ヨコハマ食い倒れ紀行

 下の記事 はあんまり気にしないでください。独り言なので。

 そんなわけで我がVT250Fは55,700キロ突破。今のところ目立ったトラブルはなし。今日は曇天のためバイクで半日走ったらすっかり冷えた。途中でトイレ行きたくなってコンビニ寄って、Rootsのアロマブラック(缶ボトル・ホット)を買って飲んだらトイレがさらに近くなった。缶コーヒーの中ではこれが一番好きなんだけど、飲むと半日ぐらいおしっこがカフェイン臭くなるのよね。さっきもトイレ済まして、風呂に入って、火鉢に当たってやっとほっかほか。

 さて中華街の話。私は観光地を好まないのと、人ゴミが大嫌いなので出来れば寄りたくないのだが、寄らざるを得ない事情がある。母は月餅が大の好物なのだが、私が横浜から帰ってきて土産で買ってこないと激怒するからだ。いつも買っている店が休みだったようで、仕方ないので今日は聘珍樓(ヘイチンロウ)で買ってきた。小っこいのが6個入りで千円前後。高ッ。あんさん儲かりまんな、蔵立ちまっせ。

 ここの店員は女の子がチャイナ服ぽい衣装でかわいい。名札は中国名ぽい漢字三文字。エライ流暢に日本語しゃべるけど、中国系の子なのかしらん、と思ったが、レシートを後で見たら、レジ担当者は日本名で書いてあるね…でもたまに女子高生らしい子が中国語でしゃべりながら歩いているのを見ることがあるので、それなりに異国情緒。

 で、私が一番目当てにしてるのは中華街から外れたところにある、揚州商人だったりする。中華街から横浜スタジアムの方へ2ブロックぐらい離れた大通り沿いにある店だ。観光客が訪れないような店なので、ゆっくりご飯が食べれる。しかもむちゃくちゃ旨い。

 毎回ここで頼むのが醤油ワンタンメン(840円)とチャーハンのセット(+380円)。とは言っても今回で3回目だけど。気に入った食い物があると決まったものしか頼まない、mezzoは意外に食事では保守派。ここは柳麺(リュウメン)という細麺と、刀切麺(トウセツメン)というきしめんのような縮れ極太麺の2種類が選べる。前2回は柳麺で食べたのだが、今回は刀切麺にチャレンジ。

 平日ということもあって、客も少なめ。奥でガコンガコンという中華鍋やキッチンタイマーの音が聞こえてきて間もなく、運ばれてきましたよ。おいしいものってのは食べる前からワクワクするよね。

 鶏ガラベースの澄んだ黄金色に近い醤油スープ。レンゲですくって飲む度に、バイクで冷えたカラダを暖める。うーん、至福の刻(とき)。ここのワンタンは中身にボリュームがあって、お肉の食感が楽しめる。チャーシューは入ってないけどね。不規則にグネグネと縮んだ短めの麺は「ズルズル」ってすすれないけど、モチモチとした食感がたまらない。この麺については人によって好みが分かれると思うけど、食パンは耳の方も好き、ピザは端っこの堅いところがうまいじゃないかって人なら大丈夫。自分の好みとドンピシャだと自然と笑顔になってしまう。

 ちなみに柳麺の方は最近主流の「チュルチュルシコシコ」ではなく「スルスル」って感じのストレート麺。柔らかめの麺なので、歯ごたえを楽しむというより、ノド越しを楽しむタイプ。セットのチャーハンは昔ながらのラードでテカテカしたタイプ。しっかり鍋振りしてる分パラパラだし、具も多め。中の芝エビがプリプリとした食感でうれしい。スープも残さず、全部平らげてゲップもおいしかった。はー、幸せ。

 客層は地元のサラリーマンとか多めだし、やはり通はここを選ぶんだね、穴場だね、やっぱmezzoの嗅覚はすごいね、とか思って今、揚州商人のWebサイト を見てみた。チェーン展開していて、ウチの隣町にも店があった…

