冷え込みが厳しくなった夜、白い方の猫がずっとこちらを見ていたので布団に引き入れたら翌朝まで私の腕枕で寝ていた。病気で耳が垂れ、年を取ってずいぶんと小汚くなってしまったが可愛い。

案外猫と一緒に寝るのは難しい。腕をたまにあのザラザラした舌で舐められたり、耳にフスーと息を吹きかけられたり、急に鼻下にモソッと出てきて魚臭い息をブハッとしたりでモゾモゾと落ち着かない。だが柔らかなぬくもりが隣にあるのは心地よい。猫の方もべったりと体を寄せてくるので多分向こうもそうなのだろう。

他の猫は布団の中まではもぐってこない。ただしぬくもりは恋しいのか布団越しで体の上に乗る。重さは大したことないとはいえ、時には金縛りにあったのかと思うぐらい重く感じる。寝返りを打って振り落としてもまた乗っかってくる。うざい。

布団の中に無理やり入れると全力で拒否して引っかかれることも。コタツの中にはずっと閉じこもるクセして何が違うのか。奴らの考えることはさっぱりわからない。多分、何も考えてはいないのだろうけれど。

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