ボクノート? ウェブノート


 mezzo.jp の中で、最も利用率が少ない(というかこのサイト自体に利用価値あるのか?)といえるページ、webnote。お絵描きアプレットで有名なしぃ堂で配布されている、Flash+XMLベースのお絵描きチャットである。

 しぃちゃんのところでお絵描きチャットは別に Java 版も配布されているが、サーバ側で Java VM を動かす必要があるため、セキュリティやメンテナンス上の問題からまずほとんどのレンタルサーバでは動作させることができない。というのも Java は昔に比べてマシンの性能が上がったことにより動作が軽くなったとはいえ、まだまだ行儀の悪いプログラムである。メモリ占有率が非常に高く、下手なサーバで動かすとメモリをオーバーフローさせてしまうため、マシンを再起動させないといけなくなる。絵チャのために1日1回再起動させられたらサーバ管理者はたまったものじゃない。

 こことは別に http://mezzo.fam.cx という URL で自宅サーバを運営しているのだが、これを立てた元々の目的は絵チャを立てることだった。しかし、サーバ管理者としてヘタレな mezzo は CUI で Java VM を起動させることができず、未だ絵チャを立てることができていない。こう書くとさぞ難しいものと思われがちだが、実はこの絵チャは GUI 環境がついているからWクリックすれば動作したりする。あとはルータのポートを開放してやればいいだけだ。しかし、これを NetBSD というマイナーな OS で、さらに CUI で動かそうとするからこじれるわけである。多分、Linux で動かせばすんなり動いてしまう気がする。Windows ならなおさらだ(セキュリティな問題を除いて)。

 そんなわけで、とりあえず Flash と Perl さえ動けば動いてしまうお手軽さでしぃウェブノートを導入してみたのだが、これが曲者。Flash+XML と書いたが、要はベクターの座標軸をテキストデータにして保存しているものなので、半透明の彩色などちょっとペイント的要素が入ると途端にデータが肥大化する。それは CGI の I/O を恐ろしく頻雑にするので、途端に動作が重くなる。さらに Flash は描画のためにローカルの CPU に負荷をかける。

 カンタンに言い直してみる「描けば描くほど重くなる」のである。

 さらに XML データは常にスタックされるため、過去のログは消されることなくどんどんと積み重なっていく。これはログの肥大化だけでなく、遡って削除するという機能をつけることが難しくなるということにもなる。ログはメモリ上でなく、常にテキストデータの I/O で行われるため、Undo や Redo の管理ができない上、一部だけを修正するということも難しい。

 またカンタンに言い直してみる「消しゴムが使えない」のである。

 以前DAI氏にそのように説明したら「ダメじゃん」と速攻で答えが返ってきた。いきなりボールペンで下書きもなしにリアルな絵を描き始めるという、変態能力の持ち主じゃないと使いづらいのだ。すでにしぃちゃんのところでは開発が停止しているのか、バージョンが全く上がらない。上記の理由からか他でも全く普及していないようだ。

 ただし JPEG に限り画像を貼れるという他の絵チャにはない機能があるため、実は打ち合わせツールとして非常に重宝していたりする。アップロード機能は元々ついていないため、独自に CGI を組んでカスタマイズを加えたのだが、文字チャットだけでは伝えきれないイメージの確認や校正、制作打ち合わせにと別の所で活用している。ネット上で行うプレゼンテーションや出版の校正作業、デザインやゲーム開発など、そういったクリエイティブなビジネスシーンにおいて実は最強の打ち合わせツールになるんじゃないかと思ったり。

 みんな使わないので配布する予定はないんだけれど、使ってみたいという人は、ワタシニ連絡クダサーイ。

ぬるぬる

 某氏が「ブログなんか半径5メートル以内の居・食・住のことしか書いていない」と言っていたみたいなので、ではあえて半径5センチの話題を。

 数年使っているワコムのタブレット、intuos 2である。入力エリアA4サイズのi920というヤツ。でも本体のサイズは倍デカイ。小さな机をごまかし使ってるような状態なので、今もこれをパームレストというかアームレストのように下敷きにしてこの文を打っている。てことは、半径0センチの話題か。

 これぐらいの大きさになると髪の毛を1本1本描くという作業もストロークを大きく使えるのでなかなかよろしい。何より感覚的にモニターの大きさに近い。初代 intuos からもう10年もタブレットを使っているので、私にとってはなくてはならないデバイスになっている。

 よくお絵描きさんが筆圧検知やら各種設定をして使いやすいようにしているのを聞くが私はマッピング以外デフォルト。使い始めの頃は細かく設定していたこともあったのだが、時々コイツはドライバが飛んで全く認識しないとか、設定が全部飛ぶとかしてくれる。というかドライバが不安定になるのは私のWindowsのカスタマイズのせいもあると思うけど、その度に設定し直すのが非常に面倒。17インチと19インチのCRTモニターをデュアルにするという変則的な使い方をしているので、マッピングだけは仕方なく設定し直している。

