自販機王国ニッポン

先日は天気が良かったので万年床のフトンを丸洗い。猫と一緒に寝ていたらケモノ臭が漂ってきたので。でも臭いの主成分は間違いなく私。

近所のコインランドリーには先日パナソニックに吸収された三洋電機製のマシンがズラリ。サンヨーブランドは白物家電でメジャーなブランドだったのに今後はなくなるみたい。コインランドリーの機械って聞いたこともない海外製のものが多いけれど、その中で誇らしげに見えるSANYOの文字がちょっぴり寂しく見えた。

ここの外には自販機もたくさん並んでいる。コイン洗車場とか小銭を使う無人店舗っていいマーケットなんだろう。洗い終わるのを見計らってフトンの回収に来たら新たな自販機が追加されているのに気がついた。テレ東の脱力系テレビ番組「モヤモヤさま~ず」でおなじみの1000円自販機だ。「最新人気家電やブランドをその場でGET」とあるが、恐らく原価数百円もしないガラクタを売りつける金ドブ集金機。一応ボタンがいっぱい付いてて選べるようになっているけれど、どのボタンを押しても同じところから順番に出てくるような気がする。

どっかの知事サンが盛んに自販機を批判していたけど、でもこういうお遊びというか時にはムダも必要だよね。最近話題の「スカブラ」がないと息が詰まってしまうものだ。でも最近の政治屋サンはどなたも調子のいいこと言ったり細かい粗をつつくばっかりで、まるでこの謎自販機の煽り文句みたい。そして困ったことにどのボタンを押しても中身がカラッポのスカばかり。そっちの方がよっぽど税を金ドブ。

こないだ投票には行ったけれど…どっかに中身の入ったものをポチッと選べる自販機ないですかねぇ?

白魚の指 シシャモの頭

習い始めてちょうど1年。昨年4月20日のエントリーで「左手でネックを握らない」と書いたが、ようやくフォームが矯正できた。それにご覧の通り指がシシャモの頭のように太くても隣の弦に触れることなく弦を押さえることもできるようになった。以前は先生と

「隣を押さえないようバレリーナの足のように指を立ててっ」
「いえ、白魚のような細い指じゃないと無理ですっ」

などという問答を繰り返していたが、人間やればなんとかなるものだ。だって毎夜お風呂でストレッチしてがんばったもんね。まだG線(一番遠い左端の弦)がツライけど、徐々に改善できているのが自分でもうれしい。

あと右腕の動きも1年前に比べたらしっかりとしてきた。弓は弦に対して平行に滑らせなければならないのだけれど、人間の体は関節を軸とした回転運動をする所がほとんど。平行移動するようにはできていない。したがって肘や手首、指の関節を柔軟に連携させないと、弓が傾き隣の弦に接して「キュィッ」と不協和音を出してしまう。

以前は弓の真ん中辺りしか使えなかったのだが、今は端から端まで平行に滑らせられるようになってきた。先弓や元弓の使い分けによる音のニュアンスとかもわかってきて、自分で言うのもなんだがすごい進歩したと思う。

とはいえ何か曲を弾くと相変わらず下手糞だ。どう聞いても以前より上手くなった気がしない。事実を認めると悲しくなってくるので、今回は1年経って微妙に上達していることを確かめてみたかっただけという無為な記事を書いてみた。なんという自慰的。

たこ焼き

先日景品でもらった機械で早速たこ焼きを作ってみた。というか母が食べたいらしく、たこ焼き粉とタコまで買ってきていた。自分じゃ手間のかかるものは絶対作らない人だから無言の圧力だ。

以前にも火にかけて使うたこ焼きの型で作ったことはある。しかし火加減出来ない電熱器で焼くのは初めて。具はタコのほかキャベツ、青ネギ、オキアミ、紅しょうが、揚げ玉。1回目は生地の水分が足りずに固めの仕上がりに。不味くはないけどイマイチ。カンが鈍った。

2回目は水を足して生地をさらにシャバシャバにしてみた。だが今度は薄めすぎて固まる前に表面だけ焦げそうになる。ゆっくり焼こうにも火が強すぎて調節できない。仕方なくスイッチを切って余熱でじわじわ焼き、ひっくり返せるようになったらスイッチを入れて仕上げ。うん、鉄板に油がなじんで返しやすくなってきたし、コツもつかめてきていい感じに。

焼き上がった端からポイと口にほおばると中がトロッとしてごっつええ感じ。大阪の屋台の味っぽく仕上がった。関東のたこ焼きは早く焼けるように生地を固めに溶くから、妙に弾力があって食感がまるで違うんだよね。母の皿にポイポイ放り込みながら「ええのんか? ええんやろ?」とエセ関西人になってドヤ顔で自慢。とはいえ今回は形も焼き具合も不ぞろいだったから自己採点では65点。今度またリベンジしよう。

しかし電熱器もさることながら道具が使いにくかった。母が用意していた焼き返し用の千枚通し、これアイスピックだからっ。頼むよママン。

                *

ところで相変わらず余震が止まらない。今日おつかいのついでに電気量販店に寄ったら、例の地震警報のチャイムが。途端、展示品の大画面テレビがユッサユッサと揺れていた。いつになったら収まるのかしらん…

かりんとう饅頭

このブログがきっかけでひょんなことからお礼としていただいたお饅頭。島根県益田名物鶏卵堂のかりんとう饅頭。ネットで調べてみたら公式サイトには写真すら載っていない。どうやら地元で土日・祝日にしか買えない裏メニューらしい。揚げたてがおいしいらしく、それで通販に乗らないみたい。

私はそんなにかりんとうが好きではない方だが、茶色い饅頭は好きだ。開けてみるとなるほど、名称通りの外観。揚げたての風味を味わうにはオーブントースター等で加熱すると良いとのこと。とりあえずそのままかじってみると表面が少しザクッとして黒糖の甘みと油でまさにかりんとう。そして後から小豆あんの控えめな甘さが。うん、名称まんまの味。でも饅頭なのにスナック感覚のような不思議な食感。おもしろい。かりんとうはダメでもこれはいける。

かりんとう好きの母に食わせてみたら「ん、んまい」と珍しくほめていた。ウチの母はいいもの食わせても「あんまうまくなかったね」とか人の厚意とかすぐ無にする人。「これ、珍しいんだぞ、島根だぞ」って言っても「フーン」とモシャモシャ食ってありがたがらない。こんな人にあげるんじゃなかったよ!

しかしネットというのはどこでどうつながるものかわからないもの。とにもかくにも珍しいものをありがとうございました>島根の方