ひと山 ふた山 み山越えた

今年の山はほぼ全部越えた。はふう。昨日は最後のひと山、クリスマス演奏会。

だが昨日は私が電車を乗り間違え、さらに駅の出口も間違えて遅刻(前にもそんなことがあったな)。重いコンビケース抱えて汗だくになって、やっとこ会場に到着したら私を待って開催が遅れていた。生徒、招待客ら30人ほどがこちらに一斉に目を向ける。ひぃっ。先生が「○○さんが到着したのでこれで始めます」と、演奏が始まる。私の参加は全員合奏の2曲だけなので、それに向けて楽器の準備をしていたら、何かみんなテンパッている。演奏が練習のときよりもガタガタだ。私のせい? 私のせいなのか?

3曲目、私のヴィオラが入ってパッヘルベルのカノン。何度か音を間違えるが周囲には気づかれていない(と思いたい)。ヴァイオリンに持ち替えて次はG線上のアリア。みんなの演奏が走り気味で途中何拍かすっ飛ばされた。リズムがキープできなかったために私も2小節ぐらいすっ飛ばした。たぶん、これはリズムキーパーである私が、最初の1小節目を速く弾いたのが原因である気がする。私のパートは私1人しか弾いていない低音部なので、みんなそれを頼りにタイミングを計るから。おそらく録音を聞いたら楽器を床に叩きつけてどこかに消えてしまいたくなるかも。

でも演奏中、何度も先生の指揮を確認して目が合い、先生からの声無きメッセージを受け取った。ニヤリとしたら「いい調子」ちょっと表情が曇ったら「ミスったね」と。緊張感はあるけれど、そんなコミュニケーションが楽しかった。だが私の出番が終わり、席に座ってみんなの演奏を見ていると、どうもみんなは目線が楽譜に集中してしまっているらしい。一度ガタガタになると何小節か進まないと戻らないし音がズレる。先生も以前から練習会で「私を見てっ!」と怒っていたが、やはり指揮者ってのは棒振って拍子取ってるだけのメトロノームじゃないんだなぁ。家で練習のとき、打ち込みの音を聞きながら自分のパートを弾いても全然演奏の「間」が取れないし。音を聴くだけじゃダメなんだろう、やはり音楽って人との対話なんだと思う。

とにかく合奏って自分以外のミスもあるから途中のリカバリが難しい。ていうか自分も精一杯なので無理だってば。生徒の家族ばかりの内輪の会なので演奏レベルはまさに「発表会」なんだけれど、こういう露出を増やして自分の力量を痛感して成長するんだろうね。勉強になりますた。しばらく演奏会はないけれど、次はもうちょいマシになりたい。ていうかせめて今回のように演奏会ブチ壊さないようにしたい。ああ、もう。

ところで妙に私は小さな女の子に「○○さん、○○さぁん!」と人気があったのだが何故だろう。昔から近所の女の子(ただし10歳以下)にも好かれているし、なんなんだろうな…

ふたりはヘリコア

以前ヴィオラの弦の張替えをしたばかりだが、いつ買ったか覚えていないほど古い弦のため、いつA線のように切れるかわからない。こないだわずかだがボーナスももらったし、ヴァイオリン教室のクリスマス演奏会もあるし、以前から気になっていた弦を通販で購入。ダダリオ(D’Addario)社のヘリコア(Helicore)というスチール弦。

ネットで検索するとこのヘリコア、低価格帯のスチール弦にしては音色が良く、ヴィオラ奏者の間でも人気があるらしい。ネットで価格を比較したら I love strings. が一番安かった。送料もクロネコメール便が使えるから150円と安い。ただし発送方法によって支払い方法が振込みしか選べない。ネット決済だとクレジットカードの方が安心(過去記事:昼下がりの速達)だけれど、仕方なくネットバンキングで入金。ゲージ(弦の長さ/太さ)はヴィオラの胴長が400mmなので MM (Medium Scale/Medium Tension) を選択。

初めて利用したところだが、平日の朝注文したらすぐ返信が来て、昼頃に入金したらその日の夕方に発送され、翌日の午前中には届いていた。早ッ。いわゆる無店舗型の通販業者は対応の早さが勝負なんだろうけど、それにしても早い。クッション封筒からいそいそと出して早速張替え。

