クリスマス会の合奏に向けてそこそこ練習中。昨日も合同練習でみっちり。背中や肩がバリバリ。
私は譜面がちゃんと読めないので曲を覚えていないと弾けない。だが今回は合奏のリズムパートなので単独で聴いても曲がわからない。他の人の演奏と合わさって初めて曲として成り立つ。だから一斉に鳴った音を記憶し、和音の構成音として正しくなるように音程に気をつけて弾かなければならない。独りでは音程がわからないので家で練習する際、持っていたCDを再生してその音に伴奏を合わせる練習を始めてみた。
…ん? なんかおかしい。音が時折合わないし音程が非常に取りにくい。開放弦を試しに弾いてみると明らかに音が違う。チューナーで確認してみるとどうやらCDの録音はピッチが高く、A音(ラ)の周波数を442Hzに合わせているっぽい。なので開放弦でない部分は指で調整してその2Hzを補おうとして運指が狂い、開放弦はどうすることも出来ずに不協和音になっていたようだ。道理で弾きにくいわけだ。
実は楽器の調律は時代によって変化しているそうだ。バロック時代は基準となるA音はもっとずっと低かったそうだが、近年は440~443Hzと高めになっているそうだ。オーケストラなどは大体442Hz以上が常識らしい。こないだヴァイオリンの先生に聞いてみたらちょっと前までは444Hz以上が流行ったそうで、最近はまた低めに落ち着いているそうだ。
高目の音が流行ったのはちゃんと理由があって、音に華やかさというか輝きが増して派手な音になるからだ。特に弦楽器の場合は弦の張力を強めにすれば音量が増す。ただし過度の高いテンションは木工製品にはよろしくないので楽器に負担をかけてしまう。また音量が増した分、音質が犠牲になることだってある。なので私の先生は440Hzを基準にしている。でも教室のピアノの調整に来た調律師に「2ですか、3ですか?」と聞かれて「0でいいわよ」と言うと驚かれたらしい。
CDに合わせて調弦すればいいことだが、私に絶対音感がないとはいえ練習で442Hzに慣れてしまうと、いざ440Hzにしたときに違和感を感じそうだ。でも何より調律をその度に変えるのが面倒くさい。なのでネットでフリーの音源を探したら打ち込みで440Hzに合わせているものがあったのでそれを使ってみた。おお、今度は弾きやすい。音が合う。きもちぃー。
でも、合奏慣れしていないのでタイミングが合わず、しばらく弾いていると疲れて音程が上下する。結局、私の腕がヘボいので不協和音に…