家の片付けをしていたらイラスト会社で描いたもののコピーが出てきた。1995年ぐらいに描いた中学生向け英語参考書用の挿絵。これが載った本は結局見たことなかったが。

このぐらいの絵なら今はスラスラ描けるが、なぜか厚手のトレーシングペーパーにロットリングで描かなければならなかったので若干苦労した覚えがある。クライアントにチェックを入れてもらったら「お母さんの顔が若すぎる」とリテイクが来たため、納品したものは目を細めに修正している。

この時在籍していた会社は若い人材を使い捨て、労働基準局にも目をつけられるぐらいとてつもなくブラックだったので思い出すと嫌なことばかり。だが絵の技術に関しては色々教わり、今でもそれは私の財産になっているのでその点は感謝している。

チーフには特に世話になった。このイラストもチーフの助言がなければ当時の私では描けなかった。社内で唯一尊敬できる人だったが、共同経営者とは名ばかりで社長に鉄拳制裁ばかり食らわされ、口から血を流しながら連日徹夜ばかりやらされていた。30過ぎですでに体ボロボロになっていたが、今でも存命されているのだろうか。

社名をぐぐってみたら今年1月に倒産していた。

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