以前の記事で紹介した Finale シリーズの製品比較を見ながらどれにしようかと検討中。そりゃ最高峰の方が一番いいに決まっているが、実売6万円なんて手が出せない。万年金欠の私にとって数千円でも安い方がいい。今のところ真ん中の PrintMusic 2011 が発売したばかりだしいいかなと思いつつ決めかねている。まあハンドルが mezzo 【伊】「中ぐらい」だしね。

で、機能一覧を確認したらどうも Finale シリーズにはPDF出力の機能がないらしい。最高峰の Finale 2011 は楽譜を様々な画像形式に出力できるとあるが、PDF出力には対応していないみたい。

別にプリントするだけならPDFにする必要もないのだが、ネットを介して楽譜のやり取りをするのにやはりPDFは都合が良い。もちろん著作権上問題のあるものを不特定多数に配布するなどしたらカスラックが黙っちゃいないが、自作の譜面やアレンジ譜などを個人的にやり取りしながら打ち合わせを進めるというのはミュージシャンにとって必要なことだろう。ていうか私ゃミュージシャンじゃないけど。

でもふと考えたらプリントできるってことはプリンタに PostScript データを送信できるってわけで。そしたらベクターデータに変換することも可能じゃない? と思って「PDF 仮想プリンタ」でぐぐってみた。ビンゴ、やはりフリーウェアが存在した。色々あるようだが今回窓の杜で紹介している PDF24 Creater を使ってみた。

普通にダウンロードしてインストールすると、プリンタの選択で「PDF24」というのが追加される。この PDF24 という仮想プリンタで「プリント」することによって、紙ではなくPC上の任意の場所にPDFファイルとして出力する。まどろっこしいようだがこれでPDF出力未対応アプリケーションの文書でもPDFに変換できるのだ。

試しに Finale NotePad 2008 で「印刷」メニューをクリック。プリンタ名「PDF24」を選んで「プリント」したら変な顔のヒツジの窓がポップアップ。「PDF文書の保存」を押してデスクトップに名前をつけて保存したら見慣れた Adobe Reader のアイコンができた。開いて拡大してみたが、フォントも音符もキレイにアウトライン出力されている。これを Illustrator で開けば出力した音符をデザイン素材としても流用できるかも。

なお「印刷」メニューのあるソフトなら何でも出力できるので、もちろん MS Office Word や Excel、その他いろんなファイルがPDF化できる。ってことで Finale NotePad 2008 でもしばらく戦えそうな気もしたが、NotePad は装飾音が記譜できないとか、扱えるページ数が少ないとか制限が多いのよね。さて、そろそろアマゾンでポチるか。

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