以前のスーフォアよりXJRは微妙に電装系が弱い。エンジンをかけ損なってストールさせてしまうと、2回目のセルモーターの回りが悪くなる。バッテリーが上がりそうで怖い。
ヨシムラのデジタルマルチメーターで確認すると、走行中は14V以上出ているのだがアイドリング状態では11Vになって赤ランプが点灯してしまう。どうやらオルタネーターが走らないと充電しない仕様らしい。
1250ccのエンジンを回すのに大出力のセルモーターが必要だし、イモビでおそらく待機電力もそれなりに食っている。バッテリーを弱らせる要因だらけ。バッテリー上がりしたくなければ走れということなのか。
とはいえこの寒い時期、せいぜい週末に近所に買い物に行くぐらいしか乗らない。今のところバッテリーはヘタっていないが、定期的に充電器で補充電しておかないと心配なレベル。250ccに乗っていた時はバッテリーやセルがダメになっても押しがけで凌いだこともあったが、XJRはとてもじゃないが押して走れない。押せたとしても1250ccの圧縮でコケそうだ。
出先でバッテリー上がり起こしたら怖いので毎週末に充電器つなげているが非常に面倒。どうにかならないものかと思ったら、ソーラーパネルがいいんじゃないかと思いついた。
下取り前に CB400SF から外しておいたニューイングの DCステーションをタンク下に通してバッテリーに直結。ホットボンドでビキニカウルの内部に接着しておいたので、ここから充電すればシートもいちいち外さなくていいし、充電中にシート下のイモビがむき出しにならないからつけっ放しでも安心だ。
ソーラーパネルはネットの評判を見てセルスターのソーラーバッテリー充電器SB-200 を購入。最大電流でも17mAなのでさほど期待はできないが、イモビの待機電力と自然放電ぐらいは補ってくれるだろう。日本製パネル(パナソニック製)で逆流防止用のダイオードが入っている所もポイント高い。
エーモンのカープラグ ST-2 のコードをブッた切ってギボシ端子をかしめ、プラグ内のヒューズは10Aからソーラーパネルについていたヒューズボックスと同じ1Aに交換。SB-200 のヒューズボックスは要らなくなったので、コードを切り詰めてギボシ端子に交換。これでソーラーパネルをカープラグでつなげるようになった(自動車ではエンジンオフでソケットの電源も切れるので、この手は使えない)。
早速つないで日光が当たると充電状態を示す赤いランプがつき始めた。バイクにカバーをかけ、晴れていれば4時間弱は直射日光が当たる所に設置し、1週間ほど置いてみた。なおこの週は2日ほど雨や曇りだった。
休日の朝に確認したら日光が当たっているのに充電ランプが光っていない。プラグを押したら光ったので、どうやら時間が経ってプラグが浮いて接触が悪くなった模様。エーモンのショートプラグは押し込まないと+極がバネで浮いてしまうらしい。数年前に買ったDCステーションなので、古くてゆるくなってきたのかも。何にせよ仕切り直しでこの日5時間ほど直射日光をあてて充電。
夕方にエンジンをかけてみると、セルモーターの回りが断然良い。マルチメーターを確認すると、アイドリングですぐ13~14V出た。チョークを戻してエンストさせてしまったが、直後でも不安なく始動。この日はヴァイオリンのレッスンに行って、帰りに真っ暗になったが、心なしかメーターのバックライトも明るくなった気がする。思った以上にバッテリーが元気になっているようだ。太陽光ばんざい。
ただ置いておくだけでどんどんエネルギーを作ってくれるってステキ。無尽蔵にある太陽光なんだから、もっと活用したいと思った。できれば屋根に太陽光発電とかね。
しかし今年になって太陽光発電の電力買取制度が怪しくなってきたらしい。そのせいか各社太陽光パネルメーカーが最近TVCMなど宣伝に力を入れている気がする。何とかしてパネル生産に回した設備投資を回収しないとヤバイのかもしれない。昼に充電して夜に使うとか、売電に頼らない方法も提案しているが、コスト計算すると国の補助なしには厳しいという話もある。
国としてはさっさと補助金なんて打ち切って、原発に回したいんだろうね。私は反原発派じゃないけれど、原子力がもう限界ってことぐらいは知っている。次代に回すツケが大きすぎるから。
なのに政治家官僚どもは原子力の方が自分たちの懐が潤うから、邪魔をしてでも再生エネルギーを潰したいのだろう。自分たちが生きている間だけハッピーならそれでいいらしい。そんなに原子力推し進めたいなら皇居のお堀を冷却水にして、永田町に原発でも建てりゃいいのに。核廃棄物も議事堂の下に埋めておけばセキュリティ万全で一石二鳥。原子力は絶対安全だと言い張ってるんだから名案だと思うんだけど。私はそれができるなら原発に大賛成。
・・・などと、いつ枯渇するかわからない化石エネルギーをガボガボ使って走るバイクを乗り回すヤツが言うことじゃないか。でも100年200年先でも持続可能な生活をほんのちょっとでも考えて生きたいと思った。