鶏好き

  
ヴァイオリンのレッスンは雨だとバイクで行けない。バスと電車を乗り継ぐと片道1時間・530円かかるので鬱になる。なので電車で行くときはいつもエキュート大宮でぶらり途中下車して楽しんでくる。最近のJRの駅構内は「エキナカ」が充実していて見て回るだけで楽しい。デパ地下のように古今東西のお菓子や惣菜が並び目移りしてしまう。

こないだ母の晩飯におこわ専門店おこわ米八に寄り、自分用に焼きどりおこわ重(750円)も買ってきた。並びにある鶏の惣菜店ビッグオーブンの前を通ったら我慢できずモモ唐揚げ(100g280円だったかな?)も185g買ってしまう。なんちゅーゼータク。

職場に持って行き、夜勤中レンジでチンしてパクパク。私は無類の鶏好きでおこわも大好き。具沢山のもちもちご飯は量を食わなくても大満足。最近米抜きの食事が多いから五臓六腑に染み渡らあ。唐揚げはしっとりタイプ。ビッグオーブンの一番人気、塩にんにくモモ唐揚げ(100g300円)はこないだ食ったけど、プレーンなのも普通に旨い。高いのが難だけど。

上野駅もこないだ乗換えで通ったら小洒落た店に一新されていた。前は庶民的な店で腹を満たしたものだが新しい店は値段が高め。改装でテナント料が上がったのか客単価の高い店じゃないと維持できないのだろう。

市場さながら若い女の子の呼び子が競い合って、商品も彩りあって賑やか。そんな集金システムにまた私は引っかかり、SUICAの残高を減らされるのであった。

富山ったー(後編)

湿度が異様に高くて富山で眠れぬ夜を過ごした2日目。

初日に粗方作業が終わってしまったので、この日は細かなものの整理など。妹はペーパードライバーなのでクルマで遠出ができなかったため、買い物や不用品の処分、コインランドリーなどのために私が運転。今回は様々なところに行くのにHTC Evo のナビが役に立った。

まずは朝食を食べに氷見港の市場へ。前回行ったところで刺身定食を食べようとしたのだがなぜかこの日は10時開店の看板が。しまったあ、土日は市場が休みだから観光客向けに遅いのかぁ。着いたのが7時過ぎで2時間以上も待てない。妹にせかされてEvoでGoogle検索かけたが、日曜に早朝からやっている店はないらしい。仕方なくすぐ近くの道の駅へ行ってみることに。
  
氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館に着くとまだ観光客はほとんどいなかったが準備で慌しかった。キトキト(富山弁の「新鮮」)が売りの魚介類がズラッと並び壮観。1個600円の岩ガキを買ってその場で生食してみたり、職場への土産物などをここで済ませている内に併設の氷見うどん・池永亭が開店したのでそこで朝食。日祝祭日の朝限定のキトキト定食(900円)を頼んだらご飯少な目だけれどおかずが充実。カニの半身が入った味噌汁、焼きカマス、いかそうめんが旨いっ。私は普段滅多に魚を食わないが日本海に来たら食う人。土地のものを土地で食うゼイタク。
  
妹の氷見うどんも少し味見させてもらったが平打ちで細めの麺。そうめんとうどんのハイブリッドのようで、稲庭うどんとも似ていながらもパスタのフェットチーネを思わせる歯ごたえのある感じ。具はナルトが入っているのかと思いきや、富山のカマボコは渦を巻いてるとのこと。ゲフ、朝から満腹。
  
Evoのナビで3度目の正直なるか雨晴海岸へ(1回目:曇り2回目:小雨)。やはり富山は今日も曇っていた。ここ十数年以上海水浴には行っていないが、夏の湿り気を帯びた潮風の匂いでちょっとその気分になれた。防風林の松がマツボックリをつけたばかりで小さなパイナップルが鈴なりになっているよう(元々パイナップルの語源が松=Pineだが)。マツボックリは熟すと開き、硬い羽のついた種子が弾けてプロペラのように風で舞い飛ぶらしい。海に浮かぶ岩礁に生える松はその種子が飛んで根付いたのかな、と思いながら海岸を後に。
  
家電量販店やスーパーなど回って妹の買い物をした後はリサイクルショップやコインランドリーめぐり。引越しの準備はほとんど終えたので、気まぐれに床をモップがけしたり、持参したヴァイオリンで音階練習したり、富山ローカルのバラエティ番組を見たり、帰りの深夜運転に備えて仮眠したりとダラダラ過ごす。この夜は冷蔵庫の中身を処分するため、残り物やスーパーなどで買った惣菜で早めの夕食。ゴミや土産物などをクルマに詰め込み、夜10時前に富山出発。妹が「じゃーねー、気をつけてねー」と言ったので、私がナレーション風に「それが彼女を見た最後の姿だった」と言ったら「縁起でもないっ」と母に怒られた。

Evoの音声ナビをセットして高速インターに向かい街を離れる。どんどん明かりが少なくなっていったところで母がポツリとつぶやいた。「もう、富山に来ることもないかね・・・」と寂しそうに。

自家発電

こないだの発表会の写真をスライドショーにしてチェックしていたら動くように見えたのでなんとなくアニメにしてみた。

2コマしかこのアングルの写真がなかったので実際の演奏とはかけ離れているが、コミカルで自分でも笑える。まるで手押しポンプで井戸の水を汲み上げているよう。右足に足踏み式発電機をつなげばこのホールの電力をまかなえるんじゃないだろうか。

実際ヴァイオリンはひどく体力を消耗するのでそれなりのエネルギーは使うものだが・・・それにしても動きすぎだな。ヴァイオリンが折れそう。