部屋の掃除に使っている充電式掃除機、ツインバードのジェットサイクロンQ(HC- D554)の調子が悪い。ホームセンターにて在庫品限りで5,000円で買ったものなので、以前から電池の持ちは悪かったのだが、最近は1分と持たない。何度か充電地のメモリー効果をクリアするため完全に放電させてから充電していたのだが、もう中のニッカド電池がいい加減ダメなようだ。

 メーカーサイトの「部品・消耗品のご注文」ページから検索してみると、この充電池パックを発見。\3,150也。送料込みで3,780円。5,000円で買ったものにこれだけかけるのアレだなぁ、自分で作ってみることはできないものかと調べてみた。分解して確認してみると、電池パックには 9.6V/1,800mAhの記述がある。どうやら1.2Vニッカド電池のセルを8個直列につないでいるらしい。ネットで検索すると同型のものをヤフオクで発見。どうやら充電式ドリルのバッテリーパックなどもこれを利用しているようだ。

 値段は1,800mAhのものが1個350円×8で 2,800円。送料込みでも少し安く上がる。同じ出品者が容量の大きい2,100mAhのものも出品していたので、若干高くなるがこっちを入手。容量が大きい分、使える時間が長くなることを期待しよう。何せ電池の持ちが悪くていつも掃除が終わる前に吸い込まなくなっていたし。

 商品が届き、出品者から「負荷側(モータなど)に流れる電流が大電流になる機器のパックを作る際は、セル間の結線等をしっかり半田付けして下さい」と丁寧なアドバイス。基本的に直列に並べるだけだが、私はハンダ付けがヘタなので一苦労。作業中うっかり4個を一瞬ショートさせてしまって赤熱して焦ったが、まあ何とか形になった。
 どこの家庭にも必ず1台はあるデジタルテスタで計ってみると、古い電池は液漏れを起こして半パックで3.5V以下、新品は4.7V強(ショートさせて少し放電した)と明らかに電圧からして違う。これじゃ電池がもたないわけだ。

 元の配線を外し、どこの家庭でも必ず常備している熱収縮チューブで絶縁をしっかり行いながら8個を配線。テスタで規定の電圧以上が出ていることを確認してテストすると、勢いよくモーターが回るようになった。フル充電されていない状態でも力強くなったみたいだ。ビニルテープで巻いて組み込み完了。掃除を兼ねてモーターが停止するまで放電させて、メモリリフレッシュしたところで充電開始。500mAの充電器なので満充電になるには単純計算だと4.2時間か。いや、11VのDCアダプタだからもうちょっと短いのかな。でもメーカーのサイトでは8時間とあるので10時間弱ぐらい? よくわからん。

 いやーバッチリだなぁと自己満足したところで冷静に計算してみた。今回買った2,100mAhは1個370円なので送料込みで3,540円。純正品と 240円しか変わらないではないか。いやいや容量が増えたからいいんだよ、と計算してみる。2,100÷1,800=1.16666….って1.2倍にもならないじゃないかっ。

 さんざん手間かけた割にはなんだかなぁ…

「愉しい電気工作」に2件のコメントがあります
  1. デジタルテスタは一般家庭には無でしょう。
    アナログなら一家に一台どころか二台三台も珍しくないけど。

  2. 一家に一台、さらにオシロスコープと遠心分離機、ブレードサーバは必需品かと。
    いや、私も持ってませんが…

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