悪あがき

もうクリスマス演奏会間際だというのに、今頃になってヴィオラで伴奏する曲のWaveファイルをSONARで打込み。だって未だ主旋律がどう絡むかさっぱりわかっていないんだもん・・・

1小節目に正弦波の基音で「ピッピッピッピッ」というカウント音入れてWave出力し、さらに波形処理ソフトでゲイン調整。急いで作ったので機械的な音だけれど、伴奏練習には十分と自画自賛。とか自慢してる場合じゃないんだって。ていうかブログ書いてる場合でも・・・間に合うのか???

いたち野郎

こないだのクリスマス演奏の練習会、練習不足でグダグダだったのにさらに曲を増やされてしまった。ヴィヴァルディの四季「春」の第二楽章。ヴィオラの譜面を見るとラルゴのゆったりとしたペースで単純に1小節ごとに2個「タッター」と音を鳴らすだけ。

その日私はヴィヴァルディはやらないものと思ってみんなが練習中、のん気にEVOでWikipediaを見ていた。そこにはこう書いてある。

・・・ヴィオラの低いCis音が吠える犬を表現している。

・・・えーと、ちょっと待て。これって結構重要なパートじゃない? と思っていたら案の定先生に「ヴィオラがあった方がいいから」という理由でほぼ強制加入が決定。まあ単純だからこれぐらいなら何とかなりそうだけど。

で、帰宅してから譜面を再び読み返してみたのだが、何やら si deve suonare sempre molto forte e strappato などと冒頭に書いてある。演奏上の注釈らしいがイタリア語のハンドルを使っているクセして私はイタリア語で数字を数えることすらできない。そんなときはGoogle翻訳が強い味方。訳させてみたら「あなたは常に非常に強力な再生とリッピングする必要が」などと出た。なんだこりゃ。さっぱり意味不明。

こんなときは文法が近い欧米の言語に直せばいいと思い、気を取り直して英訳させたら「you must always play very strong and ripped」と出た。つまり「常に超強く、引き裂け」ってことか。Youtubeでイ・ムジチを聞いた感じでは山の向こうからもわわーんって感じに静かに弾くものだと思っていたが、強くギッギャーンと弾けというのか。まるでイメージが違う。

それに弾くタイミングがワンテンポずれているので計りづらい。なかなか苦戦しそうだ。他の課題曲もまるで弾けなくて時間もないのに。うひー。

などと軽く絶望感を味わいつつ、ripped という単語を見ていたらフランク・ザッパのアルバムいたち野郎(原題:Weasels Ripped My Flesh)のことを思い出した。数年放置してあるCDの棚が楽器ケースの裏に隠れてしまってそれは見つけられなかったが、手を伸ばしたら Francesco Zappa が出てきた。たしかザッパが自分の名前そっくりの中世の音楽家フランチェスコ・ザッパの曲を発掘し、シーケンサーでそのまんま演奏したアルバムだったような。凡庸なバロックがチープなシンセ音でひねりもなく演奏されてて1回しか回していない覚えが・・・

いや、ザッパとか聞き返しているヒマなんかないんだってば。やばいよやばいよ。

※12/14 追記
先生と相談したら演奏会では上記の「強く引き裂く」ではやはり強すぎるので普通にmfでということに。他の人がミュートつけて弾くしね・・・

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未来の自分に投資?

勤務中にこのブログを読み返したら垂れ流し過ぎと自己嫌悪に陥ったので少し休んでみた。というのは建前でこの所忙しかったので怠けていただけ。一応GJ!(Web拍手)にも反応がそこそこあるのでそれなりに役立つ記事もあるようだ。だから今後も何が役に立つかわからないし、有用/無用は読者に判定してもらうことにしてマイペースで垂れ流し。

アマゾンのキャンペーンでキャッシュバックがあったので、無理やり本を3,500円分買おうとして検索したら気になる本があったのでポチリ。Fリプシウス「耳を使ってジャズの基本をプレイするブルース・エチュード ヴァイオリン [C]」2,940円也。あとで割引がされてなかったのでアマゾンに凸したら対象外製品だった。送料向こう持ちで返品してもOKと言われたが、面倒だしどうせ要るものなのでとそのまま購入。

私のヴァイオリン最終目標はジャズライブなのだが、いざジャズっぽいフレーズを弾こうとしても全くうまくいかない。ジャズというのは好き勝手に演奏するものだが、ちゃんと常套句があってそれを使いこなさないとそれっぽく聴こえない。私はピアノが弾けるわけではないが鍵盤に置き換えればそれらは何となく理解できる。だがヴァイオリンのフレットに置き換えると頭がこんがらがってくる。それにステファン・グラッペリなどが弾くようなジプシーっぽさはどう見てもクラシックのテクニックにはない技が盛り込まれている。つまり譜面だけ見てもマネができない。