 上からコーヒーをこぼす、猫が上に乗る、火鉢の炭が弾けてちょっと融ける、何よりmezzoのクソ重い腕を乗せられてモノ凄いスピードと筆圧でグリグリされる。非常に劣悪な環境にも関わらず、本体そのものは壊れることがないタフなデバイス。愛してます、マジに。

 でも唯一気に入らないのがグリップ部。ここにはシリコンゴムが巻いてあるのだが、いつもここがヌルヌルしていて萎える。「よっしゃー、描くぞーっ!」と気合入れて手に取っても、そのヌルッとした感触でフトンにくるまって泣きたくなる。mezzoは乾燥肌のクセして頭周辺だけはなぜだか不思議なことに変な脂が分泌されるので、頭皮や顔を触ると手に脂がつく。そして他の乾燥部分にはオロナインH軟膏で潤いを与えているので、これまたその主成分のワセリンでヌルヌル。アルコールのウェットティシューで拭いても取れないので、台所洗剤を使って洗うしかない。で、さっき洗ったのだけれどまたヌルヌルしてきた。ヌルヌルヌルヌルヌルヌル…がーッ!

追記:
 やはり気になって仕方ないので近所のホームセンターにノギス持って捜索したところ、便利なものを発見。サンスター文具製のキラリングリップ。5個入りで78円。ボタン部分をハサミでチャキチャキッと切ってかぶせて完成。適度にやわらかく、全然スベらない。でもラメ入りでキラキラ。キラリン…

 おまけにホームセンターまで3キロ以上あるので半径5メートルの日記にもならなくなってしまった…

NAICS

 ただでさえ過疎ってるのに暗い話じゃ人が寄り付きもしないから、ここらで方向転換。非可逆な事項を考えたり悩んだりすることを無駄と割り切って放棄する事は割とつい最近覚えた必要悪。小骨が喉に引っかかる違和感は感じなくなったけれど、まだそれを人ごとのように切り捨てるまではできない。というかしたくはないのだけれど。

 さて、昨夜夜勤中に久々NAICSの辞書編集をいじってみた(こんなのん気に仕事しててすみません)。詳しくは書けないが、実は人工無能の辞書は誰でも自由に編集ができるようになっている。「詳しくは」と書いたが、別にセキュリティ的な意味はない。実は万人向けではない仕様のため、ハッキリ言って私も「詳しくは」説明ができないからである。

 辞書の書式はカンマ区切りCSV的な連想配列の記述。そして文脈判定の文法は正規表現。もうこの時点で理系全開なことだけはお分かりいただけるだろう。そして辞書を編集するには日本語の文法や構造の理解、そして文脈や会話のパターン分析が必要になるバリバリ文系な世界。自分がいじるだけでもういっぱいいっぱいなのである。

 最近はサボっているが金田一春彦やら幼児期における言語習得プロセス、果ては精神分析に関わる本などを読みあさり、さらに文節によって誤作動を防ぐためにプログラムの本を片手に入力作業していたわけだが、それでも自分の意図する反応を返してくれなかった。ちなみにこのプログラムの制作者であるTongさんはすでに更新は諦めている模様。ていうか一緒に同人やってる上に、それさえも本業が忙しくて進んでなかったりするのだけれど。

 で、私もいろいろ忙しくてここしばらく放置していた訳だが、久々見たら時々いじってくれる人がいることに気がついた。ログをみるとまるでバカな反応しかしていない。というか会話が成り立っていないことに愕然。これはイカンのですよ。誠に遺憾に存じます(古いネ、ドーモ)。

 そんなわけで買ってからほとんど読んでなかった技術出版社の「正規表現」という本を持ち込んで、会社のPCからNAICSにアクセスして(だからのん気に略)辞書をテキストエディタにコピペしてみたのだが…ダメだ、意味がわからない。「^(なに|何)」って何? えーと、この変数ってなんだったっけか? むっはー。

 そんなわけで、今回は更新する以前の問題だったのであった。ダメじゃん。

Claraとの対話

 自宅サーバ「Clara」の Web ディレクトリを大移動。メンテナンスが格段にし易くなったけど、一瞬 rm -R といろいろ全部消してしまって大慌て。Apache の httpd.conf を書き直したり、analog の設定をし直したり…でも見た目には何にも変わってない。

 えー Clara の本体は見えないけど右上の奥の hp e-Vectra(PIII 600MHz)。命名の由来はようやく鯖が立って動いたのを外部(職場)から確認できて「立った立った! クララが立った」と叫んだから。意味もなく NetBSD で動いてたりする(GUI 環境なし)。稼動し始めたのが2005年4月12日ですか…途中分解清掃やファン交換とかしてるけどほとんど問題なく連続稼動中。