今日はバラエティに富んだ休日だった。輪番停電はあったし、ようやく鏡割りをしたし、長野に住む旧友から久々の電話があったし。その友人によると長野は地震じゃさほど被害はなかったらしいが、浅間山が噴火するんじゃないかと戦々恐々としているとのこと。余震もまだ微妙にあるし、こちらもたしかに気が抜けない。

こんな状況ではあるが、さらに今日はヴァイオリンのレッスンにも行ってきた。さすがにキャンセルしようかとも思ったが、今日は先日のキャンセルの延期分だし、先生宅も地震でどうなったか気になっていたし。SRX で行ったが道路はあちこち大渋滞。ガソリンを求める車列が国道の一車線を完全に塞いでいる状態。異様な光景。

そんな渋滞をすり抜けて先生宅に到着。テレビや電子レンジが床に置いてあったので、やはり揺れは相当だったようだ。グランドピアノも車止めの台座から落ちて50センチは動いたとのこと。軽いものより重いものの方が大きく動いたらしい。とはいえその時先生は留守中だったとのことで、電車が止まって何時間も歩いて帰ったそうな。何にせよ怪我もなくてよかった。

いつもレッスンが始まる前に30分ぐらい雑談してしまうのだが、今日はもっぱら地震の話題。どうやら先生の身内で安否確認が取れない人たちがいるとの事。こういう時ってどういう風に返していいものか悩むが、大抵は当たり障りのない返事しかできない。「きっと大丈夫ですよ」なんて本人にとって気休めにもならない言葉だから。とりとめもない話をして気を紛らわすのがベストかどうかはわからないが、結局そうした。主な話題は「幸せ論」。興味深い話だったがそれについてはまた今度の機会にでも。次の人のレッスンがないこともあって、話が長引いてレッスンが始まったのは1時間以上あとになってしまった。

ここのところちゃんと練習していないのでボロボロ。とはいえ譜読みの訓練はしていたおかげで初見でもなんとか指が動いた。でもなまった腕が悲鳴を上げた。メソッドのあとは夏の発表会に向けての曲決め。私が昔から弾いてみたかった曲を2つ先生に提案したら「良いじゃない、私もこの曲好きよ」と言ってくれた。でも候補として2曲出したのに両方弾くことになってしまった。「ええー? 2曲ですかぁ?」と声を上げたらニヤニヤと笑っていた。相変わらず先生は強引だ。というか最初はやはり元気がなかったようだったけれど、少しは明るくなってくれたようだ。そんなこんなで先生宅に結局2時間も居たのだけれど、約束があったのをすっかり忘れていて慌てて先生とお別れ。SRX をすっ飛ばして大宮駅に。

受付時間ギリギリで大宮献血ルームウエストに到着。午前中に状況を確認して成分献血を予約していたのだ。大宮駅構内にある献血ルームは地震で機器の被害があったらしく休止中とのこと。そのせいもあってか到着したら大勢の人で賑わっていた。

今回私は血小板献血で。入口の貼り紙でも「東日本地震のため、血小板献血を優先的にお願いします」と貼ってあった。でも血小板献血は50分程度と時間がかかる上に血液の濃さもある程度ないとできない。だが怪我の止血用途など需要は多いはず。ヴァイオリン習うほどヒマで時々鼻から噴くほど血があり余っている私がやらないでどうする。

待合室で待っていると今日は若い人が次々と訪れてきた。だいたい大学生ぐらいだろうか。友人グループもいたし、今日初めて献血に訪れた人も多くいるようだ。みんなやっぱり何か動きたいと思っているんだろうなぁ。おぢさんは思った。これなら日本は大丈夫、すぐ復興できるさ。

ちなみに私の場合、献血はボランティアっていうより定期健康診断が主な目的だったりする。だが今日はなんか検査でビミョーに心臓とか肝臓とか血圧とか糖尿とか引っかかりそうになった。うーん、いよいよ壊れ始めてきたかもしんない…

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