11月に入ったらもう冬の気配。通勤鈍足のジャイロは雪が降ろうが乗るつもりなので、ヤフオクで前後スノータイヤのデッドストックを1台分購入。フロント用は税込2,860円。

県内だったので直接ジャイロで引き取り

タイヤは IRC(井上タイヤ)SN22 100/100-12 62J で2021年製と比較的新しいもの。

リア用のダンロップも同時購入

パターンを見た感じ細かい切れ込み(サイプ)が多く入ってスタッドレスタイヤのよう。でもスノータイヤとわざわざ呼ぶのは凍結路には弱いかららしい。バイクは自動車と違って車体が軽く、接地面もRがある分稼げないから、スタッドレスのように路面に密着させて氷をつかみにくいからだろう。

ブロックパターンにサイプが細かく入っている

ホイールは以前フロントタイヤ&ホイールをまるごと交換した際に外したものを再利用。昔ヤマハ SR250 のパンク修理や交換をしたことはあるが、適当な工具で代用したらムチャクチャ大変だったので、新しくタイヤ用の工具を揃えた。

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古いタイヤはチューブ入り。虫回しドライバーを使って虫バルブ(バルブコア)を抜くと、プシーと空気が抜けて古いゴム臭が漂う。嫌な空気のタイムカプセル。

なんでこれを「虫」って言うんだろ?

タイヤを立てて地面に叩きつけてホッブさせたり、寝かせて足で踏んだりしながらホイールとタイヤを剥がそうとするが、10年以上経っているので簡単には剥がれない。

ビクともしねえ

タイヤレバーを差し込んでメリメリと剥がすと赤サビの粉が出てきた。

まあ予想通り

リムから剥がしたら次はビード落とし。ビード落としとはタイヤをホイールの端の溝(リム)から内側の深い方に一旦タイヤを逃がすこと。こうしないとタイヤの穴より大きいホイールを外すことができない。

メリメリ言いながらようやく剥がれた

タイヤレバーを使って少しずつ地道に剥がすが、どうにも時間がかかって仕方ない。やはりケチらずにビードブレイカーを買っておいた方がよかったか?

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レバーを入れた反対側を足で踏みながらこじると、以下のように外れるはず(わざわざイラレで描いた)。

こんな風にホイールにタイヤがピッチリハマっているのを
①上から足で踏んで ②ビードをホイールの奥に落として ③反対側をタイヤレバーでこじると
ホイール外径より小さいタイヤが外れるって寸法よ

しかし実際にやってみると理屈と違って全然上手くいかない。慣れた人だとタイヤレバー1本でスコンと外せるらしいが、全然めくりあがらない。

タイヤが古いせいもあるのかとにかく硬い

タイヤレバー3本を使って30分近く格闘し、ようやくタイヤの片側を外すことができた。この日は気温20度だったが汗だく。だがもう片側を外すさなければならない。うへえ。

先に古いチューブを抜きにかかるがこれもサビで固着して出てこない。力ずくで引っ張ってメリメリと剥がす。赤サビの粉も大量に出てきた。

ホイールにサビで固着

反対側もタイヤレバーを使って試行錯誤。結局タイヤ1本外すだけで小一時間かかってしまった。

ようやく外れた

ホイールの内側は案の定サビがひどいので、とりあえずクエン酸溶液にドブ漬けした。クエン酸の粉はダイソーで120g入り110円(税込)を購入。2種類あったが両方買ってみた。ちなみにこのタライも外径40cmのホイールが入るよう、あらかじめ購入したもの。

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キッチンで大量にお湯を沸かし、タライにクエン酸半袋を溶かしてヒタヒタに。

このまま一晩放置。翌朝見ると水が黄ばんでいた。

汚れも落ちた

内側の赤サビが浮いてきたようなので、スチールタワシでゴシゴシ。タライの中がみるみる泥水のように濁ってきた。

それでもサビのひどいところはまだ分解し切れていないので、全部捨ててホイールをゆすぎ、もう一度同様にドブ漬け。

計3日つけ置きしたところ、赤サビ部分はだいぶ分解できたようだ。

チューブ用の穴が開いている周辺は水が侵入していたらしく、サビが酷かった。でも鉄板がかなり厚いので使用には問題なさそう。

風呂用洗剤で洗って乾燥させてたら、今度はワイヤーブラシをドライバードリルにつけて表面を研磨。

表側の浮きサビもワイヤーブラシをとっかえひっかえしながら丁寧に。

10分ぐらいグリグリしていたら、なかなかいい感じになった。

昔、ホンダモンキー(Z50J)の合わせホイールを再生したときは、サビ転換剤を使ってごまかしたが、今回は赤サビ部分をほぼ完全除去。

そんなに深い穴は開いていない

バルブの穴の所はさすがにゴツゴツしているが、サンダーなどで削りすぎると強度がなくなるからこんなもんで。今後二度とサビないようサビ止め塗料を下塗り。

サビでボコボコになっている所は奥まで浸透するよう念入りにスプレー。

サビ止め塗料がしっかり乾くまで3日程静置したら、次にホイール用塗料を上塗り。ガンメタとかゴールドもいいなぁと思ったが、ブレーキドラムも塗り替えるのは面倒だし、本体が汚いのにホイールだけカッコよくなってもアレなので無難なシルバーで。

見た目はどうでもいいので、マスキングなどしない

塗ったあとに缶の注意書きを読んで気づいたのだが、上から仕上げのクリアーを塗らないとならないらしい。どおりで乾くと表面が粉っぽくなると思った。慌ててまた Amazon でポチり。

「メタリック色のホイールカラーの塗装後には必ずホイールカラー専用のクリアー(W-42)を使用してください」

数日後に届いてシルバーもしっかり乾いたので、ようやくクリアを吹いてホイールの再塗装終了。

深みのあるツヤが出た

時間を置きながら何回も塗り重ねたので、サビ痕のポツポツもだいぶ埋まったかな?

どうせタイヤがハマって見えない所だし

ってなわけで、今日はここまで。塗装が完全乾燥するまでさらに1週間かかるので、タイヤ組付けはまた後日。というかスキマ時間に少しずつ作業しているので、すでに2週間以上経過していた。ひいいぃぃ…

埼玉で年内に雪が降る事はほとんどないが、まだまだ雪道デビューの道のりは長い…フロント編2に続く

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