仕事が忙しすぎるのに、空いた時間は家事とジャイロキャノピーの整備をしているのでヘロヘロ。私はストレスが溜まるとヴァイオリンを爆買いするか、食べ物を爆食いしてしまう。

最近は職場の人の影響でラーメンを食べることが多い。とりあえず食べたラーメンについて記録してみる。

幸楽苑 新座東店

背脂中華そば 590円 チャーシュー丼セット300円(2024/10/28)

ジャイロのスノータイヤを引き取りに行った帰りに寄り道。背脂が変に固くて何か合成したっぽいが、この値段でここまでの味にできるのは企業努力に頭が下がる。チャーシュー丼に温卵が乗っているのは嬉しい。

ラーメン山岡家 上尾店

醤油ラーメン 690円 新味付け玉子 140円 チャー丼 370円(2024/11/07)

♪クッセになる味、ラーメーンやまおかやっ。見通しが良ければ500m以上手前からでも認識できる真っ赤な看板とぶっとい毛筆体。ロードサイドのラーメン屋といえばラーメンショップだったが、今ではこちらの方がよく目立つ。

横浜家系っぽいが系統が違うらしい。万人に好まれるよう尖ったところがない。でもしっかりこってり。以前二郎系を食べて挫折した後に食べて自信を取り戻した、私にとっては恩人のような味。

セントラルキッチンを持たず、ちゃんと店内でスープを仕込んでいるとのこと。最近のチェーン店は侮れない。

中華そば よしかわ 上尾店

煮干しそば白醤油 970円(2024/12/05)

ファーストインプレッションは「ああ、魚介系でっしゃろ、フフーン、お上品どすなぁ」って感じ(なぜエセ京都人)。麺は中細で噛むとブツブツと切れる食感。とにかく淡泊。これで1000円近いのかぁ…

と、軽く絶望しながら薄めのチャーシューをかじったら味が激変。グルタミン酸の旨味にイノシン酸が加わった途端、口の中に幸福が広がった。「ナニコレ、ウメーウメー」と気づいたら完食。帰り道の余韻も美味しく、しばらく多幸感に浸れた。

例えは悪いがビッグマックをパーツに分解して食べてみてほしい。バンズはパサパサ、パティはボソボソ、チーズは発酵させずに作られたプロセスだし、ソースもピクルスもコクがなく、全部安っぽいと感じるだろう。だがそれらを合わせて食べるとなぜか旨い。極限まで素材を安くしながら、全体で旨くできるよう計算されているのだ。

こちらのラーメンは安さではなく、素材の良さを極限まで生かしているのだと思う。それぞれの素材をシンプルに味付けしながら、調和の取れるギリギリのところを計算しているような気がする。濃厚の足し算とは対極の、引き算の美味。これはただのラーメンじゃなく、日本料理だ。

ニューラーメンショップ 伊奈町店

ネギチャーシューメン(小) 1,000円(2024/12/15)

全国に点在する通称「ラーショ」。でも「ニュー」って何やねん。名前に反し店は古くてボロい。厨房が絶望的に汚い。ダスキンを呼んだらダイナマイトで吹っ飛ばし「キレイになりました」って言うかも知れない。でもとんこつってマジメに作ろうとすると何時間もゲンコツを煮るから、脂が蒸発して建物が絶対汚くなる。賃貸だったら大家は発狂するだろう。

店は老夫婦でやっているようだが険悪で、小声で何か言い争っている。オペレーションも効率が悪い。伝票を書かないから誰が何を頼んだかわからない。並んで待つ人が自主的に順番を守らないとグチャグチャ。客層もベンツやアウディで来たオラオラ系とかいるし。

でも旨い。麺やわめ、スープ濃いめ、チャーシュー厚め、それらが渾然一体となってスルスルと胃袋に入って全身に旨味が駆け巡る感じ。五臓六腑に染み渡る滋味。「月(にくづき)」に「旨」いと書いて「脂」なのだ。小なんてあっという間に完食。次は大で行きたい。

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壱角家 上尾店

醤油ラーメン 680円(キャンペーン価格) 味玉 150円 ライス(お替り自由)230円(2024/12/18)

Google で検索すると「まずい」とサジェストされる不憫なチェーン店。食べたら普通に旨かった。横浜家系として非の打ちどころはなく、最大公約数といった感じ。ライスは無料ではないが、麺と一緒ならおかわり自由で漬物もふりかけもある。私はラーメンをおかずに白飯を大量に食うのが好きなので、とても嬉しい。

それでもなぜか嫌われている。店の外観も店内もメニューもホームページも、筆文字が「家系最高」「当店は中毒性があります」って自信満々でうるさいからか。若いカップル客も多いから、陰キャなラーメンマニアのおっさんにとっては居心地が悪いのかも知れない。もしかすると家系原理主義者が食べもせずに「家系を勝手に名乗るな」と叩いているのかも。

検索結果は同業者からのネガティブキャンペーンもありそうだ。そりゃ個人店の店主がワンオペで朝早くから夜遅くまでゲンコツ叩いて命削りながら仕込んでいるのに、チェーン店では若いバイトがいかにもラーメン職人みたいな格好して、厨房でセントラルキッチンから送られてきた冷凍スープを寸胴に入れて温め直して、同じぐらいの味を出しているんだから、そりゃ恨みたくもなるだろう。

でもネガキャンはダメだよ。私のお気に入りのカレー屋が、ネットで「レトルトの方がマシ」とか書いた味オンチの馬鹿のせいで潰されたことを私は忘れない、絶対に。絶許。

喜多方ラーメン坂内 上尾店

喜多方わんたんラーメン1,080円 炙り焼豚ご飯セット 380円(2024/12/31)

ふと思い出すと食べたくなる味。澄み切ったスープは鶏ガラかと思ったが豚ガラで、安心感のあるあっさり醤油。昔から大好きな太縮れ麺。多めのチャーシューにワンタン味付け玉子ときたら、もう最強。ズバゾゾーッと一気に食べてしまう。

炙り焼豚丼もマスト。このタレが旨くて持ち帰り用に買ってしまった(350円)。このタレがうなぎのタレ並みにご飯にかけるだけで旨い。本当は持ち帰り用焼豚も買って帰りたいが100g 700円ぐらいするので、間違って私が富豪になったときに買うことにしよう。

昨今の値上げラッシュでだいぶ高くなってしまったが、それでも看板が目に付くと吸い寄せられてしまう。というかこないだは中央分離帯のある国道をわざわざUターンして行ったし。もう食べたいが止まらない。

ビッグマック指数で見ると、日本は欧米諸国に比べれば物価が安いらしい(スイス 1,214円、アメリカ 856円、日本 480円 2024年現在)。ニューヨークの一蘭だとラーメン1杯4,000円以上するらしいし。すんげーな、おい。

でも賃金が上がらないからラーメンも気軽に食べられなくなった。それでも食べずにはいられない。誰か私の財布が空になるか、医者に死刑宣告される前に止めてくれ。

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