憧れの曲

こないだわざわざ銀座まで行って買ったのはこれ。The Songs of Charlie Chaplin というチャップリンが映画の挿入歌として作曲した歌曲集。

喜劇王チャップリンについては誰もが知っているとは思うが、彼がマルチタレントであったことは案外知られていないかもしれない。映画制作において主演・監督・脚本・音楽・演出など、あらゆるものを一人でこなし、その全てにおいて優れた才能を発揮した天才肌の人だったりするのだ。自分で譜面を書いたり読んだりは出来なかったらしいが、独学でヴァイオリンやチェロを弾き、それを編曲家に聞かせて譜面に起こさせたらしい。

映画についてはだいぶ前に観たっきりおぼろげな記憶しかないのだが、音楽については今でも強く印象に残っている。なのでヴァイオリンをやり始めた頃から何となく、最終目標として映画「ライムライト (Limelight) 」の主題曲「テリーのテーマ (The Terry Theme) 」を弾きたいと思っていた。ヴァイオリンの先生にもその事は話していたのだが、今年の夏の発表会の曲を決めることになって「どうせなら演りましょう」ということになってしまった。

アメリカの著作権法は某ネズミーの会社が議会に圧力をかけて著作者の死後75年まで延長されているのでチャップリンの版権はまだ残っている。なのでネットにフリーの楽譜があるわけでなく、入手がなかなか難しかった。ようやく先日の混乱の中で入手できたのだが、しかしヴァイオリン譜ではない。先生に見せたら「歌ものでも大丈夫よ」という話になって結局モダンタイムズの挿入歌「スマイル (Smile)」についてはそのまま歌詞の部分のメロディを弾くことになった。

ところが入手した楽譜の「テリーのテーマ (The Terry Theme) 」についてはピアノソロ用の譜面。メロディラインがピアノの大譜表(ト音記号とハ音記号の2段のやつ)に埋もれているのでそのままじゃヴァイオリンで弾けない。仕方なく一番高い音を抜き出して譜面を作り先生に見せたら「あなたはホント凝り性よねぇ」と感心されながら「これで行きましょう」ということになった。他の生徒さんは普段使っている練習曲集とかから選んでいるみたいだけれど、つくづく私ってワガママな奴である。

しかし、このワガママがまさかこんなことになろうとは…多分、続く。

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