iBook のアダプタを応急修理

最近、iBook G4 が充電しなくなった。iBook は充電中だと電源のコネクタ部分がオレンジに、充電完了するとグリーンに光るようになっている。最近そこが全く光らなくなったので画面を見ると、バッテリー残量警告が出ていたりする。コネクタ部分をクニクニすると光ったり光らなかったりするので中で断線しているようだ。しばらくは面倒なのでクニクニさせて使っていたが、そのうちショートすると怖い。思い切ってダメ元で修理してみた。

コネクタを見ると接続部分のゴムが切れてコードがグラグラ。思い切ってゴムをカッターで削ってみるがなかなか中の配線が見えない。思い切ってニッパーでバキッと割ってみると案の定、電線がバラバラになっていた。コードは同軸タイプの芯線+網線。外側の網線のところが度重なる屈曲運動で断線し、クニクニしたときにかろうじて接触していただけのようだ。芯線はさらにシールドされているのでショートを起こすまでには至らないだろうが、完全に断線するのは時間の問題だろう。

さらにバリバリとコネクタを割っていくと中から小さな基盤が現れた。基板上にはICや発光ダイオードが仕込んであるので、恐らく入力と出力の電圧差でオレンジやグリーンに色を変える仕組みを担っているのだろう。Appleという会社はこういう細かい芸が好きみたい。フタを閉じてスリープ状態になるときも、白いパイロットランプが点滅するのだが、その点滅がまるで寝息を立てているかのようにゆっくりぼんやり光るし。

しかしこの基盤がクセもので、コードの接続部分が奥深くて見えない。結局さらにむき出しになるほどバリバリと割り、間に一段かましてあるフェライトコアのようなもの(おそらくノイズ対策と基盤からコードが直接引っ張られないようにする部品)まで取り払ったらようやく基盤が姿を見せた。プラスマイナスを間違えないようにマジックで印をつけてからニッパーで不良箇所を切り、被覆を剥いてハンダ。

だが、ハンダが終わって試しにつなげてみるとダイオードも光らないし充電もしない。こりゃ失敗したかなと思いつつ、さらにコネクタのプラスチックを全部割ってプラグの金具までむき出しになるまで分解。テスタで計ると24.8Vは来ているので、問題はなさそうなのに…うーん、基盤が壊れてしまったか。もうあきらめようかと思ったが「もしや」と思い、結線を逆にしてみた。するとあらら? ランプは光らないが画面のインジケータは充電状態になっている。なんだプラスマイナス間違えていたのか(危ない)。よくも本体が壊れなかったものだ。ちゃんと逆流防止回路を組んでるのね。えらいぞ、Apple(ってエラそうだな)。

結局ほとんど金具がむき出しの状態になってしまったので、ホットボンドをグニグニ盛って絶縁。ビニルテープを巻いてとりあえず問題なく使えるようになった。ただし一度逆配線したことにより発光ダイオードは飛んだらしく光らなくなってしまった。まあ仕方ない。ヤフオクで新品が2000円前後で売っているみたいだが、しばらくはこれで応急的にしのごう。というか、もう使用歴が長いのでAirMacの調子も悪いし、そろそろHDDが飛ぶかもしれないし。それに多分これ壊れたらもうMacは買わないと思うし…

うまいものが食べたい

昨日はレッスンのあと大宮で献血して早めの夕食。やよい軒の「しょうが焼定食」は「豚の」しょうが焼き定食ではないので肉少なめでもやしが多い。でも野菜炒めとは違うし皿に盛ってあるマヨネーズを絡めて食べると旨い。ごはんがおかわり自由なので、いつも締めの3杯目は皿の脂ぎった汁をごはんにぶっ掛けて食べる。

現在母とケンカ中である。数日前の朝、会社から帰宅したときに家に入った途端ソーゼツに煙くて「こんな煙いところでメシが食えるかッ」と怒鳴って以来食卓についていない。「鍋を焦がしたから」と弁明していたが、料理の焦げた臭いとタバコの臭いを区別つけられないほど鈍感じゃないぞ私は。禁煙に失敗して以来、最近吸殻の不始末が多かったり食器を洗うボウルで火を消したり姪の前で吸うなどとタバコのマナーが悪くなってきた母。改善されるまで口も利かない方針。自分でもたまに吸うし嫌煙家ではないが、マナーが悪いのは許せんので。

そんなわけで家で食事をほとんどしていない。基本、腹に溜まればなんでもいいmezzoである。腹が減ったらカンパンをかじっているぐらいだし。でもどうせ食べるのなら旨いものを食べたい。とはいえ懐具合が寂しいのでそうそうグルメに走るわけにも行かない。ペヤングはそんなときの欲望を手軽に満たしてくれるステキな食べ物。