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 ついさっき環八の渋滞を抜けて帰ってきたところ。今日は西横浜へちょっと用事。用事といっても私が勝手に作ってるだけだ。別にいつ行くとは決めてないが、大体毎年行っている。

 朝起きるのが遅かったのでVT250を走らせ、埼玉線から首都高に乗った。昔よりも運転が慎重になった。まあバイクがいつ壊れるかわからないので、無理させられないというのもあるが。エンジンが暖まってくると、信号待ちのアイドリング中にスコンとエンストする。キャブ調整してアイドリングを上げると、これまた規定値より1,000rpm以上に「ンガーッ」と上がってしまって調整が利かない。まあ古いバイクだし、キャブの分解清掃が面倒だから仕方ない。

 墓地脇の茶屋で花と線香を買ってお参り。友人の家族にはいつも無断で来ている。昨日、家族がお参りに来られたのか、まだ真新しい花が供えてある。墓銘には「享年平成七年十二月十七日 二十六才」とある。もう十三年経っているのか。いい加減、涙も出ないし、何を話しかけていいのかわからない。生きてりゃお前オッサンだぞ。それぐらい。

 いつも墓前で自問自答を繰り返す。何のことはない、自分自身を振り返るための口実に来てるんじゃないのか? いや、中華街でちょっとおいしいもの食うための小旅行かも知らん。結局は偽善者ぶってるに過ぎないんだよ。だったらもうちょっとスマートで、こんなまどろっこしいやり方じゃない方法があるはずだ。何で片道2、3時間かけて、こんな面倒くさいことを自分に課してるのか。

 空でカラスがカアカア騒々しい中、線香が燃え尽きるまで墓前でボーッとしてた。結局、ここに来る理由が何も思いつかなかった。仕方ない、また来年来て考えよう。

VT復活!

 今日は配達員の呼び鈴に起こされて起床。ようやくヤフオクにて入手したメイン&タンクキーセット(送料込4,000円)がエクスパックで届いた模様。出品者によるとタンクのキーは単体で抜けないようになっており、タンクにセットすると抜ける構造とのこと。試しに合うかどうか目覚めきってない頭で確認。VT250Fインテグラのものなので、間違いないとは思ってたがピッタリ。寝直してから作業しようかと思ったが、いじりだすと止まらなくなって一気に組み上げ。

 どこかの馬鹿ガキの盗難のヒントになるので、取り付け手順はここでは省き作業完了。十数本あったネジは一つも余らなかったから多分大丈夫。エンジンも動くことを確認。ネンオシャチエブクトウバシメ料・イル・輪・ェーン・ンジン・レーキ・ラッチ・火類・ッテリー・締め付け)の順で点検を始める。ん? 何かおかしい…

 よく見たらクラッチレバーがポッキリ折れている。コンチクショー。どうやらエンジンかけようと引っ張り出して立ちゴケしたらしい。道理で盗難未遂直後にギヤが1速に入ったままで、ペダルに泥がついていたわけだ。恐らく盗もうとしたヤツも多少怪我もしたんじゃなかろうか。その傷から破傷風菌とサルモネア菌とブドウ球菌が入って2週間高熱と悪夢にうなされながら足から腐って●ねばいいのに。でも倒れたまま放置しなかったから、それは許してやろう。

 レバー以外は特に問題ない様子。このままにしておくのもイヤなので小雨の降る中、VTの試運転も兼ねてバイクショップへ。まずはクラッチレバーを探してみるが、適応表を見ると「VT250F」がない。ふっふっふ、そんなこともあろうかと出発前にあらかじめネットで調べておいたのだ。GB250クラブマンのレバーはこれだから、と…ゲーッ!(ゆで風)なんかカタチからして全然違うじゃん…

