寝袋

すでに購入してから20年以上は経つ寝袋が破れてきたので手縫いで補修。

この寝袋は18の頃、北海道旅行に行く前に買ったもの。浦和のロヂャースでたしか数千円と一番安かったやつだ。免許取ってすぐにスバルレオーネに友人3人を乗せて6泊7日の貧乏旅行。車に積み込みキャンプと自炊をしながら高速道路を使わずにひたすら国道4号を北上して往復したものだ。

だからといって別に思い入れがあって捨てられないわけではない。基本私はケチだし、使用頻度があまりないのに新しく買ってもなぁと思ってしまうから。でもよく考えてみたら結構使っている。富士山六合目で車中泊したとき、一人暮らしを始めて荷物が片付かないとき、友人が泊まりに来たとき、真冬に都内の公園で野宿したとき、デザイン会社に勤めていて仕事で家に帰れなくなったとき、長距離トラックで車中泊したとき、富山の妹の下宿に泊まったとき。ありとあらゆるシチュエーションで使っている。というか今は夜勤の日に毎晩使っているじゃん。使用頻度メチャクチャ高いやん。

などと色んなところで寝たのを思い出しながら小一時間ちまちま手縫い。30センチぐらい二重に縫ってガッチリ補修できた。洗濯機に入れて洗った後、しばらく柔軟剤に浸け込み、すすいで干してスッキリ。うん、また買わないで済んでしまった。

寝袋のカバーの印刷も年季が入ってすっかり薄くなった。「ふとんスタイル」とあるが、これは封筒型と呼ばれる2つ折にして2辺をチャックで留めるタイプ。シュラーフザックって呼び方が懐かしい。Schlafsack って要は Sleeping Bag のドイツ語らしいが登山用語ってなぜかドイツ語が多い。ザイル Seil だのコッヘル Kocher だの。別に日本でドイツ人と登山することもないだろうに。どうして日本人は横文字を使いたがるかね。イタリア語の音楽用語をハンドルにしているお前が言うな。

タグを見たら MADE IN TAIWAN とあった。まさか台湾の人も自分が縫った寝袋が未だ使われているとは思うまい。結局は布が擦り切れてダメになるまで使ってしまいそうな気がする。いや、とっくに擦り切れているけど。

さあ、今夜はキレイになった寝袋でぐっすり寝よう。洗い立てはナイロンがスベスベして気持ちいいんだ。

もらいもん

ひと月以上前クレジットカードのポイントが貯まったのを景品と引き換えたのだが、忘れた頃にそれが届いた。

しかしこの手の景品って何を選ぶか悩む。必要なものや欲しいものはとっくに買っているか持っているわけで。カタログを見せて母に「何欲しい?」って聞いたら「コメ」と答えたので却下。結局私の独断でたこ焼き器とケロリン洗面器(入浴剤とセット)に。でも使いもしない便利グッズなど選ぶよりは食べてなくなってしまう物の方がいいのかもしれない。だがコメはないな、コメ。

なお洗面器は富山の妹に送りつけるつもりで選んだ。こういう昭和臭のするものはどう考えても妹の趣味なので。ナウなヤングでモダンボーイな私のトレンディーライフには似合わない。チョベリバ。

などと死語を並べて後ろを振り向いたらこうなっていた。ダンボールの空き箱を放置するとなぜかいつも白いものが収まっている。元々捨て猫だっただけにサマになってしまう。何が楽しくて入るのか全くもって不明だが、母猫も知らずに育ったこの猫にとっては胎内回帰みたいなものなのかもしれない。

で、中に入った猫を取り出してその箱で妹に発送。どうせ妹はここ読んでないし。

にわか絵描き

夕方の二時間ドラマの再放送を母と見ていたら、出演している俳優がアレと何となく似ている気がしたので思いつきで描いてみた。

アレとは博多どんたくのお面。正式名称は「俄半面(にわかはんめん)」と呼ぶらしく、祭りや催しでこの仮面を被って踊ったり世相を皮肉っぽく風刺するそうな。顔を隠せば言いにくいことも話せるってことらしい。今や誰でもネットを使って匿名で好き勝手言えるけどね。ネットが無かった時代の「王様の耳はロバの耳」と叫ぶ井戸のようなストレス発散ツールってところか。

まあ、そんなことを調べながら描いてみたのだが、予想に反してあまり似ていない。描いている途中で田山涼成になったり毛沢東になったり。色々四苦八苦して描いてはみたがやはり違う。ていうかむしろこのお面、東国原知事の方に似てる気がしてきた。うーん、労力の割にがっかり。でもせっかく描いたので公開してしまおう。

で、その俳優とは中村梅雀。歌舞伎界出身なのに二枚目とは程遠い外観。東ちづるの亭主役とか出世コースから外れた検事とか、三枚目でダメおやじ的な役柄が多いけど大好き。コミカルとシリアスを両立させる演技力もさることながら、なんか妙に離れたハの字眉とかチョコマカした動きとか小動物っぽくて可愛いんだよね。

あ、私にそっち系の趣味はないので誤解しないように。

看板

ココスの朝食バイキングに行くと見かける幼稚園の案内看板。もう10年ぐらい経つだろうか。その10年前ですらセンスが古いなぁと思ってたのだけれど、ここまで来ると一巡して新しいと感じるかもしれない。

あとこれを描いた奴はロリコンだ。ロリコンの私が言うのだから間違いない。