第1回第2回と続いてようやくフロントタイヤを本体に装着。しかしその前にやることが。ホイールのシールドベアリングを精密ドライバーでこじって開けてみると、

フロント編1でクエン酸にドブ漬けしたので、案の定こんな感じ。

うへぇ…

ドブ漬けしていなくても、おそらく何十年とメンテしていないだろうからグリスは真っ黒になっていたかと。ちなみにドラムの内径(上限値 111mm)は、ノギスで測ったらまだ 1.5mm 以上残っていたので問題なし。

反対側もダストシールを外して、

ベアリングシールを外してみると、もちろんこんな感じ。赤サビ色になったグリスがギットリ。

汚物は消毒だ~~!!

ドジャーっと出る

AZ のブレーキ&パーツクリーナーを噴射。赤サビ色の液体が流れ出てきた。このスプレーは大容量な上、楽天のお買い得セットで4本買ってあるから、ケチらずたっぷり使える。

使いかけのクリーナーを1本使い切る前に古いグリスが全部流されて、なかなかいい感じに。

ダストシールもキレイに

奥の方までグリスが回るか怪しいので、グリスアップ前にラスペネをお守り代わりに注入。

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そして万能グリスを指でグリグリ押し込む。ベアリングを外せればグリスアップしやすいのだが仕方ない。

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シールを元に戻し、はみ出たグリスをふき取って完了。

ホントはもっと高性能なベアリングにしたい

ベアリングぐらい安いから交換しちゃえばいいんだけれど、外すためのベアリングプーラーを持っていないから、それを買うところから始めないと。というかそんなの触ったこともないから、使い方も知らないし。

ともあれ、これで準備は整った。さあ、楽しいホイール交換の時間だ!

ここまでたどり着くのに1カ月かかってしまった…

()”ってたぜェ!! この”瞬間(とき)”をよォ!!

以前ホイール交換した時に、固くて回らなかったUナットのアクスルナット。今回は新兵器を投入。その名もスピンナーハンドル。手持ちの TONE のソケットセットが 3/8 なので、差込角 9.5mm を購入。

ホントあっけなく緩む
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さすが全長380mm。以前の苦労がウソみたいに軽い力でUナットが緩んだ。というか、これ使って逆に締め込んだら、トルクがかかりすぎて普通のネジなら簡単になめたりねじ切っちゃうだろう。緩め専用だな。

手で緩むぐらいにナットが緩んだらジャッキアップ。買ってて良かったツールズアイランドのバイクジャッキ。フレーム2点で車体を支えるので、安心感が全然違う。

ナットさえ外れればあとはシャフトを抜くだけ。進行方向右側のカラーと左側のダストシールが落ちるので、忘れずに回収。ブレーキを外すのを忘れたけれど、とりあえずこのまま続行。

どうせここまでバラすなら、ブレーキシューも交換。以前からキーキーうるさかったし。思ったよりブレーキシューは減っていなかったが、古いせいか表面が黒光りしていた。

全体的に汚い

スノータイヤよりも前から用意してあったキタコのブレーキシュー SH-3N。ディスクブレーキは「パッド(pad)」だけれど、ドラムブレーキは「シュー(shoe)」。ちなみに日本語だと「制輪子(せいりんし)」って言うらしい。

KITACO SH-3N

古いブレーキシューはスプリングがついたまま力づくで引き抜き。プレートはブレーキ&パーツクリーナーで洗浄した。真ん中の白いプラ製のスピードメーターギアは軽く洗ってグリスを塗布。

元々ついていたものを見ながら、ブレーキシューに付属のスプリングを組む。スプリングを引っ張るのにラジオペンチとかあるとラク。組む向きに注意

合わせた時に丸い穴になる方が下側

ブレーキシューが汚れないよう、一度油まみれの手を洗ってから「パワァーッ!」と叫びながら力づくでガバッと開き、差し込んだら入った。非力な人はがんばれ。

キタコのブレーキシューは溝が斜めに入っているタイプ。この溝にブレーキダストが入って排出されやすくなり、ブレーキの効きが良くなるらしい。実際、古い方のシューの表面はダストがこびりついて黒光りしていたし。

カッコイイが組んだら見えない

ちゃちゃっと組んでナット類はトルクレンチで締め込み。写真を撮り忘れているけれど、ブレーキはホイール取付前に外さないと入らなかったので、ホイールを入れてから付け直し。ブレーキを固定するUナット(ロックナット)の締付トルクは 29N・m。

締め忘れて外れたら大変なことになる

アクスルナット(車軸のシャフトを止めるナット)もUナットで、締付トルクはかなり高めで 59N・m。でも手持ちのトルクレンチは 50N・m までしか測れないから、そこから気持ち強めに締めた。というかUナットのようなロックナットって、途中で止めても緩まないような構造になっているから、多少弱くても大丈夫なはず。

トルクレンチがあると締め過ぎないので安心

基本的にフロントホイールの脱着って、あとブレーキアームの調整ナットぐらい。ナット3本緩めて締めるだけで済む。ただ取付の際はカラーとかダストシールとかを挟む所があって、外した時に落ちるとどこに何が入っていたかわからなくなってしまうから結構めどい。

ようやくフロントだけスノータイヤ取付完了。

カッコ…よくはない

オフロード車とも違って、特殊車両のような雰囲気。

スクーターというよりネコ台車(一輪車)みたいな
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以前忘れたブレーキ調整を行い、試走して作業完了。ブレーキは最初まだ当りが出ていないせいか、ちょっと効きは弱いけれどキーキー音は消えてスムーズ。翌日通勤に乗ってしばらく走ったらいつも通りの頼りない効きに戻った。4ストジャイロ(TA03)はブレーキが改善されているらしく、フロントホイール&ブレーキはそのまま2ストジャイロにも移植できるらしい。

肝心のスノータイヤのインプレッションだが…違いがよく分からなかった(笑)何せサスがヘタっていつもガタピシ音がしているから、微妙な差異が分からない。新しいタイヤでプロファイルがとんがり気味なので、コーナーリング時にハンドリングがクイックになったくらい。雪が降ったらインプレッションはまたここに追加しておく。

さあ、次はリアの方に取り掛からねば。というかそっちはまだまだ問題だらけ…

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