冬にバイクに乗ると、手が寒いというレベルを超えて痛い。厚手の革グローブをしていても凍える。なのにアクセルやブレーキ、ウィンカーなど頻繁に操作しなければならない。でも馬鹿で貧乏なのでバイクに乗らないという選択肢がない。

グリップヒーターは以前乗っていた XJR1300 には付けていたが、電圧の安定しない古いジャイロには厳しそう。というか普通に走らせるための整備費で金がない。

昔からハンドルカバーは温かいと聞いてはいたが、今までMTのバイクばかり乗っていたから出前バイクみたいでダサいと思って手を出さなかった。でもジャイロキャノピーってそもそも出前バイクじゃん。今こそ付けるべき。

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買ったのは雨に強いネオプレンゴム製。装着には工具も要らない。レバーとグリップを通す穴が開いているのでそこに通し、

付属のひもで縛るだけ。ジャイロキャノピーの場合、固定するためのミラーがないので、左右をひもで縛った。

意味なくフィッシャーマンズノット、もう片方は普通に固結び

ネオプレンでツヤがないせいか思ったより存在感を主張しない。人に言わないと付けたことに気付かれないかも。

昔、出前カブを借りたときに付いていたものはスイッチをまるごと覆うものだったが、このハンドルカバーはスイッチを覆わない。ハンドルカバーに親指が収まるところがあって、スイッチに接する部分がビニールになっており、中からビニールごしに操作する。

最初やりにくいと思ったが、いつものクセで革手袋をしていたからだった。素手を入れ直したらスイッチの形状が手触りで分かるので、ウィンカーとホーン、ワイパーとスターターボタンを間違えるようなことはなかった。ただしホーンとスターターは手触りでは位置が分かりづらく慣れが必要。

ウォッシャー液のスイッチ部はビニール張りではないので、押しにくいが押せないことはない。

しばらく乗ってみたが、ウィンカーを操作してからブレーキをかけるという左手の親指の操作がもどかしい。親指をスイッチの上に置いているとブレーキをかけにくいので、交差点を曲がる度にハンドルカバーの中で親指をモゴモゴ移動させなければならない。ハンドルカバーがなかったときには意識していなかったが、走行中は親指の移動量が意外とハンパない。

肝心の防寒については「寒くない」というレベル。暖かくはない。熱源は自分の手の体温だけだから、手が冷え切っていたらやはり寒い。それに素手を入れるとレバーが氷のように冷たいので、軍手ぐらいは必要。

とはいえフロントスクリーンやシートに霜が降りて凍った零下のときでも、軍手1枚で大丈夫だった。むしろ他の部分の方が寒くて手に意識が行かなかったぐらい。

コタツのような温かさを期待すると裏切られるが、風は完全にシャットダウンされるから走行中マイナスにはならない。極寒のときは小さな使い捨てカイロでも入れれば良いかもしれない。

ゴツいグローブを置き忘れたって感じ

日差しが出ているときは温かく感じる時もある。ということは寒くない日だと今度はどんどん暑くなるかも。通気性ゼロなので春になったらすぐ外さないと汗でムレムレになるだろう。

あと面倒と感じたのは乗降時。キー操作やロックブレーキ解除を忘れると、いちいち手を抜き差ししなければならないのが意外とストレス。ならば転倒時に手が抜けなくて危ないと思う人もいるかもしれないが、手首がガッチリ固定されるわけではないので大丈夫だと思う。でも転倒時に素手だと擦り傷を負うかもしれないので、やはり軍手ぐらいは必要かと。

欠点を挙げればキリはないが、それを補って余りあるメリットは十分あると思う。なにせバイクで手が凍えた経験があれば分かると思うが、あの手がちぎれるかと思うぐらい辛いのがないだけでもありがたい。ジャイロキャノピーはシールドがある分、他のバイクに比べればマシとはいえ、やはり風は横から来るし寒いもんは寒い。これで雨でも雪でもドンと来い超常現象。って、まだスノータイヤを装着し終わっていない〜。

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