィオラより楽器の仕上げは丁寧で、重量も軽く持ちやすい。あくまで比較すればって話でやはり中国製なので、あちこちニスや削りの手抜きはあるが。

会社に置きっぱなしになるだろうからミュートつけっぱなしでエイジングできない気がするが、諏訪ヴィオラがそうだったように、そのうち弾き込んでいけば良くなってくるかも知れない。何はともあれ非常に安上がりに練習環境が作れたので良しとしよう。

それはそうと会社公認とはいえ、会社のロッカーや机の下にヴィオラとヴァイオリンを置き傘のように置いているのはいかがなものか。まるで釣りバカ日誌のハマちゃんだな。

偏曲な編曲2

自作譜面

昔からmezzoは「無いものは自分で作る」というヤツではあるが、実力が伴っていないので四苦八苦。なんやかんやで十数時間かけてようやく発表会用のヴァイオリン二重奏+ピアノ伴奏譜の編曲ができた。

PrintMusic というソフトは譜面作成用なので、打込み用のシーケンサーと違って音を確認しながらの編曲にはあまり向いていない。音符を打ち込むとき単音は鳴るのだが、全体の音は「再生」ボタンを押さないと聴けない。使い慣れた SONAR LE の方が打ち込んだ際に全体のコードの響きを確認できるので、私みたいに適当に音だけで作る素人にはラクだ。

だが PrintMusic の出力は美しく素晴らしい。PDF24で出力(過去記事:FinaleシリーズでPDF出力)してUSBメモリに入れ、セブンイレブンのレーザー複合機でプリントすると出版レベルの楽譜ができる。編曲の出来はともかく見た目ちゃんとした楽譜のようになる。家庭用のインクジェットで刷るより細い線がキレイに出るから、プリンタはレーザーがオススメだ。

SONAR で作って PrintMusic に取り込めばいいような気もするが、その辺の変換作業と微調整が面倒そうなので未だ手を出していない。コンピューターは昔から何でもできるようで、そういうソフト間の互換性などちょっとしたことでつまづくから。昔はそういう苦労は徹夜してでも解決したものだが、年を取るとそういう手間を無駄に感じてしまうようになってしまった。フロンティア精神にあふれて見えるようで、実はガチガチの保守派なのかもしれない。

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