しかしまるか食品のペヤングソース焼きそば以外のカップ麺はハズレばかり。こないだ珍しくワンタンが特売していたので買って食ってみたがスナック菓子のようだったし。時々出る変わりダネの焼きそばもレギュラー製品を超えられないばかりかガッカリ感がハンパない。

その昔、勤めていた会社の社長が「オレはもう何年も生きられないからその間は旨いものしか食いたくねえんだ」と豪語して行きつけの店しか行かない人だった。まずいものを食べるといつもその言葉を思い出す。安かったからと買ってきた外国製のコーンフレークがこれまたガッカリな食感と味だが、これが今日の昼飯の予定。

譜面は音楽の言語

こないだ会ってきたイトコのベーシストとの話。音楽講師としても活躍している人なので、色々と参考になることを聞いてきた。

ミュージシャンはCDの売り上げ不振と養うはずのレコード会社が軒並みダメになっているせいで全く食えない状況。芸大卒でも食えない人がゴロゴロしている現状なので、たとえアマチュアオーケストラであってもオーディションがあって難関で入れなかったりするのが日本の音楽事情らしい。

しかし音楽スクールは盛況とのこと。イトコが言うには昔はベースなんてものはバンドでジャンケンで負けた奴がなるものと決まっていたのが、今は割と人気があるらしい。特に女性の受講者が増えているみたい。で、みんなテクニックや素質はともかく大体譜面はスラスラと読めるらしい。子供の頃のお稽古でピアノをやっていた女の子が多いので、その点については教えやすいみたい。

でも譜面は読めても音楽として成り立たせることができない人の方が多いみたい。こないだのボーカルジャムのとき、イトコはお客さんが歌い終わった後に譜面を見せながら「ここはナチュラルの方がいいよね。恐らく作曲家が意図して書いたのはそっちのはずなのに、間違って印刷されているみたいだから」とアドバイスしていたのだが、歌った本人はキョトンとしていた。音楽として正しいかどうかよりも印刷された譜面に忠実に演奏することの方に注力してしまうため、結局はそれが乗り越えられない壁になるらしい。多分、これがプロとアマの差なのかもしれない。

一方、私はというと譜面が未だちゃんと読めない。譜面に指番号書いて「これはA線の1の指」と確認しないとロクに弾けない。というか私はすぐにズルをする。譜面に頼らず音の記憶でやってしまうから。メロディを覚えてしまえば指が勝手に動くからすぐ暗譜してしまう。伴奏でわからなくなったら周囲の音を聞きながら適当に合わせてしまう。

そのことをイトコに話したら「その方が音楽としては正しいんだけどね」とのこと。同様のことはヴァイオリンの先生からも言われていて「周囲の音を聞けるってのはスゴイのよ。大体みんな音がズレようが譜面だけ見てそのまま一人で突っ走っちゃうから」とのこと。こないだボーカルジャムでぶっつけ本番に歌ってしまった私だが、一応バンドのメンバーにアイコンタクトしながら歌っていたら、みんなニヤリとしながら面白いフレーズをぶつけてきたので、自意識過剰だが歌った人の中では一番盛り上がっていた気がする。終わった後、お世辞は言わないイトコ2人に「良かったジャン」と言われたので、一応ミュージシャンとしての素質は持っているのかも知れない。いや、今さらなれないけど。

まあそんなわけで3人以上のプロに「素質はある」と誉められた私だが「でもやっぱり譜面は読めた方がいいよね」とイトコに言われた。「譜面は音楽の言葉だからね。読めないと作曲家の言葉がわからない」、「アメリカ住むのに英語しゃべれなくても何とかなるけど、しゃべれた方が便利だからね」と、グリーンカードも持っているイトコの言葉は説得力がある。

「まあ慣れだよ、慣れ」とも言われたが、その言葉は十数年前から色んな人から聞いていて未だちゃんと読めない。とことん私はダメなのかもしれない。いい加減ちゃんと本腰入れて覚えなきゃならんなぁと思いつつ、未だ音と記号が結びつけられない。多分、感覚の右脳と論理の左脳の連絡がダメなんだろう。頭じゃわかってるのに体も動かないし。エジソンの言った「1%の才能と99%の努力」は「才能がなければ努力も無駄」って意味だったらしいけど、才能があるないに関わらず、私に努力が足りないのは明らかだな。がんばろ。

画像は五度圏(Circle of Fifth)。
http://linkwaregraphics.com/music/circle-of-fifths/

だるだるー

ここんところの深夜の作業疲れで肩までおかしくなったので、ヴァイオリンレッスンをキャンセルして風呂に浸かって湿布貼って安静中。

昼過ぎまで惰眠を貪っていたら枕が1つ増えていた。