謎硬貨

 こないだテレビリモコンにラップを巻くときにセロテープが切れた。セロテープは滅多に使わないのと、使いたいときにどこかに失くすので減りが非常に遅い。おそらく購入から5年以上かかって消費した。さて新しいのを買うかと思ったら母が持ってるというので、母の引き出しをあさる。出るわ出るわゴミの山。迂闊に手を突っ込むと画鋲までそのまま入ってるので困る。母にゴミを処分させながらようやく目当てのセロテープを発見。未開封だけれど7年ぐらい経過していそうなもの。粘着力は疑問だが、余計な買い物をしないで済んだ。

 引き出しを戻そうとしたら底の方になにか円いものがある。拾ったら2種類の硬貨だった。アメリカの1ダイム(10セント)硬貨と香港の50セント玉。価値のあるものだったらシメシメと思ったが、アメリカのが1987年発行の現行硬貨。香港のは返還前だが、移行期間にエリザベス女王のデザインが廃止されたこれまた現行硬貨。実にありふれた硬貨のようでガッカリ。

 でもなぜこんなものが入っていたのか。ウチの家族は誰もアメリカや香港に行った者などいないし、私なんてパスポートすら取ったことないしね。謎は深まるが日記のネタになったからよし。

炭沸珈琲

 練炭は火力が強すぎるので使うときは上に鉄瓶を置いている。部屋の加湿にもちょうど良い。ホームセンターの安売りで購入したものなので赤錆やらがすぐ出てしまうが、鉄分の補給になりそうだし飲むにも問題はない。

 話は変わるが私は自他認めるコーヒー中毒だ。1日下手すると最高10杯ぐらいは飲む。味にはさしてこだわりがないので別にインスタントだろうがコーヒー味の豆乳でもなんでもいい。とはいえ飲むなら旨い方がいいに決まってる。

 スーパーに行くと1人用のドリップコーヒーパックが1杯分20円程度で売っている。最近はインスタントじゃなくてこっちばかり飲んでいる。もちろんちゃんと淹れたものよりは味が落ちる。なんだか薄いというか、パンチがない。そんなわけで買う時はなるべく1杯分の豆の量が多いものを選ぶ。

 こないだ鉄瓶で沸かした湯でドリップパックコーヒーを淹れてみた。ん…なんだかいつもよりパンチが効いて旨い気がする。これはもしかして炭火から出る遠赤外線の効果により水分子のクラスタが微細化されてコーヒー豆の顆粒に深く浸透して旨み成分が多く抽出されたのではないか、などとどこかのインチキ器械の霊感商法理論が思い浮かんだ(信じないでね、ウソだから)。まあ理由はともあれ、いつもより旨い気がする。気分だけでも旨いと感じれば幸せなのだ。

 で、もしかすると鉄瓶から溶け出す鉄が味に影響を与えてるんじゃないかと調べてみた。どうやらそういった鉄分の含んだ硬水はコーヒーの味に悪影響を与えるらしく、特に鉄分はコーヒーの渋み成分であるタンニンと結びついて苦味を強くするらしい。つまり、ただ苦味が増えたからパンチが効いただけで、コーヒーの味はむしろ落ちたという事か。

 まあいいや、旨いと感じたらそれで幸せ。