ジャズというのは変人*注 がやる音楽なのでごく少数派。なので一般の書店や楽器店にはこうしたテクニック本が置いていない。アマゾンでも「ジャズ・ヴァイオリン」で検索したらこの本ぐらいしかヒットしなかった。早速手元に届いたところで付録のCDをかけてみたら、おお、これだよこれ。私の目指していた音楽がそこにあった。巻末をみたらシリーズ物がいっぱいあったので、調子に乗ってATNの直販サイトで以下も購入。

どうせ要るものなんだから買っとけ、とポチッたら計5冊14,740円にもなってしまった。Yahoo!の星占いにも「精神的な満足感が得られる買い物ができる日。散財しますが、後日、投資と判明するでしょう。」って書いてあったからこれでいいのだ。さっき届いてパラパラめくって満足。はあ♡

「要るもの」とは書いたけれど、今はクリスマスの演奏会の練習で忙しいのでこれらの本を開いているヒマはない(ていうかそもそも弾けるテクニックもない)。でもこういった楽譜関係は定番以外重版されることが少ない(だから値段も高い)。あるときに買っておかないとあとで入手困難になる。なので今は使わなく(使えなく)ても将来のためにと思って見つけた時点で買ってしまう。

だがそうやって購入したまま開いたこともない本が私の本棚には山とある。本を買った時点で満足しちゃっているのだろう。ちょっと気になってヴァイオリン関係の楽譜だけ引っ張り出したらこうなった(他のも合わせるとこの倍ある)。総額を計算したら恐ろしいことになりそうだったのですぐ本棚に戻した。うん、お金が貯まんないわけだな。

* ジャズを演る人はむしろ「変態」と呼ばれることに快感を覚える人が多い(私の経験上)。

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AKG K240 STUDIO のパッド交換

AKG(アーカーゲー)のスタジオモニター用ヘッドフォン、K240Sのイヤーパッドがだいぶ前からヘタっていたのだがようやく交換した。

既にK240Sは後継機にMKII(マーク・ツー)やデジタル対応型のK242HDが出ている。金色だったのが銀色になったぐらいで形状はほぼ一緒のようだが、後継機は先代モデルから材質を一新しているらしい。よく見るとパッドの型番も違う(先代は2058Z1001、MKIIは2058Z10010、K242HDはベロアに変更されてAP6-Z)。多分合うだろうと思いあえてMKII用のパッドを選択。最安値の通販サイトで注文したのだが、在庫切れのため1ヶ月かかってようやく手元に到着した。最近のAKGは部品が中国製らしいのでもっと早く着くと思うんだが、もしかするとオーストリアを経由して来たのだろうか。急ぐものではなかったので何度も何度も納期が延期されてもクレームはつけなかったけれど。
  
数年使ったパッドは経年劣化で硬化して合成皮革がひび割れを起こしていた。新しく届いたものを触るとかなり柔らかい。形状は思った通りまったく一緒。外したら中のダイヤフラムをカバーするウレタンパッドがホコリっぽくなっていたので、掃除機で吸ってから軽くウェットティッシュで叩いて汚れを落としてから再装着。

イヤーパッドの方は中々すんなりと入らない。何とか押し込んだり引っ張ったりしながら挿入。溝に引っかかって端を巻き込んだりしてかなり手間取ったがなんとか元通りになった。何度かダイヤフラムに角が当たりそうになって危なかったので、パッド交換はいきなり両方外さず、片方ずつ交換した方が良さそうだ。
  
打ち込みのモニタリング以外あまり使わなかったので慣らし運転にスウィープ音をしばらく流してみた(過去記事:レッカ!レッカ!のデマグネタイジング・スイープを参照)。そのあと久々装着して試聴してみたが、やはり低音が弱くて観賞用には向かない。数年使ってエイジングはしているのだが、特性がフラットなためどうしてもドラムやエレキベースは音量を上げないと音がモコモコとこもる。BGMとしてロックやポップス等を音量を抑えて聴くのなら、パイオニアの安物の方が味付けしてある分ドンシャリして聴きやすい。

だがクラシックやモダンジャズなどのアコースティック楽器では空気感がまるで別次元。弦楽器はちゃんと箱の鳴りが聴こえる。打ち込みのモニタリングをすると音の分離がしっかりしている。まあそういうスタジオモニタ用途のヘッドフォンなのだから万能を求めてはいけない。かといって高価なヘッドフォンを用途に合わせてとっかえひっかえする余裕はないけれど。

さあて装着感も良くなったし、これからの季節、防寒イヤーパッド代わりにも使えるので出番も多くなるだろう。でも夏場はムレムレベタベタするので絶対装着したくない。