旧くからの友人moがいつの間にか大型二輪免許取ってナナハンを買ったという。赤いボディで3倍速いとかいうらしい。見せてもらおうかっ、ホンダのナナハンの性能とやらをっっ。

てなわけでお互いまだ乗りこなせていないCB同士でツーリングに行ってきた。久々なので無理のないよう奥多摩へ日帰りで。今回はHTC EVOをタンクに自動車用の汎用スタンドで固定。イマイチ安定性が悪いのだがとりあえず試しにこのままカーナビとして使ってみた。
スマホを固定するグリップ部は安物のためカタカタ動いてまるでダメ。輪ゴム2本で何とか落ちないようになったのだが、フリップ操作がし辛いのと格好が悪いので改善の余地が必要。しかし台座の部分は粘着ジェル+ロック式吸盤で路面の段差や多少の悪路ではビクともしなかった。今回はバッテリー駆動だけで動かしたので3本のバッテリー+電池式外部バッテリーをつなぎながら何とか1日持たせたが、やはりシガーソケットなどでバイクから電気を供給しないとツライ。
  
さて肝心のツーリングの行程や計画はmo氏に投げっぱなしにして道の駅・八王子滝山で8時に待ち合わせ。お互い早めに出過ぎて30分前にはほぼ同時到着。おお、赤いナナハンだっ、ピカピカだ、カックイイっ。

だが先着の別グループがVMAXばかり10台ぐらい並べていたため、それと比べてしまうとmo氏のCB750がかすんで見えてしまう(あんな化物と並べたらいけない)。というかちっちゃいなこれ。並べると私のCB400SFと大差ないように見える。後ろにデカ箱を設置しているせいもあって体格のいいmo氏がそばに立つとまるでモンキー/ゴリラのように見えてしまう。
  
馬力も控えめ、排気音もエンジン音にかき消されるように静か。真っ赤なボディとはいえオーソドックスなデザインで街中でも目立たない。なんとなくmo氏の奥ゆかしさがまんまバイクに現れているような(人に気遣いできるいい奴なんです)。彼とは久々の対面だったが話もそこそこに滝山街道を北西に向かい、まずは彼の提案で奥多摩湖の小河内ダム(おごうち、と読むらしい)へ。
  
EVOのナビを頼りに私が先導したのだが、奥多摩は道がぐねぐねしている割にきれいで走りやすい。常識の範囲で飛ばしていたら対向車にパッシングされたので速度落としたら先でネズミ取りをやっていた。危ない危ない。しかしさすがナナハン、こっちがハングオンでカーブに突っ込んでもまるで振り切れない。後ろからいつまでもしつこくリーン・ウィズで追いついてくる赤いバイクはやはり底知れぬポテンシャルを秘めているのだろう。
  
紅葉のはじまった峠道を満喫しながらダムに到着し、まずは2人してトイレに駆け込む。加齢のせいか最近トイレが近い。というかさすがに標高がちょっと上がると寒い。ダム初心者のmoが「すっげー、怖えー」を連発していたので、私は先輩風を吹かして「浦山ダムはこんなもんじゃねえ」などと言っていた。いや私もそんな詳しくないのだけれど。ていうか高所恐怖症のクセしてなぜここに来ようと思ったのだ>mo
  
ダムというのは環境破壊のやり玉に挙げられるような施設なので、子供の頃から懐柔させる理解を深めるように社会見学向けの施設が整備されていた。ていうかメチャクチャ金かかってるな。税金の無駄遣いと思わず、ここは素直に楽しむ。ちなみにモニター前のデバイスはロゴ消してあったけどマイクロソフト製トラックボール。小さい子どもやお年寄りにはマウスよりは扱いやすいのかな。
  
欄干の外にちっちゃなダム発見。お遊びで作ったのかわからないが、水があふれて決壊していた。中に小銭が投げ込まれていたのはお約束。

mo氏は「売店の焼きそばが旨いらしいデスヨ」と言っていたのだが、ダム近辺にはそれらしいものがない。moが堪りかねてダムの警備員の人に聞いたところ、ちょっと離れた駐車場にあるとのこと。バイクで向かったらむしろバイカーのメッカはこことばかりに新旧の名車が何十台も止まっていた。30~40年前の旧車や外車のリッターバイク、ホンダ・ビートまで集まっていて、ちょっとした愛車自慢大会。
  
掘っ立て小屋のような売店で早速焼きそば(400円)とアメリカンドッグ(200円)を購入。気さくな店員のおばさんがこれでもか、と器に山盛り。見た目と想像通り食材がチープなのを濃い目のソースでごまかした味なんだがやっぱり旨い。家で食ったら不味いと思うレベルなんだろうけれど、山の上で食べる高揚感とここでしか食えないというプレミア感が味を押し上げるんだよね、こういうのって。ウマーウマーと一気に完食。

では最後に非越流型重力式コンクリートダムの水路を3枚に分けて撮ったのを合成してドン。ここだけで余裕で野球ができる面積なのだが、スケール感をお伝えできないのがもどかしい。

全門開放したらさぞかし大迫力。ああ、やっぱり放流見たいなぁ・・・後編に続く

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