密閉されたビニールを開けたら紙袋じゃなく、二つ折の紙に挟んで直接入っているところがアメリカらしいパッケージ。高級感はないが合理的だしエコっぽい。向こうじゃコーンフレークだって箱に直接入ってるし。過剰包装で値段が高くなるよりこっちの方がいい。

スチールって言っても芯線が鉄なだけで表面は何かがコーティングされていてナイロン弦ぽい。テンションは高めらしいが、触り心地はむしろやわらか。弾き始めは音が細くて違和感を感じたが、10分ぐらいデタラメに弾いていたら楽器になじんで音が鳴り始めた。劣化していたドミナントと比べると音がクリア。特に低音の響きがズーンと心地よい。ただしA線はちょっと微妙。割とすぐに音がひっくり返る。というかボウイングをちゃんとやらないと、音がクキィッと鳴りやすい。

でもスチール弦は伸びないせいかチューニングが狂いにくい。ドミナントは張ってから数時間も経つと1度ぐらい平気で狂うが、半日おいても10セントぐらいしか狂わなかった。結構ヴィオラはチューニングがシビアなので、狂うと合わせるのが大変なのよね。

あと反応速度がいい。早いパッセージを弾くと以前より遅延が少なくなった。うん、これはなかなかいいぞ。A線も基本に忠実に弾けば裏返らないし、ボウイングの鍛錬にいいかもしんない。つうか弦のレビューできるほどお前、腕良くないだろ? と自ツッコミ。

あー、そういや記事タイトルの「ふたり」はどこにいるのか、って? 単なるダジャレだってば。

ビンボー症

北野武の母が言った言葉にこんなようなものがあるらしい。

「貧乏は誰が悪いじゃねぇ、てめぇが悪いんだっ!」

貧困は社会や政治のせいの場合ももちろんあるが、大抵はその人間に問題があるのがほとんどなのである。

それはともかく貧乏なクセしてコーヒーはちゃんと豆を挽いて淹れている我が家のコーヒーメーカーが壊れた。象印製のコーヒーミルがついているタイプ。見ると2000年製造だから10年選手だ。おまけにもらいものだった覚えがあるし。

こういうコーヒーメーカーは大抵の場合、耐熱ガラス製のデキャンタというのだろうか、ガラス容器を割って寿命を迎えることがほとんどだろう。もちろんこの10年の間に壊さなかったわけじゃなく、3回も交換していたりする。その度にメーカーのサイトに行って通販でわざわざ送料かけて取り寄せた。別に愛着があるわけでもないが、機械が壊れていないのにもったいないとの理由で。でも考えてみるとその度に送料込みで2,450円ぐらいかかっているので、家電量販店で激安のものを買った方が経済的な気がする。

しかしいよいよ耐用年数を超えたのかスイッチを入れてもウンともスンとも言わなくなった。お湯がドリップしなくなったので水路に何か問題が生じているようだ。とりあえず水タンクに漂白剤入れたりして徹底洗浄してみたらゴミがポロポロ出てきた。でも直らない。うーん、やはりダメか。普通なら裏面の「2000年製」という文字を見た時点で諦めるだろうが、mezzoは諦めの悪い男。今度は分解。

するとなんだ、結線のところで外れてるだけじゃないか。挿し直せば終わり、かと思えばなんか銅製のカシメ金具がガタガタしている。オス側もサビサビだし。でもザクッとサビを落としてラジオペンチでギュッとカシメたら動かなくなったので水入れてテスト。おお、ちゃんとゴポポッてお湯が出るようになった。

でもなんで緩んだのか、と考えるとやっぱり寿命なのかもしれない。そのうち異常加熱して家ごと燃えたりして。

それはそうとこの記事で600エントリー目。以前の Nicky! フォーマットで2008年2月から書き始めた日記だけど、書きも書いたりって感じですな。

妹のプレゼント

こないだのイモートコントロールプリントのお礼にびっくりドンキーで夕食おごったら、妹(2児の母の方)からずいぶん遅れて「ほい、誕生日プレゼント」と渡された。スターバックスのエスプレッソ用カップ。早速、マキネッタでエスプレッソ淹れて飲んでみた。

あーそうか、カップが小さい方が熱が逃げにくいのかな。いつもマグカップだとすぐ冷めるのにしばらく暖かい。「もらったものの1/10だがなw」と言っていたが、さすが妹、兄のことをよくわかっちょる。