 こういうときはネットではなく、自分の目を信じるのが一番。バイクショップの駐輪場で工具を取り出し、その場でバラして現物を持って再入店。数十種類のレバーとを睨み続けること十数分。どうやらCB1000SF/T2用のレバーがシャフトの位置からしてドンピシャのようだ。VTにはなかったクリアランス調整用ネジとかついてるけど、それ以外は形状が一緒なので問題なかろう。まずは1本2,760円(高ッ)の会計を済ませ、すぐに自分で取り付けてみた。うん、ピッタリ。ついでなので自分で以前立ちゴケして曲げたブレーキレバーも外して現物合わせ。今度はFORZA・ナイトフォーク250用が合う模様。また1本だけレジで970円(安ッ)を払って取り付け。そんな入ったり出たりと不審がられたのか整備の店員さんが声かけてきたけど、親切にクラッチレバーは改良品だと教えてくれた。しかし左右でレバーの値段が3倍近い開きがあるのはすごいな、ホンダ。まあ前よりカッコ良くなったので良し。

 4度目の入店で今度はセキュリティロックを探す。いや、本当は一度で買い物済ませたいのだけれど、レバーの脱着で手が真っ黒になって手を洗うのに駐輪場に戻ったりしたので。結局今日はバイクショップの階段を5往復。

 ネットで検索して目星をつけていたのがニューイング製「スーパーセキュリティー バイクロックキーII」(4,252円、製品名長ッ)である。鍵穴に挿して鍵穴自体をロックして、イタズラを防ぐというもの。高いバイクならU字ロックで柱や地面に固定する方が安全だが、このオンボロバイクを盗もうと考えるヤツはドライバーでお手軽にバイク盗んで乗り回したいだけの、技術も頭もない珍走中高生or10代ニート。こうしておけばまた鍵穴を壊されることはあるまい。

 いや、正直言うとバイクに触ると高圧電流が流れたり、竹ヤリもやっとボールが落ちてきたり、チェーンソーで足が切断されたり、ピアノ線で首が吊るされるとか、バイクもろとも木っ端微塵に爆発する仕掛けとか作りたいけど、まあ今日はこれくらいでカンベンしてやろう…

ゴソウダンパーツ

 とりあえず、あんまり深いことを考えても疲れるし、どうせなら新品にしたいのでバイク屋に丸ごとメインキーのアッセンブリパーツを発注に行ってみた。パーツリストを出してもらい、製造番号からチェック。以前聞いたことがあるのだが、インターネットが一般に普及する前から、メーカーはパーツ発注をネットでしか受け付けていないらしい。パーツ番号を割り出し、ホンダの小売店専用ページ(一般の人間はアクセスできない)からチェックしてもらう。すると赤文字で「ゴソウダンパーツ」と出た。

 この「ゴソウダンパーツ」とは何かというと、在庫欠品のこと。つまり「発注システムの在庫登録がないから相談してください」ってことなのだが、相談したからといって探したり新しく作ってくれるわけではない。要は絶版パーツということ。1984年2月に発売開始されたVT250FEだが、私のバイクは製造番号 MC08-11400** というもの。軽二輪の場合、車検証がないので初年度登録が不明だが、型番からして間違いなく24年前のバイク。メーカーでも「いい加減、買い換えろよ」ってワケである。

 こういうときの裏技として、型番違いの類似車種のパーツを探して流用するという方法があるのだが、目星をつけたものはことごとく「ゴソウダンパーツ」になっている。むう。

 ということであればヤフオクで中古部品を探してみるしかないのだが、今のところ出ているのが状態が良くなかったり高かったりなので、しばらく静観しないとダメだろう。まあ通勤には使ってないし、基本ヒキコモリだしね。足がないと不便ではあるけれど。

 親のクルマでバイク屋の帰り道、ラジオから尾崎豊の「15の夜」が流れてきた。サビが流れる前にチューニングを変える。コンチクショー。

 帰宅後、もしかすると中を開けて改造すれば何とかなるかもな、と思ってバラしてみた。うわ、金属粉が。中のシリンダーを抜いてみようとしたが、引き抜けない。

 むー、こうなったらゼロから作るか…