
昨年、四苦八苦しながらジャイロに取り付けたスノータイヤ(フロント編・リア編)。前輪は IRC(井上タイヤ)。

後輪はダンロップ、というか2ストジャイロの6インチタイヤはこのダンロップ一択しかない(IRC の6インチは生産中止)。

だが暖冬なのか、関東では雪がなかなか降らなかった。先日ようやく降っても路面に積もらず、ただの雨天走行に。もう3月も半ばを過ぎたし、今シーズンは空振りに終わるかと思っていた。

しかし3月19日、予報で雪が降ると言っていなかったのに朝から突然のドカ雪。みるみる間に道路が真っ白に。心の準備もできないうちにジャイロで初の雪道走行をすることになった(少しうれしい)。

出勤のため外に出たらボタ雪が舞い、湿り気のある雪が3cmほど積もっていた。ジャイロのセルを回すと10秒ほどのクランキングで始動。1分ほど暖気してから緊張のスタート。家を出て新雪を踏み締めるも意外とあっけなく前進。なんだ、全然イケるじゃん。
私がバイクで雪の上を走行したのはこれで3度目。初めては20年前、新宿から自宅までの約40kmをホンダ VT250FE(もちろんノーマルタイヤ)で積雪10cmの中を走ったのだが、家まであと5分のところでひっくり返った。

2度目は薄っすら積もった凍結路をヤマハ SRX400 で。もちろんノーマルタイヤ。この時は極力バイクを傾けず、狂言師になったつもりでそろりそろりと乗り切った。

今回、3度目の正直は専用タイヤだが油断大敵。防寒着の袖にどんどん雪が降り積もる中、前の車に合わせて20〜30km/hぐらいで走行。路面は轍掘れして圧雪とシャーベットの入り混じった状態。だが走行自体に問題はなく、ブレーキもしっかり効く。自転車やバイクはさすがに走っていないが、途中でヤクルトレディの屋根なしジャイロと2台すれ違った。ジャイロ最強説あるコアトル。ジャイロしか勝たん。

突然、前の車が進まなくなった。どうやら先で大型トラックがスタックしているらしい。遅刻しそうなので脇道に入り車通りのない路地へ迂回。バージンスノーの上に乗った途端、後輪がスーッと音も立てず横に流れた。慌てて逆ハン切って体勢を立て直し。新雪の上だと雑なスロットル操作では直進でも滑って横に振られるので、五感を研ぎ澄ませ、人力ABSと人力トラクションコントロールで乗り切った。楽しい。
10km/h以下にスピードを落とせばグリップは回復する。だが渋滞でだいぶ時間を取られたので、トロトロ走ってなんかいられない。裏道に入って角を曲がるたびにテールスライド。へたくそドリフトだが気分はラリースト。

車通りの多いシャーベット路面を直進するだけなら40km/h巡航でも問題なし。急ブレーキじゃなければしっかり止まる。大型車が踏み固めた圧雪路面は段差で時折ズルッとなるが、ハンドルは利くので制御不能にはならない。
しかし新雪はダメ。直進でも蛇行運転になってしまう。でも滑るのは後輪だけで、前輪は全く滑らなかった。ハンドルを左右に振って立て直しできるから、恐怖感はそんなにない。慣れて挙動が予測できるようになるとさらに楽しくなった。この調子で毎日ジャイロで豆腐を配達していたら、雪道最速になれるかもしれない。

30分ほど走ったが、2ストジャイロの前ブレーキが貧弱なおかげで前輪ロックは一度もなし。後輪も直進ならばしっかり止まったし、そこそこキツめの坂道も問題なく登った。
だが新雪では横Gがかかるとリアタイヤがグリップせず、外に流れてしまう。バイクでスピンターンやアクセルターンをしたことがない人だと慌てて急ブレーキをかけてしまって、縁石やガードレールなどにヒットしてしまうかもしれない。若いときにヤマハ SR250 でモトクロスごっこしたのが役立った。
10km/h以下でトロトロ走るならヤクルトレディも走っていたので問題ないかも。でも凍結路は恐らくダメだろう。自動車用のスタッドレスタイヤだって万能じゃないし。
結論、雪用タイヤだろうが滑るもんは滑る。
三輪なので私ぐらいのへっぽこライディングでも足をつきながら転ばずに走れる。でも必要に駆られない限り、ジャイロで雪中走行はオススメしない。寒いし。

おまけ:
以下、冬のジャイロ通勤の防寒対策で購入したもの。
以前記事に書いたやつ。雨雪のときの苦痛がなくなった↓
今シーズン、普通の服の上からこの上下を着たら、風を通さず全然寒くなくて快適↓
路面凍結のとき、足を地面につけたら滑ると思いスパイク付き↓