BugsGear号の弦が1年ぐらい換えていないのでそろそろ限界。光にかざすとあちこち点状に反射し、ナットの辺りでコイル状のほつれが見え、いつプツンと切れてもおかしくない状態。弦交換だけなら自分でやれば安いしワケないけれど、どうせなら調整もしてもらおうと先日、流山のアントニオさんにCB400SFで行ってきた。
約束の時間より早く着くとチェロの先客が。調整後らしく試奏をずっとしている模様。ああ、チェロの音もいいなぁ。天井高めのアントニオさんの1階ホールは響きがとてもいい。ご主人に数日預けるつもりで渡したらその場で弦交換と魂柱調整を終わらせてくれた。いつも楽器が悪くなってから持って行くので時間がかかるのかも。すぐ終わるとは思わずお金の用意はしていなかったのだけれど、いつもながらのサービス価格で何とか手持ちで間に合った。
アントニオさんで試奏するとバンバンエコーがかかって良く聴こえてしまうが、音のバラつきが無くなった気がする。魂柱の調整方法を変えたそうで、低音と高音の音量を上げつつ、音に丸みを出すようにしたとのこと。あまり私の下手糞な腕を晒したくないので弾くのもそこそこに、ケースに収めて逃げるように店を後にした。
そして第2の目的地、草加へ。以前から気になっていた唐揚げ専門店が草加産業道路沿いにあるらしい。流山から橋渡って外環下の国道298号へ戻り、県道115号を曲がって目的の店インどり屋へ。到着してバイクを止めて店前に来たら知らない初老の人に「どうもーお世話になります」と言われる。え? 誰? どうやら私を店長と勘違いしているらしい。見ると開店時間16時を40分過ぎているのに店が閉まっている。聞くとその人は食品業者の配達の人だった。
せっかくここまで来て帰るのもシャクなので業者の人と話をしながらしばらく待つ。まるで店員の来る気配がないので店の前に書いてある電話番号に電話したら携帯に転送されて「今、そこまで来てます」とのこと。程なくして車で店長到着。道が渋滞して遅れたらしい。
「すみませーん、すぐ作ります。5分・・・いや10分で」と恐縮していたが、こちらは別に急いでもいないしこの後の用事もないので「ゆっくりでいいですよ」とテレビのアンパンマンを見ながら待つ。しきりに「チャンネル変えてもいいですから」とか気遣いしてくれる店長。背中のケースを見て「音楽やってるんですか?」と聞かれたり「ウチはミュージシャンが集まるので是非」などポツリポツリと会話。唐揚げ店と言っても店内は飲み屋みたいな造りなので、恐らくもう少し遅くなると一杯引っ掛けにお客さんが来るのだろう。
十数分待ってホッカホカの唐揚げ完成。そうからあげ14個入り1,000円とごまねぎ6個500円。背中のディバッグに入れて帰路に就く。
が、背中から匂ってくる鶏のいい香りに我慢できずに298号の側道に入って「そうからあげ」の方をパクリ。カーッ旨えっ。このそうからあげ、草加名物の煎餅が衣に加えてあるので所々カリッという食感がある。色が濃い目で豪快なようで意外と煎餅は主張せず、醤油と生姜も控えめで繊細な味。言われなければ煎餅入りとはわからない。ああ、唐揚げ好きにはたまらんサクサク感。勢いづいて道端で3個食ってしまった。
帰宅したら時間が経って食感が若干失われたけれど、しっとりしたのもなかなかグー。妹宅に半分ぐらいあげて、あとは全部一人で一気食い。あれ? ダイエットって何の話?
で、調整に出したヴァイオリンのことはすっかり忘れてケースに入れたまま・・・